特別な衛星【ユンヂチ③】
2023年05月16日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は太陽の光もまぶしく、室内にいても暑さを感じる沖縄です。クーラーや扇風機のお世話になりつつ、朝から仕事を頑張っているところです。
2日前は「母の日」でしたので、久しぶりに家族で食事会をしてきました。仕事面でもいい話ができ、充実した「母の日」となりました。
今は大きな行事もなく、ヒヌカンを拝む時期に合わせてウチャヌクを多めに作るなど、定期的な行事に対応しつつ、平常のお菓子をたくさん作っています。
行事で忙しい時はどうしても平常のお菓子の製造が縮小されますからね。行事用でないお菓子も、多くの人に食べてもらいたいですし、美味しいと思えるよう精進していきたいと思います。
約1ヶ月前の4月19日、旧暦の「閏(うるう)2月」が終わりました。この「閏月(うるうづき)」の事を、沖縄の言葉で「ユンヂチ」と言います。シーミーなどの行事で忙しくなる前に、本ブログでは「ユンヂチ」に関するお話をしていました。
大きな行事も終わり落ち着いたので、「ユンヂチ」の話を再開します。旧暦で行事を行う事の多い沖縄にとって、旧暦の閏月にあたる「ユンヂチ」は特別な月になります。その旧暦は、太陽と月の運行をもとに暦が刻まれます。
月は地球の衛星ですが、太陽系にある衛星の中でも月はかなり特殊な衛星と言えるでしょう。今回はそんなお話です。
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旧暦で行事を行う事の多い沖縄。この旧暦は月の動きを基準に刻まれた暦です。一方、普段使っている新暦は太陽の動きを基準に刻まれた暦。この2つの暦のズレを修正するのが「ユンヂチ」となります。
⇒【日本の暦】
現在一般に使われている「グレゴリオ暦」は、太陽を基準に暦を刻んでいます。一方、旧暦では太陽と月、2つを基準に暦を刻みます。太陽がなければ地球上に生命体は存在しなかったでしょう。そして月もまた、地球に不可欠な存在です。
⇒【太陽と月】
衛星はここ数年で100個以上も増えている
中学校理科のお話をしましょう。太陽のように、自ら光り輝く天体を「恒星」といいます。自ら光り輝く事はなく、恒星の周りを回っている天体を「惑星」と言います。
特に太陽の周りを回る水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つは「太陽系惑星」と呼ばれます。冥王星もかつては「太陽系惑星」の1つでしたが、惑星の定義の見直しにより、今は「準惑星」という位置づけになっています。
「恒星」の周りを回る「惑星」。そして「惑星」の周りを回る天体を「衛星」と言います。水星や金星に衛星はありません。地球に衛星は1個、それが「月」です。火星には「フォボス」と「ダイモス」という2つの衛星があります。
数年前まで、「太陽系惑星の中で最も衛星が多い惑星は木星である」と認識していた人も多いでしょう。しかし、今は違います。2023年5月の時点で、木星の衛星は95個、土星の衛星は145個報告されています。
※衛星の数には「報告された衛星の数」と「確定した衛星の数」がありますが、「報告された衛星の数」についてお話ししています。
近年は観測技術の発達により、現在進行形で新たな衛星が見つかり続けています。特に木星や土星は非常に大型の惑星なので、引力が強くて多くの衛星を持っているのです。ちなみに天王星は27、海王星は14個の衛星を持っていますよ。
水星・金星・地球・火星の衛星は合計3つなのに、木星・土星・天王星・海王星の衛星は合計284個。ちなみに、前回沖縄にユンヂチがあったのは2020年5月で、ちょうど3年前です。
この時は、水星・金星・地球・火星の衛星は合計3つと変化ないのに、木星・土星・天王星・海王星の衛星は合計200個でした。3年で80個以上も衛星が増えているのはすごいですね。
特に土星の衛星は3年前82個だったのに、今は145個と、一気に増えています。ちなみに、さらにその前のユンヂチの時は太陽系惑星の衛星の数は約170個でしたので、たった6年で100個以上もの衛星が発見されている事になります。
次のユンヂチでは、また衛星の数が増えている事でしょう。そこら辺も注視していきたいと思います。
月は異様にデカい衛星
現在、太陽系には280個以上の衛星がありますが、地球の唯一の衛星である月は非常に特殊な性質を持っています。それは、母星である地球に対してかなり大きいということ。
大きさだけで言えば、太陽系の衛星の中で最も大きいのは木星の衛星であるガニメデであり、その半径は約2631km。次に土星の衛星であるタイタンが大きく、半径は約2575kmです。
月は太陽系衛星の中では5番目の大きさで、その半径は約1738kmとなっています。これは地球の半径6387kmに比べると約4分の1となっており、太陽系の惑星と衛星の比の中ではダントツ1位となっています。
ちなみに木星の半径は約7万kmで、地球の10倍以上あります。太陽は約70万kmで、地球の100倍以上大きいです。
ガニメデは母星である木星の約27分の1、タイタンは母星である土星の約23分の1ですから、月が母星である地球に対してデカすぎるサイズというのがわかるでしょう。
質量で比較すると、月の質量は地球の約81分の1になります。「あれ? 質量の比較なら十分小さいじゃん」と思った人もいるでしょうが、全くそうではありません。
次に母星と衛星の質量比が高いのは、土星の衛星タイタンですが、こちらは土星の質量の約4200分の1となります。ちなみに太陽系の衛星で最も大きいガニメデは、母星である木星の約1万3000の1の質量です。
月だけが母星に対する質量比が突出して高いのを、おわかりいただけるでしょうか。そんな衛星「月」ですから、他の衛星に比べて母星である地球に与える影響もかなり大きくなっています。
例えば月がこの大きさでなければ、地球上に四季は存在しなかっただろうと言われています。その話は次回に持ち越すとしましょう。
気がつけば5月も半分が終わっていました。2023年は始まったばかりと思っていましたが、来月末で半分が終わるのですね。
何かと高騰する原材料に頭を悩ませておりますが、お菓子を作る機械の値段もここ数年でかなり高騰しています。あらゆる物価が値上がりし、お菓子会社としてどう対応するかに頭を悩ませる日々。
お菓子業界だけでなく、いろいろな業界が困難に直面している昨今ですが、できる努力はしっかりやって対応していきたいと思います。腹が減っては戦ができぬ。
時には美味しいお菓子を食べ
しっかり頑張りたいと思います。
今回はこの辺で。
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