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今年(2023年)の旧盆【旧盆特集-1-】

2023年06月6日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ数日は最高気温29度という日が続いており、ちょっと外を歩いただけで汗をかいてしまいます。すでに夏に突入した沖縄は、これから熱中症にも気を遣わなければなりません。

 

今日も朝から太陽の光がまぶしく、とてもいい天気。こまめに水分を補給しつつ、朝から仕事を頑張っているところです。6月はいくつかの行事に対応するマルキヨ製菓ですが、2ヶ月先の旧盆も気になるところ。

 

今回は旧盆に関するお話の第1回となります。

 

旧盆の日程(2023年)

沖縄の盆は旧暦を基準にして行われます。旧暦7月13~15日(地域によっては7月16日までのところもあり)の期間で、「ウンケー」「中日(ナカビ)」「ウークイ」が執り行われます。

 

普段の生活は新暦で行っているため、毎年違う日に盆が行われる事になります。今年(2023年)は以下の日程となっています。

 

新暦8月28日[旧暦7月13日](月):ウンケー

グソー(あの世)にいるウヤファーフジ(ご先祖様)が、こちらの世界に降りてきますので、丁重に迎え入れる日です。

 

新暦8月29日[旧暦7月14日](火):ナカビ

こちらの世界にいるウヤファーフジと、一緒に過ごす日です。

 

新暦8月30日[旧暦7月15日](水):ウークイ

ウヤファーフジは再びグソーへと還っていきます。ヒラウコー(平たい線香)を焚いて、丁重に送り出す日です。

 

今年はユンヂチで旧暦2月が2回あったこともあり、例年よりは遅めの旧盆到来となります。ちなみに本土で行われる盆は、新暦8月13~15日となっています。

 

旧暦だと7月に行われる盆ですが、新暦だと8月に行われる事を疑問に持った方もいるかもしれません。これについては2つの理由があるのですが、それはまた別の回でお話しする予定です。

 

お盆の言い方いろいろ

行事としての「盆」は、沖縄本島だと「ウブン」と言います。「ウブン」は他にも「ご飯」という意味もあります。あるいは旧暦7月に行われる事から「シチグヮチ」、宮古島だと「ストゥガツ」という言葉で盆を表したりします。

 

石垣方面に行くと、お盆の事を「ソーロン」や「ショーロー」、「ソーロー」と言ったりします。「ソーロー」とは「祖霊」の事です。

 

沖縄は本島と離島では、同じ意味でも違う言葉で表す事が多いです。例えば「ありがとう」は、本島では「ニフェーデービル」と言いますが、宮古島だと「タンディガータンディ」となりますし、多良間だと「スディガプー」と発音します。

 

本島内でも異なる発音の言葉は多々あります。例えば「ヤギ」の事を、南部では「ヒージャー」と言いますが、北の方へ行くとヤンバル方面では「ピージャー」と言ったりします。本島・離島だけでなく、本島内でも地域によって違う言葉が多い沖縄です。

 

もともとは農耕行事

旧盆といえば、あの世からご先祖様をお迎えし、共に過ごし、時が来たら再びあの世へ送り出す行事です。しかしこの行事、もともとは農耕行事であった事をご存じでしょうか?

 

旧暦7月の中頃になると、ご先祖様の霊や精霊を家に招きいれます。そして、その年の豊作や収穫に対して感謝の気持ちを表し、そして翌年の豊作祈願もします。これが、元々行われていた「盆」という行事になります。

 

沖縄では豊作に対する感謝や翌年の豊作祈願を神様に対して行う「ウマチー」という行事がありますが、お盆も内容は似ています。ただし、神様に対してでなくご先祖様に対して手を合わせます。

 

この農耕行事と、仏教行事である「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が融合し、今の「盆」の形になりました。特に沖縄では、昔から固有の先祖崇拝信仰が強かった事もあり、「豊作に感謝」や「翌年の豊作祈願」の部分が落ち、仏教色がかなり薄くなりました。

 

そして、現在の「ご先祖様を迎え入れ、おもてなしをし、共に時間を過ごす」という形に落ち着くことになるのです。

 

ウンケー、ナカビ、ウークイ

旧暦7月13日にご先祖様を迎え入れるわけですが、日時としては日が落ちる夕方頃になります。

 

ご先祖様が出入りするところに線香を置き(「テービ」と呼ばれる松明や、ロウソクなどでもよい)、「ウンケーサビラ(お迎えします)」と手を合わせ、あの世からやってきたご先祖様を家に招き入れます。

 

この時からウークイで送り出すまで、ご先祖様の朝昼晩の食事も用意し、仏壇などにお供えします。お供えした食事などはのちほど取り下げ、自分たちで食べます。この行為を「ウサンデー」と言います。

 

ウンケー最初の食事は、「ウンケージューシー」を作る家庭も多いでしょう。「沖縄風炊き込みご飯」と呼ばれる「ジューシー」は、そば屋さんに行くと必ずありますし、「ウンケー」の日や「冬至」の日などに食べられたりします。

 

特に「ウンケージューシー」はショウガを入れたりします。ショウガは邪気を払うと言われる食材の1つです。ご先祖様の霊についてきているかもしれない悪いものを祓(はら)うため、ショウガを使った食事をお供えするのです。

 

ショウガの効いた中身汁など、沖縄の人は大好きという方も多いでしょう。ウンケーでは夕方にご先祖様を迎え入れるため、ご先祖様の食事は晩ご飯の1回だけとなります。旧暦7月14日のナカビでは、ご先祖様の食事も朝昼晩と3回お供えします。

 

旧暦7月15日のウークイも、ご先祖様には朝昼晩3回の食事を用意しましょう。そして夜10時頃に、再びご先祖様をあの世(グソー)へ送り出します。

 

送り出す時間が午後6時頃だと、ちょっと早すぎます。ウークイを早めに行う事は、ご先祖様を追い出す形になり失礼だと言われていますので、日が完全に落ちてから送り出す事にしましょう。

 

ご先祖様が好きな食べ物やお菓子を包んだり、あの世のお金と言われるウチカビを燃やしたりします。そして、ご先祖様を迎え入れたところに出向き、ヒラウコーと呼ばれる平たい線香を焚きます。

 

ご先祖様は、このヒラウコーの煙を目印にあの世へと旅立ちます。「来年もお待ちしています」と手を合わせご先祖様を送り出し、盆は終了となります。

 

盆に関する一連の流れは以上ですが、地域や家庭によって「うちはこうする」など異なる点はありますので、盆がやってくる前にしっかり確認しておきましょう。マルキヨ製菓は

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レモンケーキや

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マドレーヌ

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餅各種など、旧盆に向けてお供え用お菓子をたくさん準備します。今年の旧盆も是非、マルキヨ製菓のお菓子達をお供えしていただければと思います。

 

この6・7・8月はかなり忙しいマルキヨ製菓。沖縄の行事を支えるため、しっかり頑張って行きますので、今後ともよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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