旧盆③ ~ 盆は旧暦だと7月なのに、新暦だと何故8月? ~
2016年08月11日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。あいかわらず沖縄は毎日微妙に雨が降ったり、雷がゴロゴロと鳴ったり、不安定な天気が続いています。
来週やってくる「お盆」の頃にはカラッと晴れて、それぞれの家庭にとって「いいお盆」が迎えられるようになって欲しいですね。
さて、ここ最近のブログでは、「お盆」にまつわるお話をしてきました。
【 旧盆① ~ 盂蘭盆会(うらぼんえ) ~ 】
お盆に起源についてのお話でした。
【 旧盆② ~ 「盆踊り」と「エイサー」 ~ 】
「盆踊り」と「エイサー」の起源についてのお話でした。
今回も引き続きお盆の話ですが、まずは「沖縄の旧暦のお盆」について。
旧暦7月13日は「ウンケー」と言います。この日、ウヤファーフジ(ご先祖様)は、グソー(あの世)から、こちらの世界に降りてきます。現世に生きる人は丁重にウヤファーフジの霊を「お迎え」する日であり、夕方、門や入口にロウソクや線香などを焚いて、「ウンケーサビラ」(お迎えいたします)と言って、お迎えします。
旧暦7月14日は「中日(なかび)」と言います。この日は(基本的に)仏壇のある家へ赴いて線香をあげたり、お中元を配ったりという日となります。仏壇のある家は、拝みに来た親戚等を迎え入れる日となります。
そして旧暦7月15日が「ウークイ」。ご先祖様を再びあの世へ見送る「お別れの日」となります。早い時間に見送ると失礼にあたりますので、夕食をとった後に見送りましょう。あの世のお金である「ウチカビ」(次回、くわしく解説)を燃やす時は、周りに引火しないよう気をつけて下さい。
さて、ご存じの通り本土のお盆は新暦の8月に行われます。もともと盆は7月に行われる行事のはずですが、何故、本土では8月なのでしょうか? 沖縄では旧暦の7月15日に先祖を送るのに、どうして県外では(新暦の)8月15日なのでしょう?
実はかつて、日本全国では旧暦の7月15日にお盆を行っていました。明治政府が明治6年以降、グレゴリオ暦、すなわち新暦を採用した事により、お盆を行う日付が地域によってズレる事になります。
ある地域では旧暦に合わせて「お盆」の行事をとりおこなう。しかし、別の地域では新暦に合わせてとりおこなう。
東京など関東圏のいくつかの地域では、今でも新暦7月15日にお盆をやっている所もあります。ただ新暦に合わせると、従来旧暦で行っていたお盆行事と、約1カ月のズレが生じたりする場合が多く、そこで「月送り」と言って「1カ月後ろにズラしてお盆を行う」ところが出てきました。
また、8月15日というのは、第二次世界大戦の終戦記念日でもあります。戦没者を慰霊する日でもありますから、その時期に合わせて先祖供養をするのも、時期として都合がよいと言えるでしょう。「月送り」プラス「戦没者慰霊の日」という事で、全国的に新暦の8月15日にお盆行事を行う地域が多くなっていった… というわけなのです。
ここで1つ注意を。「旧盆」に対して、この新暦8月15日のお盆を「新盆」と言う人がたまにいますが、これは間違いです。「新盆」(「しんぼん」「にいぼん」とも言う)というのは、人が亡くなって四十九日が終わって迎える最初の盆の事であり、「初盆(はつぼん)」とも言います。
現在、旧暦で盆を行うのは沖縄・奄美と、ごく一部の地域だけですので、この間違いはそれらの地域の人に時々見られます。「新盆」は「旧盆」の対義語ではないので、使い方を間違えないようにしましょう。
さて、今日は「山の日」ですね。今年から始まった新しい公休日ですが、こちらは「山」を意識する余裕がない程、超忙しいです。
来たるべきお盆に向け、マルキヨ製菓では毎日、想像を絶するほどお菓子をたくさん作っています。
何千個・何万個もの「お供え用お菓子」とにらめっこするスタッフ達。本当にお疲れさまです。スタッフ達の努力が報われる、すなわち、みなさんがよいお盆を迎えられるようにと、心から願うだけです。
【やきまんじゅう】
【コンペン】
【レモンケーキ】
【チョコマドレーヌ】
【マドレーヌ】
【かるかん】
【蒸しまんじゅう】
など、お供え用のお菓子はネットでも注文できます。県外の方も、気になる方はチェックしてみて下さい。
さて、今日も1日、頑張りますよ! 今回はこの辺で。
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