旧盆:母を救え
2020年07月20日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。セミの大合唱が聞こえてきて、「セミ達の元気に負けないよう頑張ろう」と思った月曜日の朝です。
気が付けば7月も20日までやってきました。すでにマルキヨ製菓は来月やってくる旧盆に向け、慌ただしくしております。ちなみに今年の旧盆の日程はこのようになっています。
8月31日(月) ウンケー
あちらの世界からこちらの世界に戻ってきたご先祖様を迎え入れる日です。
9月1日(火) 中日
ご先祖様と共に過ごす日です。
9月2日(水) ウークイ
ご先祖様が再びあの世(グソー)へ戻るので、送り出す日です。
旧盆は沖縄行事の中でも最大級のもの。たくさんの県民が多かれ少なかれこの行事に関わる事になります。そんな旧盆について、皆さんはどれぐらい知っていますか?
毎年この時期は旧盆特集の記事を綴っています。沖縄県民にとって大事な行事ですので、今年も旧盆について過去記事に加筆・修正してその内容をお届けしたいと思います。
お盆は農耕行事だった
グソー(あの世)からご先祖様がこちらの世界に舞い降りてくるので、我々はそれを丁重におもてなしする。しばらく一緒に過ごした後、最終日のウークイでは、ウチカビやヒラウコーに火をともして、再びグソーへ送り出す。
「お盆」というと、そういうイメージを抱くと思いますが、沖縄と本土では例えばその行事を行う時期が違ったり、送り出し方が違ったりするし、日本以外にもそのような行事はありますが、やはり国によって色々とその形式は違うものです。
そしてこの行事、本来は農耕行事だったと言われています。ご先祖様の霊を招き入れ、豊作に対する感謝と同時に、翌年もまた豊作でありますようにと祈願する。
特に沖縄には「ウマチー」という行事があり、この行事では収穫や豊作を神に感謝します。感謝する対象がご先祖様になり、さらに仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」が重なり、今のお盆という形が整えられていきました。
地獄に堕ちた母を救え
「盂蘭盆会」は、地獄に墜ちた死者の苦しみを取り除き成仏させる儀式で、旧暦の7月15日に行われます。「盂蘭盆会」を行う旧暦7月15日を、「盂蘭盆(うらぼん)」と言います。
何故、この儀式が行われるようになったのか? それは、お釈迦様とその弟子が絡んでいます。
今から2500年ほど昔。お釈迦様は紀元前5世紀頃、この世に誕生しました。後に悟りを開いた釈迦には、多くの弟子達が出来ます。弟子の1人に目連(もくれん)という人物がいました。
目連の母親は難しい性格の持ち主でした。周りの人に冷たく接していたため、その死後、地獄へ堕ちてしまいます。母が堕ちた地獄は、飢えや渇きで苦しむ「餓鬼道(がきどう)」と呼ばれる地獄。
その事を知った息子・目連は修行で身につけた神通力を使い、地獄で苦しむ母親へ食べ物を与えようとします。ところが息子が与えた物を食べようとすると、食べる直前に火になっていまい、食べられないどころかさらに母は苦しんでしまうのです。
母親を助けたいのに、神通力が通じず助けられない。そこで目連は「どうすれば母親を助けられるのか?」と、お釈迦様に相談しました。お釈迦様は次のようにアドバイスします。
「安居(あんご:個々に活動していた僧侶たちが一定期間、一箇所に集まって集団で修行すること)の最後の日、そこにいる全ての比丘(びく:食べ物を乞う人)に食べ物を施すようにしなさい。そうすれば母親にも施しが与えられるだろう」
目連は、お釈迦様の言葉にしたがい、指定された日に自分の母親以外の人たちにも施しを与えるようにしました。結果、お釈迦様の言うとおり、母を苦しみから解放する事が出来ました。
目連はアドバイスに従い、母親以外の人達も救おうとしました。結果、母を餓鬼の苦しみから救う事が出来たそうです。お釈迦様の言葉に出てくる「安居の最後の日」、これが7月15日のウークイの日にあたります。
今回は、目連が母親を餓鬼地獄から救う話で留め、また次回「盂蘭盆会(うらぼんえ)」についてお話ししたいと思います。
レモンケーキ
旧盆に関するお話と共に、お供え用お菓子も毎回紹介していきたいと思います。今回は
沖縄県民なら、誰もが見た事ある銀色パッケージの
レモンケーキです。フワフワ食感がやさしく、レモン風味のホワイトチョコである「レモンチョコ」の上品な甘さが口の中に広がり、幸せな気持ちにさせてくれます。
お供え用お菓子として定番中の定番商品であり、3時のおやつとしても人気の高い商品です。30年以上も前から作り続けているお菓子で、「お供え用お菓子にはこれがなければ」という方も多いと思います。
1個税込97円(税抜90円)というリーズナブルさも人気の1つでしょう。来月やってくるお盆に向け、マルキヨ製菓のレモンケーキ、よろしくお願いします。
ちなみにこちらの商品、こちらのHPからも注文可能ですので、県外の方で気になる方はこちらもチェックしてみて下さい。
⇒【レモンケーキ】
本土だと、新暦8月15日がお盆となっていますが、それに向けて県外から注文も入ったりするんですよ。県内外を問わず、今年のお盆でマルキヨ製菓のレモンケーキ、お供えしてみませんか?
心配なコロナ
最近のニュースを見ても、やはりコロナの感染者がかなり出ているのが気がかりです。沖縄でも新しい感染者も出ていますから、本土の盆・沖縄の旧盆、間違いなく影響が出るかなと思っています。
とにかく我々は自分たちが出来るコロナ対策をやる。3蜜をさけ、マスク・うがい・手洗い・ソーシャルディスタンス。さらにこの時期は、熱中症対策も。意識して水分を多めに取り、人が周りにいない時はマスクをハズして呼吸を楽にする。
マスクをして外に出ると、日中は33度もある沖縄ですから、マスクの中に熱がこもり息苦しくなりますからね。周りに人がいなければ、マスクをハズして熱を外に逃がす。コロナと同時に熱中症対策も意識していきましょう。
まだまだ落ち着かないコロナ騒動。来年の今頃、「去年は大変だったね」と笑っていられるよう、今できる事を頑張ってやっていきましょう!
今回はこの辺で。
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