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旧の七夕【旧盆特集-9-】

2023年08月15日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。日々の暑さにやられています。今日は最高気温34度。日中、少し外を歩くだけで汗がすぐににじみ出ちゃいます。こまめに水分を補給して、熱中症対策を意識する毎日です。

 

今日は8月15日、終戦記念日です。日本本土では唯一の地上戦が行われた沖縄。不安定な世界情勢で、今日も地球のどこかで国同士が争っています。これ以上、戦争が起こらない世の中であって欲しいものです。

 

本土ではお盆が行われている時期ですが、沖縄で行われる旧盆はもう少し先です。その旧盆に先駆けてやってくる行事があります。今回はそのお話をしましょう。

 

バックナンバー

2023年、旧盆の日程は「新暦8月28日(月):ウンケー」「新暦8月29日(火):ナカビ」「新暦8月30日(水):ウークイ」となっています。

⇒【今年(2023年)の旧盆

 

目連は死後に餓鬼道へおとされた母親を救うため、師匠である釈迦に「どうすれば母親を救えるか」を聞きました。釈迦のアドバイスとは?

⇒【釈迦の教え

 

盆は中国から伝わった行事です。日本へ伝わったのは今から1400年以上も前の飛鳥時代です。

⇒【盆は中国から伝わった

 

「エイサーの祖」と呼ばれる袋中上人(たいちゅうしょうにん)は、福島県出身の僧。エイサーのルーツは、福島の「じゃんがら念仏踊り」にありました。

⇒【袋中上人

 

「エイサー」という言葉は、念仏歌謡の中に出てくる囃子詞(はやしことば)「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」から来ていると言われています。

⇒【エイサー

 

「踊り念仏」から「念仏踊り」へ、そして「念仏踊り」から「盆踊り」へ。宗教的側面が強かった念仏を唱える事が、時代の流れと共に盆踊りへ発展していきます。

⇒【盆踊り

 

正月の時に子どもへ渡すのがお年玉なら、お盆の時に渡す「お盆玉」というのもあります。どれぐらいの人がお盆玉を渡すのか? 渡す金額はどれぐらいなのでしょうか?

⇒【お盆玉最新情報

 

旧暦しか使われていなかった時代の日本では、お盆は7月に行われていました。しかし新暦が採用されると、8月に行われるようになります。

⇒【旧暦7月の旧盆と新暦8月の盆

 

旧の七夕

七夕と言えば、織姫と彦星の「七夕伝説」であったり、短冊に願いごとを書いて笹の葉につるすイベントを思い浮かべる人も多いでしょう。しかし旧暦7月7日に行われる「旧の七夕」では、そんな伝説やイベントは一切出てきません。

 

「旧の七夕」は「旧盆」の約1週間前にやってくるため、「旧盆のための準備をする」という位置づけになります。仏壇周りを掃除したり、お墓がある家庭はお墓参りをし、周辺を掃除した後、ご先祖様に手を合わせます。

 

「来週は旧盆です。こちらにやってくるのをお待ちしています」と、ご先祖様を迎え入れる準備が整っている事をお伝えしましょう。織姫や彦星、短冊などは一切関係なし。約1週間後、こちらの世界にやってくるご先祖様のための行事。それが「旧の七夕」です。

 

18世紀初頭に編纂された「琉球国由来記」という資料によれば、旧の七夕の日には琉球国王が円覚寺(首里城内北に位置する)へ訪れ、祖先の霊を拝んだという記録があります。

 

ご先祖様を拝んだ後、大美御殿(ウフミウドゥン)にて付き添いの人達にソーメン(素麺)を与えたという記述もあります。

 

また、戦前の中城御殿において、旧の七夕には御後絵(おごえ:国王の肖像画のこと)を虫干し、正装した尚家の関係者は御後絵に対して手を合わせていました。

 

旧の七夕は300年以上続く、沖縄の伝統行事なのです。

 

七夕日なし

旧の七夕について、知っておいて欲しい事があります。それは「七夕日なし(タナバタヒーナシ)」。どんな内容なのでしょうか?

 

沖縄では年中を通していろいろな行事を執り行いますが、その中には制約があるものもあります。例えば結婚式や結納の日に仏滅を避ける人は多いように、いくつかの行事でも日取りを大事にするものがあります。

 

例えばお墓の修繕・改築・引っ越しなど、縁起の悪い日には行わないようにと日取りを気にする方も多いでしょう。家や地域によっては、その日取りが細かく定められている所もあるようです。

 

また、今では粟国島の一部でしか行われていない「洗骨」も、日取りを大事にする儀式です。「洗骨」とは、土葬されていた親族の骨を特定の時期に掘り起こし、洗い清めて再び土に戻す儀式のことです。

 

映画でも話題になったこの儀式ですが、沖縄本島でも数十年前まで行っている家庭はありました。ひょっとしたら、今でもごく一部でやっている所はあるかもしれませんね。

 

「骨を洗う事」は「骨のけがれをとる」事であり、洗骨がされてない間は「まだけがれが残っている状態」だとされます。洗骨を行わない段階では、まだ仏の世界へ行くことは出来ないと信じられていました。

 

戦前の沖縄では琉球王室関係者の亡骸は洗骨された後、納骨されていたという記録もあります。「洗骨」は亡くなったご先祖様が、グソー(あの世)へ行くための大事な儀式なのです。

 

それゆえ「いつ行うか」「どのように行うか」等、地域や家庭によって細かい取り決めがあります。旧暦7月7日は「そのような制約を気にしなくてよい」という特別な日になっています。

 

洗骨に関しては今も行っている所は少ないでしょうが、仏壇の引っ越しやお墓の修繕・改築などは必要に応じて行う家庭もあるでしょう。旧の七夕なら、それらを行うのに日取りは気にする必要がありません。

 

今年はユンヂチもありましたが、ユンヂチもまたそれらの制約を気にしなくて良い期間でした。ご先祖様関連の儀式や行事で、何かしらの制約があるものは、旧の七夕にやれば問題なし。それが「七夕日なし」なのです。

 

もしご先祖様に対する何かしらの事をしなければならないなら、ちょうど1週間後の旧暦7月7日に合わせて行ってみてはどうでしょう。制約がない日なので、気持ちよく事を進められると思います。

 

台風の影響

台風6号や7号の影響で、お菓子作りに必要な一部原材料の配送が遅れています。それゆえお菓子作りが計画通り進められない事態になっています。マルキヨ製菓だけではないと思いますが、あらゆる物資の配送遅延により色々な不都合が生じています。

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最近、ようやくスーパーでは野菜などが売られるようになっていますが、つい最近まで野菜など食料品の棚は空っぽ状態が目立ちました。

 

旧盆まで約2週間。1週間後には旧の七夕もやってきます。早く台風が去り、日常の仕事が滞りなく遂行できる事を願い、今日も頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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