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端午の節句

2024年04月26日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今週はずっと天気の悪い沖縄。明日からゴールデンウィークに突入しますが、気になる土日も雨と曇りの天気予報となっています。

 

マルキヨ製菓はゴールデンウィークの終盤だけ休みをもらう予定ですが、それ以外は通常業務。この期間は2つの行事に対応します。「シーミー」と「子どもの日」がその2つの行事になります。

 

ゴールデンウィーク期間に沖縄へ帰省して「シーミー」を行う人もいるという事で、今週もご先祖様にお供えするお菓子を作っています。また、5月5日の「子どもの日」に向けては、来週から行事用お菓子である「柏もち」を作ります。

 

今回は「子どもの日」にまつわる「節句」や「端午」に関するお話をしていきます。

 

五節句

女の子をお祝いする「ひな祭り」のことを「桃の節句」、男の子をお祝いする「子どもの日」のことを「端午の節句」と耳にしますよね。「節句」とは中国から伝わったもので「季節の節目となる日」を表すものです。その日は、お祝い事などの行事を行います。

 

節句には以下の5つがあり、まとめて「五節句」と言います。

 

1月7日:人日 (じんじつ)の節句

3月3日:上巳(じょうし,じょうみ)の節句

5月5日:端午 (たんご)の節句

7月7日:七夕(しちせき)の節句

9月9日:重陽(ちょうよう)の節句

 

中国では「奇数」のことを「陽数」といい、「縁起の良い数」という思想があります。「陽数」の重なる日を祝いの日とし、月日が「奇数のぞろ目になる日」を節句として定める事になります。

 

1月1日も奇数のぞろ目で節句に入れたいところですが、その日は1年の始まりであり、もともとが特別な日。なので、1月に関しては1月7日を節句、特に「人日の節句」として設定しています。

 

古代中国の書「荊楚歳時記」(けいそさいじき)の中に、「1月1日は鶏の日」「2日は犬の日」「3日は羊の日」「4日は猪の日」「5日は牛の日」「6日は馬の日」と、十二支の日が定められており、「7日は人の日」とあります。

 

1月7日を「人日(じんじつ)」と呼ぶのは、それに由来するとされています。ちなみに「1日は鶏を殺さない日」「2日は犬を殺さない日」、以下同文で「7日は人を殺さない=処刑を行わない日」と決められていますよ。

 

「荊楚歳時記」に「人日には七種類の若菜で羹(あつもの=温かいスープ)を頂く」という記述があり、いわゆる「七草粥を食べる事で邪気を払う」という風習を指しています。この風習は令和の日本にもあり、この事から「1月7日」は「七草の節句」とも言います。

 

中国では日にちごとに十二支が割り当てられており、旧暦3月最初の巳(み)の日を「上巳の節句」と言います。この日は「みそぎの行事」を行う日ですが、現在の日本では女の子をお祝いする日となっています。

 

また、「桃には魔除けの力がある」事から「桃の節句」とも呼ばれます。日本では、こちらの方が馴染み深いでしょう。

 

端午の節句

5月5日が「端午の節句」というのは、日本でもよく知られていますね。「端午」の「端」は「はじっこ」を指す言葉ですが、「最初」という意味も持っています。「端午」とは「月の最初の午(うま)の日」という意味で、特に5月の事を指している言葉ではありません。

 

昔の中国の暦では、1月を十二支の「寅の月」とし、2月を「卯の月」、3月を「辰の月」、4月を「巳の月」、5月を「午の月」として、以下も続きます。

 

【五】(ご)と【午】(ご)の発音が同じになる事から、「端午の節句」を5月にしました。「午の日」は必ずしも5日になるわけではありませんが、節句は月と日が同じになるように定めたため、「5月5日」を「端午の節句」としています。

 

重陽の節句だけ廃れた

7月7日の「七夕(しちせき)の節句」ですが、「七夕(しちせき)」は「たなばた」とも読みます。ご存じの通り、短冊に願いごとを書いて(正しくは自らがスキルアップする内容を書いて)笹の葉につるします。なので、「笹竹の節句」とも言います。

 

愛し合う2人「織り姫」と「彦星」が年に1度だけ逢う事の出来る「七夕伝説」の日としても知られていますね。7月7日の節句は、日本にとっても馴染みがある日なのです。

 

「七草の節句」「桃の節句」「端午の節句」「七夕の節句」は日本でも馴染みがあり、七草がゆを食べたり、女の子や男の子をお祝いしたり、短冊に願いごとを書いたりします。

 

ただ、9月9日の「重陽(ちょうよう)の節句」だけは、現代日本人にとって馴染みがありません。例えば「5月5日は?」と聞かれたら「子どもの日」と返す人が多いでしょう。しかし、「9月9日は?」と聞かれても、ピンとこない人が多いでしょう。

 

中国で「奇数」は縁起の良い「陽数」であり、特に大きな奇数「9」が重なる「9月9日」は五節句の中でも最も縁起の良い日です。昔の中国ではその日、無病息災や子孫繁栄、不老長寿を願ってお祝いしました。

 

また、現代の中国では「重陽の節句」の日、山に登って秋の景色を楽しんだり、菊花酒を飲んだり、重陽餅という伝統菓子を食べたりします。菊の酒を飲むと長寿になると言われており、その日は「菊の節句」とも呼ばれています。

 

「重陽の節句」は平安時代に日本に伝わり、明治政府によって旧暦が新暦に取って代わるまでは、中国同様「重陽の節句」の日はお祝いをしていました。

 

五節句自体は平安時代からありましたが、江戸時代に幕府が五節句を祝日として定めたことで日本全国にが広まっていきました。江戸時代が幕を下ろし、明治政府が1873年に「五節句廃止令」を布告。

 

この「五節句廃止令」により、「節句」は休日でなくなり、公式の行事も全て中止される事になりました。これが「重陽の節句」が廃れていく原因となります。

 

ただ、「1月7日は七草粥を食べる」「3月3日は女の子のお祝いする」「5月5日は男の子をお祝いする」「7月7日は短冊を書いて笹の葉に吊るす」といった催しは、民間の間でも行われたため、今でもそれらの節句に関する行事は残っています。

 

「重陽の節句」が廃れる要因は、季節感のミスマッチにあったようです。新暦の9月9日は菊が咲き誇る時期ではなく、「菊の節句」である「重陽の節句」は新暦でお祝い出来なかったというわけです。

 

4つの節句は平安時代から継続しているので、実はすごい事なんですよね。そんな節句の1つ「端午の節句」は「男の子をお祝いする日」です。マルキヨ製菓は行事用お菓子として

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「柏もち」を期間限定で販売します。このお菓子は来週紹介するのでお楽しみに。

 

まだまだ「シーミー」と対峙しているマルキヨ製菓。沖縄の行事を支える弊社を、これからもよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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