旧盆:旧暦7月15日と新暦8月15日
2020年08月10日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は「山の日」で公休日となっていますが、マルキヨ製菓は朝から旧盆用お菓子を作っていますよ。
昨夜は台風が沖縄本島の近くをかすめ、雨と風が強くなる時間帯がありましたね。強風で建物がガタガタ揺れるのに少し怖がりつつ、大きな事故などはなかったようなのでそこはよかったなと思います。
今日からちょうど3週間後にウンケー、その前にも旧の七夕がやってきますので、そろそろ旧盆モードが本格化しているところです。
毎年のことですが、この時期は旧盆に関する記事を連ねています。過去記事に加筆・修正した内容となっていますが、来たる旧盆に向け学べるものは学んでおきましょう。
バックナンバー
目連が地獄に堕ちた母親を救うため、神通力を駆使するもうまくいかない。師匠であるお釈迦様にアドバイスに従い、母親以外の人も助けようとしたところ、母親を苦しみから解放する事が出来ました。
⇒【母を救え】
僧侶達が地獄に墜ちた死者の苦しみを取り除くため、成仏させる儀式を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。これこそが「盆」の語源でもありますが、「盂蘭盆会」の意味は「逆さづり」でした。
⇒【盂蘭盆会】
「エイサー」という言葉の由来は、大きく2つの説があります。念仏踊りの中で叫ばれる「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」という囃子詞(はやしことば)。そして、「おもろさうし」という琉球王国資料に登場する「ゑさおもろ」からきているのでは、という事でした。
⇒【エイサー】
沖縄にエイサーを広めたと言われるのが「袋中上人(たいちゅうしょうにん)」。彼の出身地・福島の「じゃんがら念仏踊り」に、経文(きょうもん・お経に出てくる文章)をつけて琉球に広めていきます。
⇒【袋中上人】
盆踊りの起源となる「踊り念仏」。そこから「念仏踊り」となり、盆の時期に踊るものを「盆踊り」と言うようになりました。その流れをお話ししています。
⇒【盆踊り】
新暦の盆は今週
沖縄は旧暦で盆を行いますが、本土では新暦の8月13日にご先祖様を迎え入れ、15日に再びあの世へ送り出します。今週の木曜日から土曜日にあたりますね。しかし旧暦で行う、いわゆる旧盆は、7月13日~15日となっています。
何故、旧暦の時は7月だったのに、新暦になると8月になったのでしょうか? そこには戦争がからむ理由もあるのです。
旧暦で盆を行う地域は沖縄と鹿児島の一部。それ以外では、新暦の8月13~15日で行います。かつて旧暦7月で行事を行っていた盆。明治時代の新暦採用以降も7月に行いそうです。ところが、1ヶ月ズレて8月に盆を行う事になりました。
その理由はおもに2つあると言われています。明治政府が樹立する以前、日本全国では旧暦7月13~15日にお盆を行っています。明治6年、明治政府がグレゴリオ暦、すなわち新暦を採用すると、各地でお盆を行う日にちにズレが出てきました。
旧暦の7月に合わせてお盆を行う地域と、新暦の7月にお盆を行う地域が出てきました。旧暦と新暦だと、だいたいになりますが約1ヶ月のズレが生じます。新暦7月が先にやってきて、その後に旧暦7月がやってくる事が多いです。
新暦7月にお盆を行ってしまうと、今までのお盆より約1ヶ月早めに行う形になります。そこで、「今までのお盆の時期に合わせたい」という事で、1ヶ月後の(新暦)8月にお盆を行う所が出てきました。
「行事を1ヶ月先にズラす事」を「月送り」と言います。「今までのお盆の時期に合わせたい」という事で、「月送り」する。これが新暦8月にお盆を行う1つ目の理由です。もう1つの理由は「8月15日が終戦記念日である」ことです。
ご存じの通り、1945年に太平洋戦争が終結しました。そして1982年、8月15日を「戦没者を追悼し平和を祈念する日」とすることが閣議決定されました。
8月15日は戦没者を追悼する日でもありますから、この日にご先祖様に手を合わせることは時期的にも都合がよいのです。
旧暦で行っていた盆の時期を合わせる「月送り」、そして「戦没者の慰霊」という2つの理由。これにより旧暦では7月に行われいた盆が、新暦では1ヶ月先の8月に行われる事になったのです。
「新盆」の使い方
どうしても沖縄では「旧盆」という言い方をしますので、つい「新暦の盆」を「新盆」と言ってしまう方がいるようです。しかし、この使い方は間違い。「新盆」は「身内が亡くなり、四十九日が明けて最初に迎える盆」という意味が正しいのです。
「にいぼん」「しんぼん」や、「あらぼん」という言い方もあるようです。「沖縄は旧盆だけど、内地は新盆だからね」といった間違った使い方をしないよう、気をつけましょう。
マドレーヌ
旧盆に関する記事と共に、お供え用お菓子も紹介しています。今回は
マドレーヌ。これもまた、シンプルな味ですが美味しいお菓子。
そして、お供え用お菓子としては定番。マルキヨ製菓も創業当時から作り続けているロングセラーお菓子です。
そのまま食べても美味しいですが、オススメはレンジやオーブンで温めて蜂蜜などをかける。
これで、フレンチのデザートみたいになるのでオススメです。マルキヨ製菓の「マドレーヌ」は1個税込97円(税抜90円)となっています。今度の旧盆に、マルキヨ製菓の「マドレーヌ」、よろしくお願いします。
やはりこの話
毎回言ってますが、どうしても最近はコロナの話になってしまいます。昨日のニュースでも報道されていました。1日の感染者数159人、累計1127人となってしまった沖縄県。約2ヶ月感染者が0だったのに、ここに来て急速に増加傾向にあります。
我々に出来る事は基本的な事だけですから、引き続きうがい・手洗い・マスク・ソーシャルディスタンスを意識して行動しましょう。
暑さもかなりのものですから、水分補給も忘れずに。ホントに毎回同じ事を繰り返し言っていますが、大事な事です。今年はオリンピックも中止になりました。来年こそ、東京オリンピックを楽しめるよう、1人1人が出来る事をしっかりしていきましょう。
今回はこの辺で。
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