旧盆:盆踊り
2020年08月3日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今朝は離島の台風の状況を気にしながら仕事に出向きました。久しぶりの台風という感じです。
沖縄本島のお昼は台風の影響で風は強め。ですが、日差しは相変わらずの強さなので、熱中症対策も気にしたいところです。
学生さんは夏休みに突入していると思いますが、かなり短いようです。加えて沖縄でも独自の緊急事態宣言がなされ、本島全域で外出の自粛要請、そして那覇飲食店では時短営業が要請されました。
ここ数日のコロナウイルス感染者数は、以前と比べてかなり増加しているので、とても気になる所です。うまくコロナとつきあいつつ、早くニュージーランドのように安心と思える環境が整って欲しいですね。
さて、今月末にはウンケーがやってきます。コロナの影響は気になるところですが、粛々と旧盆に向けてマルキヨ製菓はスタッフ一同、行事用お菓子の製造に取り組んでいます。
ここ最近は「お盆」に関するお話をしています。来たるこの行事に向け、少しずつ学んでいきましょう。
バックナンバー
目連が地獄に堕ちた母親を救うため、神通力を駆使するもうまくいかない。師匠であるお釈迦様のアドバイスに従い、母親以外の人も助けようとしたところ、母親を苦しみから解放する事が出来ました。
⇒【母を救え】
僧侶達が地獄に墜ちた死者の苦しみを取り除くため、成仏させる儀式を「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と言います。これこそが「盆」の語源でもありますが、「盂蘭盆会」の意味は「逆さづり」でした。
⇒【盂蘭盆会】
「エイサー」という言葉の由来は、大きく2つの説があります。念仏踊りの中で叫ばれる「エイサー、エイサー、ヒヤルガエイサー」という囃子詞(はやしことば)。そして、「おもろさうし」という琉球王国資料に登場する「ゑさおもろ」からきているのでは、という事でした。
⇒【エイサー】
沖縄にエイサーを広めたと言われるのが「袋中上人(たいちゅうしょうにん)」。彼の出身地・福島の「じゃんがら念仏踊り」に、経文(きょうもん・お経に出てくる文章)をつけて琉球に広めていきました。
⇒【袋中上人】
盆踊り
盆に踊る。沖縄だとエイサーが主流ですが、本土だと盆踊りになります。エイサーほどのダイナミックさはないものの、リズムに合わせて涼しげに踊る姿は「夏の風物詩」と言った感じです。
盆踊りの起源と言われるのが「踊り念仏」。三昧の境地、いわゆるハイテンションのゾーンに入って一心不乱に踊るような踊りです。その始祖は10世紀(平安時代)に活躍した空也とも言われますが、広めたのは13世紀の鎌倉時代に生きた一遍(いっぺん)だと言われています。
太鼓などを派手に叩きならし、念仏を唱える事で救済される喜びを激しい踊りで表現する。一種のトランス状態に陥った様になるのが「踊り念仏」です。貴族や庶民など身分を問わず、誰もが念仏を唱えて激しく踊ります。
元々は「念仏を唱える」という宗教の側面が強かったのですが、時代が過ぎていくと芸術的な側面が強くなっていきます。派手な衣装を身につけ、賑やかな音を打ち鳴らして激しく踊る。
そうなると、念仏を唱える事がメインの「踊り念仏」から、室町時代の頃には衣装や踊りがメインの「念仏踊り」というように名称が変わっていきます。一歩「盆踊り」に近づきました。
この頃の「念仏踊り」は、特に決まった時期に踊るという事はありませんでした。やがて、お盆の頃に踊る「念仏踊り」が、以前述べた仏教行事「盂蘭盆会(うらぼんえ)」と結びつき、「死者を供養する踊り」として定着する事になります。
この「死者を供養する踊り」の「念仏踊り」が、「盆踊り」の起源だとされています。戦国時代あたりから、「盆に踊る踊り」という形が認識されていくようになったそうです。まずは京の都で貴族や士族らが踊り、やがて一般民衆にも広がっていきます。
一般民衆に「盆に踊る踊り」が広がる頃には、もはや宗教色はかなり薄れています。江戸時代には、集落単位で踊られるようになり、各地域によってその踊りには特色があったそうです。
「盆の時期に」「みんなが同じ場所で一斉に踊る」、いわゆる現代の盆踊りの形になっていきます。浴衣を身につけて踊り、「盆踊り」という単語も定着していきます。
現代では新暦8月15日あたりに踊る事の多い盆踊りですが、もちろんかつては旧暦ですから、旧暦7月15日に色々な所で盆踊りが行われていました。ちなみに、何故旧暦だと7月15日で、新暦だと8月15日にお盆を行うのかについては、別の機会にお話しします。
旧暦の15日は満月ですから、明るい満月の下で、たくさんの人々が曲に合わせて踊っていたわけです。温暖化の叫ばれる今とは違って、みんな涼しげに踊っていたのかなと想像します。
沖縄ではエイサーがメインですが、私が子どもの頃には盆踊りを踊った記憶があります。なので沖縄でも地域によっては、盆踊りを踊る所もあるでしょう。ただし、今年はコロナウイルスの影響で自粛されているかもしれませんね。
黄金シークヮーサーまんじゅう
最近はお盆に関するお話と同時に、マルキヨ製菓のお供え用お菓子も毎回紹介しています。今回は
「黄金シークヮーサーまんじゅう」です。
とにかく、一度食べるとハマってしまうのが
この濃厚な「シークヮーサーあん」です。
高級感のあるパッケージも好評で、お供え用お菓子だけでなくお土産お菓子としても人気がありますよ。
今年の旧盆用お菓子として、マルキヨ製菓の「黄金シークヮーサーまんじゅう」をよろしくお願いします。
ちなみにネットでの注文も可能ですので、こちらもチェックしてみて下さい。
⇒【黄金シークヮーサーまんじゅう】
暑さ対策・コロナ対策
毎回言っていますが、現状を考えると何度でも言います。うがい・手洗い・マスク・ソーシャルディスタンス。今、個人個人が出来るコロナ対策はしっかりやっていきましょう。同時にこの暑さですから、水分補給もしっかりして熱中症対策も万全にいきましょう。
どうしてもマスクをつけて、日中の外を歩くと息苦しくなります。周りに人がいない時はマスクをハズして呼吸を楽にして、人が近づいてきたり建物の中に入る時はマスクをしっかりつけましょう。
とにかく1日でも早く落ち着いた状況が戻る事を心から願います。その日がくるまで、出来る事をやり、誠実に頑張っていくだけです。
今回はこの辺で。
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