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旧暦8月の行事⑥

2022年11月15日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。日曜日はすごくいい天気で気温も高く、クーラーのお世話になっていましたが、今日はまた曇り空が広がり、夕方からは雨の予報も出ています。

 

11月も半分まできたのですが、しらばらく最低気温が20度を下回る事もないですし、さすが沖縄といった感じです。マルキヨ製菓は来月やってくるムーチーの注文が殺到しており、すでに準備に取りかかっているところです。

 

おそらく過去最高の注文が来そうなので、どうやってその量を製造するのか? カーサの値段高騰や品薄状態にどう対応するのか? など、いくつかある問題に対処しながら行事の準備を進めていますよ。

 

12月から4月までは行事ラッシュ期間なので、ちゃんと対応できるよう今から準備をしっかりしているところです。

 

さて、今回は「旧暦8月の行事」シリーズの続編となります。旧暦8月はとっくに終わっていますが、興味深い行事が多い旧暦8月という事で、これまで5回に渡り10以上の行事を紹介してきました。

 

「沖縄にはかくも不思議な行事があるものなのか」と思わされる事が何度もありました。今回もそんな沖縄旧暦8月の行事を紹介しましょう。

 

バックナンバー

多良間島で五穀豊穣を祈願して踊られる「八月踊り」。同じく勝連町津堅島で五穀豊穣を祈願した「八月遊び」の中で踊られる「トーウドゥイ」。県内各地で行われる魔除けの行事「ヨーカビー」。豊年祭などで演奏される「ルジカク」についてお話ししています。

⇒【旧暦8月の行事①

 

実は沖縄にも獅子舞の文化があり、沖縄各地には獅子舞が150~200頭ほど保存されていると言われています。「操り獅子」という独特な獅子舞は、日本でもこの沖縄だけにしかない珍しいものです。

⇒【旧暦8月の行事②

 

那覇市天久にあるサチヒージャー(崎樋川)のウタキをまわる「サチヒージャーウガミ(崎樋川拝み)」という行事も旧暦8月にあります。伊江島ではヤマトの歌や踊りを取り入れた独特の芸能が代々継承されており、旧暦8月15日、神に奉納するための踊りとして披露されました。

⇒【旧暦8月の行事③

 

宮古島では過酷な人頭税を払い終わった後に行う「マストリャー」という行事があります。宮古では約300年も続く伝統行事です。また、沖縄のごく一部では「ターファークー」というアクロバティックな踊りを披露する行事があります。

⇒【旧暦8月の行事④

 

棒を持ったアクロバティックな演技を披露する、沖縄県各地で行われる「フェーヌシマ」という行事や、人が亡くなった時、遺体を乗せて運ぶ龕(がん)に関する行事「ガンゴー」というものがあります。

⇒【旧暦8月の行事⑤

 

ユーニンガイ

「キツィガン」は旧暦8月、五穀豊穣、子孫繁栄、無病息災などを祈願する八重山諸島各地で行われる行事です。「キツィガン」は「結願祭」と書きます。鳩間島など地域によっては「キチゴン」と発音する所もありますよ。

 

地域によって毎年行われるところ、数年ごとに行われるところがあります。特に小浜島で行われる「キツィガン」は「ユーニンガイ(世願い)」と言われ、国の重要無形民俗文化財に指定されており、かなり有名な行事となっています。

 

「ユーニンガイ(世願い)」。読んで字のごとく、豊かな世を願う事を祈願した行事で、豊作に対する感謝、そしてこれから1年間の豊作を祈願して盛大に行われます。もともと「節」と「結願」の2つの行事だったものが、明治時代の初期に融合したと言われています。

 

「ユーニンガイ(世願い)」は4日かけて行われるのが基本。初日は「節」で、季節に関するお祝いをし、健康祈願や地域の安全祈願をします。2日目は「正日(ショウニチ)」で、明け方に各ワン(御獄)に花米や酒をお供えし、祈願します。

 

午前9時ごろになると、カフニワン(嘉保根御嶽)にて芸能を納める舞台が用意されます。この舞台は三方から見る事が出来、北の村の棒の舞を先頭に獅子が続き、メーラク(弥勒)が境内を一回りします。

 

南の村も同様に、こちらはフクルクジュ(福禄寿)が登場します。そして、北の村と南の村の舞踊や狂言が披露され、芸能を納める形になります。3日目の午後からはトゥンドミ(打ち止め)で、前日に披露した芸を北の村・南の村それぞれで再び披露します。

 

最終日の4日目はタマスコーサミ。いわゆる後夜祭にあたり、行事に関わった人が集まり、最後の祈願した後で宴会が行われます。

 

竹富島のキツィガン

竹富島のキツィガン(結願祭)は1875年(明治8年)に始まり、約150年の歴史があります。旧暦8月最初の「壬(みずのえ)」と「癸(みずのと)」の2日間で行われる行事になります。

 

竹富島の中では4つの大祭(たいさい)の1つであり、豊穣への感謝、そしてこれまで1年間の願を解く儀式を行います。

 

竹富島にある6つの重要なオン(御獄)をムーヤマ(六山)といい、これが島にある村の始まりだと伝わります。西塘御嶽、幸本御嶽、清明御嶽でムーヤマの神司による夜籠りが行われ、これが行事の初日となります。

 

翌日奉納予定の狂言や舞踊などのフクミ(仕込=リハーサル)が決まった場所で行われ、初日はこれで終了となります。

 

2日目は早朝の弥勒奉安殿の参拝をはじめ、22カ所の拝所で参拝が行われます。午後になると清明御嶽の神前に設置されている舞台で、前日リハしていた狂言や舞踊が披露され、それを納めます。清明御嶽には島作りの神が祀られていますよ。

 

石垣島・西表島・鳩間島等でのキツィガン

小浜島、竹富島以外でも、多くの地域でキツィガンが行われます。

 

石垣島では川平で三大祭の1つとして「キツィガン」が行われます。収穫に感謝し、翌年の豊作を祈願。そして地域住民の健康や安全を祈願します。用意されたステージで太鼓や棒術、獅子舞や狂言などを披露します。

 

西表島、黒島、新城島や鳩間島でも独自の「キツィガン」が行われます。沖縄本島の人にとっては馴染みが少ないかもしれませんが、八重山諸島各地では大きな祭として行われている「キツィガン」、実に興味深いですね。

 

私自身も今回記事を書くことがきっかけで、本やネットで情報を収集しました。自分が知らない行事があまりにも多くて勉強になりつつ、「こんな行事もあるんだ」と驚きも少々。

 

沖縄の行事を隅々までマスターするのは、まだまだ道のりが長いようです。次回もまた、別の行事を紹介できればと思います。

 

今日が11月の折り返し地点。お昼ご飯、そして

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美味しいお菓子を食べ、午後の仕事も頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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