ユンヂチ②
2020年04月27日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。最近は4月にしては、けっこう肌寒く、雨や曇り空が続いている沖縄です。今朝も肌寒さを感じたし、お昼になっても雲が多いですね。
何となく今、食べたいアップルパイ(ホール)の写真を掲載しておきました。ブログを更新するお昼頃、お腹すくんですよね。
平日は頑張って夕飯作りをしていますが、土日はサボる事が多く、コロナウイルスの騒動前はよく外食をしていました。最近はマクドナルドやモスバーガー等のファストフード店を利用させてもらっています。明らかにドライブスルーで並ぶ車が多いですね。
自粛要請前、よく行っていたお店も完全休業中だったりしているので、早く今の状況が落ち着いて、あの店だったりこの店だったり、家では作れない美味しいものを食べたいなと思う日々です。
さて、前回に続き今回もユンヂチのお話です。
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前回のブログ記事では、「閏月(うるうづき)」とは何か? 「閏月」を沖縄の言葉でユンヂチという事、現在使用されている暦(こよみ)は太陽基準、旧暦は月を基準に刻まれている事、2つの暦のズレを修正するものが「ユンヂチ」だという話をしました。
⇒【ユンヂチ①】
⇒【ユンヂチ①】
2つの暦について、もう少しくわしくみてみましょう。
グレゴリオ暦
現在のカレンダーで使用されている暦(こよみ)は、太陽を基準として定められた「グレゴリオ暦」であり、1年を365日と定めるのが基本です。地球が太陽の周りを1周する、いわゆる公転周期がそれに近い日数だから、そのように定めています。
とはいえ、公転周期はジャスト365日というわけではなく、おおよそ365日と5時間48分46秒。この余り分は4年蓄積されると約23時間15分多くズレてしまいます。
そこで、4年に1度「閏年(うるうどし)」を定め、その年は366日とするのです。これで、多くなった23時間15分の時間のズレを埋めるのです。
4年に1度、1日、すなわち24時間多めに取ったとしても、今度は本来の蓄積時間である23時間15分とは、約45分のズレが出ますよね。実は、グレゴリオ暦ではそのズレも修正できるよう
条件1:西暦が4の倍数の年は閏年(366日)
条件2:ただし、100の倍数の年は閏年ではない(365日)
条件3:ただし、400の倍数の年は閏年(366日)
条件2:ただし、100の倍数の年は閏年ではない(365日)
条件3:ただし、400の倍数の年は閏年(366日)
という形で細かく定められているのです。少なくとも我々が生きている間は、地球と太陽の公転周期と24時間以上ズレる事はありません。すごいですね、グレゴリオ暦。
ちなみに20年前、シドニーオリンピックが行われた西暦2000年は400の倍数の年だったため、③に従い閏年でした。
これからやってくる西暦2100年は400の倍数ではなく、100の倍数となるので、②にしたがい「4の倍数の年だけど、閏年ではない」年になります。
これからやってくる西暦2100年は400の倍数ではなく、100の倍数となるので、②にしたがい「4の倍数の年だけど、閏年ではない」年になります。
季節を生み出す太陽
地球上にいる人類から見れば、太陽は東から昇り西へ沈みます。次の日も太陽は東から昇って西へ沈みますが、地球は太陽から見ると前日とは若干違う位置に居るため、その軌道も前日とはやや異なります。
地球から見た時の太陽の軌道を黄道(こうどう)と言います。黄道がズレるという事は、地球に降り注ぐ太陽の光の量が変わる事を意味します。1日程度だと、その量は大きな差ではありませんが、それが1ヶ月2ヶ月と積み重なっていくと、大きな違いとなります。
地球が浴びる太陽の光の量が変わると、人間や動物は暖かく感じたり寒く感じたり、植物も咲く花が違ったり、育つ穀物が違ったり。いわゆる「季節」というものが生まれるのです。
生物が存在するのに絶対に欠かせない「光」と「液体の水」。恒星である太陽の周りを回る惑星が、太陽に近すぎると水は蒸発して存在出来ないし、逆に遠すぎると氷になってしまい、液体としては存在し得ません。
太陽から遠すぎず近すぎずで、水が液体として存在できる範囲を「ハビタブルゾーン」といいます。地球はこのハビタブルゾーンに位置しているからこそ、人類や動植物など多種多様な生命体が存在しているのです。
太陽も大事だが、月も大事
生命体が存在するには太陽だけあればいいのではないか? いえいえ、そんな事はありません。地球の唯一の衛星である「月」もまた、必要不可欠な存在なのです。
「新暦」が太陽を基準にしているのに対し、「旧暦」は月を基準にして暦を刻むというのは、前回お話しした通りです。
沖縄の行事の多くは、「旧暦」で行いますが、これは沖縄の周りが海で囲まれている事とも関係します。「海」と「月」、一見すると関係なさそうな2つですが、非常に密接な関係があります。
周りを海で囲まれた沖縄の人は、漁業を生業(なりわい)とする人が多く、しばしば「海人(ウミンチュ)」と称されることがあります。ウミンチュにとって、潮の満ち引きの時間を知る事は、非常に大事です。
「満潮」「干潮」という現象がありますが、実はこれ、「月」が「海」を引っ張って起こる現象なのです。
かのアイザック・ニュートンは、リンゴが落ちる様子を見て「万有引力の法則」を発見したと言われています。質量を持つあらゆる物体は、周りのものを引きつける力が働いているのです。
地球は月を引っ張っているし、月もまた地球をひっぱているのです。月が地球を引っ張る際、地球表面上にある海をも引っ張り上げています。従って、月に面している海は海面が高くなり、それが「満潮」になるのです。
同時にその反対側である海面も、実は高くなるのです。月から最も離れている側で、万有引力の法則がそれほど働かず、逆に海面は低くなりそうですが、こちらは遠心力によって海が外側に押し出されるため、海面が高くなるのです。
沖縄の人は明治政府がグレゴリオ暦を採用しても、しばらくは旧暦をメインの暦として使い続けていました。ウミンチュとしては月を基準にした暦が重宝されたのかもしれませんね。
未来を楽しむ
毎日のニュースは「コロナウイルスの・・・」がトップにきます。観光業に大きく経済を依存している沖縄ですが、今年のゴールデンウィークは沖縄に来ないよう呼びかけています。
「観光客が来ない⇒お土産お菓子が売れない」という事で、マルキヨ製菓もお菓子の製造を縮小していますが、これは仕方のない事。ただ、いつまで自粛活動が続くのか、とても不安に思っている人も多いでしょう。
明けない夜はなし、去らない台風はなし。そう信じて、今の騒動が落ち着いたとき、あれをしよう・これをしようと、楽しい未来を描いて日々を頑張っています。
ちなみに私は、愛媛か大分あたりに旅行して、ゆっくりと温泉につかりたい。そんな未来を描いて頑張ります!
今回はこの辺で。
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