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釈迦の教え【旧盆特集-2-】

2023年06月27日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。梅雨も明けた沖縄は青空が広がり、とっても暑い日が続いています。今朝は洗濯物を干してきました。気持ちよく乾いてくれることでしょう。

 

最高気温は32度まで上がっています。熱中症指数は「厳重警戒」となっていますので、こまめに水分を補給する事も意識しましょう。

 

「父の日」や「ユッカヌヒー」が終わったマルキヨ製菓は、本格的に旧盆の準備に入っています。同時に、県外で行われる沖縄フェアに向け、なかなかたくさんのお菓子も作っているところです。

 

県外の人にもたくさんマルキヨ製菓のお菓子を食べて欲しいですね。

 

さて、今回は旧盆関連のお話をしたいと思います。

 

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2023年、旧盆の日程は「新暦8月28日(月):ウンケー」「新暦8月29日(火):ナカビ」「新暦8月30日(水):ウークイ」となっています。

⇒【今年(2023年)の旧盆

 

釈迦と目連

仏教行事、いわゆる仏事の1つに「盂蘭盆会(うらぼんえ)」というのがあります。地獄で苦しむ死者に対し、その苦しみを取り除くための供養を行うものです。これに関連して、次のようなお釈迦の言い伝えがあります。

 

お釈迦様は紀元前5世紀頃、インドで生まれたと言われています(正確な生没年は不明)。悟りを開いた彼の元に、多くの人が弟子入りを志願しました。釈迦は弟子達に自分の教えを伝え、その教えが広がることで世界三大宗教の1つ「仏教」へと発展します。

 

釈迦の弟子の1人に目連(もくれん)という人物がいました。目連の母親は自己中心的な性格であり、周りの人たちに多くの迷惑をかけてしまいます。生前の行いの悪さが原因で、彼女はその死後、「餓鬼道」へ落とされてしまいました。

 

仏教の世界では死後、「天道」「人間道」「修羅道」「畜生道」「餓鬼道」「地獄道」のいずれかに輪廻転生すると考えられています。目連の母親が落ちた「餓鬼道」は、生前に自己中心的で欲深い者が落とされる世界。

 

食欲はあるのに何も食べる事が出来ず、渇きを感じるのに何も飲むことが出来ない。常に飢えと渇きに苦しみ続ける世界です。そんな「餓鬼道」で、目連の母親は逆さづりにされ、ずっと苦しみ続けました。

 

目連は自身の持つ神通力で、母親が餓鬼道へ落とされた事を知りました。そして神通力を用いて、母親へ食べ物を与えようとします。しかし母へ送ったはずの食べ物は、食べる直前に火がついて燃えてしまい、さらに母を苦しめました。

 

釈迦のアドバイス

どうしても苦しむ母を助けられない目連。彼は師匠である釈迦に「餓鬼道に落ちた母親を助けたいが、どうすればよいか?」と尋ねました。弟子のその質問に対し、釈迦は次のように答えます。

 

「安居(あんご)の最後の日、母と同じ苦しみを持つ全ての比丘(びく)に食べ物を施しなさい」

 

個々で行動していた僧侶達が特定の期間に集まり、集団で修行する期間の事を「安吾」と言います。また、「比丘」とは修行僧(男)を指す言葉になります。

 

「安吾の最後の日」は修行の最終日にあたるため、僧侶達は疲れ果て、空腹と渇きでてボロボロの状態になっています。釈迦のアドバイスに従い、目連は修行を終えた僧侶達に食べ物や飲み物、寝床などを提供しました。

 

それらの施しを受けた僧侶達は大変よろこび、その彼らの喜びが餓鬼道まで伝わる事によって、目連の母親はその苦しみから脱する事が出来たのです。釈迦の教えは「自分の身内だけではなく、多くの人を救う気持ちを持ちなさい」というものだったようです。

 

ちなみに「安居の最後の日」は「解夏(げげ)」とも呼ばれ、それが旧暦7月15日になります。そう、この日は旧盆の最終日「ウークイ」にあたる日です。

 

ウークイの日にやるあの行為

釈迦の教えでは身内だけを助けるのでなく、それ以外の人も救う気持ちを持つようにとの事でした。

 

沖縄のお盆といえば、おそらくどの家庭も「自分のご先祖様」を迎え入れ、おもてなしをして、ウークイの日に丁重にグソーへ送り出す。そんなイメージが強いと思います。身内のご先祖様以外に、何かやるという意識は低いと思います。

 

しかし、意識しなくても「ある行為」が、ご先祖様以外の人にも手をさしのべている事になります。旧盆の最終日であるウークイの日、ご先祖様が好きだったお菓子や食べ物を風呂敷などでくるんで玄関先に置いたりする風習がありますよね。

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実はその行為、身内のご先祖様だけでなく、近くにいる成仏しきれていない霊に対しても施しを与えているという意味合いもあるのです。この内容は、賀数仁然(かかずひとさ)さんという方がラジオで話していました。

 

賀数仁然さんは琉球の歴史や面白いエピソードをテレビやラジオで楽しくわかりやすく教えてくれる方で、私も彼の著書を何冊か持っていまし、youtubeチャンネルも登録しています。

 

ご先祖様の好きなものを風呂敷でくるんで玄関先に置く。私たちとしてはご先祖様を送り出すとき、「好きなものを持って行って下さいね」という意味での行為ですが、近くにいる霊にとっても、ありがたい施しになるというわけです。

 

知らず知らずの内に、お釈迦様の教えを実践している事にもなっているのです。なのでウークイの日にご先祖様を送り出したあと、ご先祖様だけでなくそこら辺にいるかもしれない霊に対しても、少しだけウートートーしてもいいかもしれませんね。

 

旧盆は2ヶ月後なのでまだまだ先ですが、わずか3日の間に沖縄の多くの人がご先祖様を迎え入れ、そして送り出します。たくさんのお供え用お菓子が必要となるため、今から準備しないと間に合わないのです。

 

きたる旧盆の日まで、マルキヨ製菓は旧盆用をたくさん作り続けます。そんな沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓のお菓子たちを、よろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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