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旧暦8月の行事②

2022年09月20日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日の沖縄、雲は多いですが実にいい天気。昨日までは多少風が強かったりしましたが、おだやかに時が流れているような感じで、日差しもまぶしいです。

 

ただし、午後からは雨の予報も出ているため、昼過ぎ以降に外を出るときは傘が必要になるかもしれません。空模様をしっかりチェックしましょう。

 

今日から彼岸入りです。9月23日秋分の日を中心とした前後3日間が秋彼岸の期間となり、今日9月20日は彼岸入りとなっています。

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お餅を中心としたマルキヨ製菓のお供えお菓子をよろしくお願いします。

 

ちょうど1週間前のブログにて、旧暦8月は行事が多い月だとお話ししました。「シバサシ」や「十五夜」など認知度の高い行事だけでなく、地域単位で行われる行事も多いのです。

 

今回のブログでは、前回紹介しきれなかった旧暦8月の行事を紹介しましょう。

 

バックナンバー

多良間島で五穀豊穣を祈願して踊られる「八月踊り」。同じく勝連町津堅島で五穀豊穣を祈願した「八月遊び」の中で踊られる「トーウドゥイ」。県内各地で行われる魔除けの行事「ヨーカビー」。豊年祭などで演奏される「ルジカク」についてお話ししています。

⇒【旧暦8月の行事①

 

獅子舞

沖縄の伝統芸能の1つに「獅子舞」があるのをご存じでしょうか? 私が子供の頃には、よく獅子舞を見かけた気がしますが、最近はあまり目にしなくなった印象があります。

 

旧暦6月から8月にかけて、収穫祭や旧盆といった行事で演じられる獅子舞は邪気を払い、豊年を呼び込む神獣であり、地域の行事には欠かせない存在です。

 

沖縄県内には各地域に獅子舞の獅子が保存されており、それらは「神獣」、すなわち地域を守護する「守神」として位置づけられます。そして、特定の行事にその守神が踊りを披露する事で邪気を払い、豊年を祈願し、地域を繁栄に導くのです。

 

沖縄の獅子舞は胴体部分に2人が入って踊りを舞う「二人立ち」の獅子が多く、1人が前足と頭を、もう1人が胴と後ろ足を操作します。中国南部や朝鮮半島、東南アジアと共通する部分が多く、大陸から伝来したと考えられています。

 

沖縄本島ではこの獅子舞を「獅子加那志(シーシガナシ)」、八重山地方では「獅子這わし(シーシパーシ)」と呼んだりもします。

 

獅子舞は基本的に雌雄2頭で踊ります。宮古や八重山では基本に則っていますが、沖縄本島では1頭で踊る事が多いです。1頭で踊る事になった理由には、次のような言い伝えがあります。

 

かつて琉球王朝から民間へ御拝領(グヘーロー)されたものの中に、雌雄一対の獅子舞がありました。譲り受けた者が間切り(当時の行政区画)の入り口と出口に1体ずつを配置し、守り神として地域を守ってもらおうとしました。

 

こうして離れ離れになった雌雄の獅子舞の獅子。沖縄本島ではそれから、獅子舞は1頭で踊る事になったと言い伝えられています。

 

獅子舞は特に旧暦7月の旧盆の時期、旧暦8月の十五夜の時期に演じられる事が多いです。獅子が舞う際には、獅子を煽るワクヤー(ちょっかいを出す者)が登場します。

 

最初は静かに眠っている獅子。その前でワクヤーが太鼓やドラを叩いて、獅子を目覚めさせ、目覚めた獅子が踊り出すというのが1つのパターンです。ワクヤーとして猿が登場する事もあり、目覚めた獅子は猿を追いかけ回します。

 

国頭の奥間、浦添の仲西や内間、宜野湾の普天間、名護の東江など、沖縄各地に150から200頭近くの獅子が保存されているそうです。

 

操り獅子

獅子関連の行事ですが、沖縄には「獅子舞」以外にも「操り獅子」というのがありますが、ご存じでしょうか? いわゆる「操り人形」の獅子バージョンになります。

 

沖縄北部にある今帰仁村(なきじんそん)の謝名(じゃな)、名護市川上、本部町(もとぶちょう)伊豆味(いずみ)には、操り人形による獅子舞の文化があります。

 

これらの地域で旧暦8月に行われる豊年祭(謝名と伊豆味は4年に1度、川上は年に1度行われる)。その最後に登場するのがこの「操り獅子」であり、何と300年以上もの間継承されてきた伝統芸能です。

 

3地域による「操り獅子」の上演内容はほぼ同じで、雌雄の獅子舞が2本の糸で操作されます。獅子の大きさは約50~80cm、重さも2~3kgですから、これを操作し続けるのもかなり体力が必要でしょう。

 

川上による「操り獅子」は、その前に通常の獅子舞も舞いを披露し、操り獅子と合わせて「親子獅子」とも呼ばれます。この地域では100年前に流行病が蔓延しました。とある教師が、厄払いのため親子獅子を地域に寄贈した事が始まりで、今もなお続いているのです。

 

先の戦争により操り獅子は一度途絶えていますが、地域住民の復興運動により復活、今も受け継がれています。何故この3地域にのみこの文化があるのか、何故豊年祭の最後で演じられるのか由来などわからない事も多く、謎の多い行事でもあります。

 

秋彼岸ではマルキヨ製菓のお菓子を

旧暦8月の行事ですが、今回は獅子のからむものを2つ紹介しました。それ以外にも、まだまだ旧暦8月の行事はありますので、別の機会にまた紹介したいと思います。

 

冒頭でもお伝えした通り、今日から彼岸入りです。メインは9月23日秋分の日で、今週の金曜日にあたります。マルキヨ製菓はスタッフ一同、お彼岸用のお供えお菓子を製造するため、毎日頑張っているところです。

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レモンケーキやかるかん、マドレーヌなどのお供えお菓子はもちろん

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あんもち、きな粉もち、よもぎもち、紅芋もち、黒糖もちなどのお餅も是非、お供えしていただけたらと思います。

 

次回はちょうど秋分の日にブログを更新しますので、お供えお菓子の中から何かを紹介する予定です。お楽しみに!

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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