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「ついたち」は月の動きを表す言葉【ユンヂチ④】

2023年05月23日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日は最高気温29度でしたが、今日は26度。相対的に涼しく感じる火曜日となっています。特に今朝は風もあり、出勤時に肌寒さを感じた人も多いでしょう。

 

先週、梅雨入りした沖縄。梅雨入りが宣言された日はすごい雨と雷でしたが、それ以降は「ちょっと降ったかな」程度の雨が1回で、それ以外は晴れの日が続いています。今年は空梅雨(からつゆ)かもしれませんね。

 

4月19日に旧暦の「閏(うるう)2月」が終わり、今は旧暦4月に入ったところです。旧暦2月が終わったあと「閏2月」が来たので、約2ヶ月の間は2月だった事になります。この「閏月(うるうづき)」の事を、沖縄の言葉で「ユンヂチ」と言います。

 

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旧暦で行事を行う事の多い沖縄。この旧暦は月の動きを基準に刻まれた暦です。一方、普段使っている新暦は太陽の動きを基準に刻まれた暦。この2つの暦のズレを修正するのが「ユンヂチ」となります。

⇒【日本の暦

 

現在一般に使われている「グレゴリオ暦」は、太陽を基準に暦を刻んでいます。太陽がなければ地球上に生命体は存在しなかったでしょう。そして月もまた、地球に不可欠な存在です。

⇒【太陽と月

 

地球の衛星は月だけ、火星の衛星はフォボスとダイモスの2つです。しかし、木星の衛星は95個、土星の衛星は145個と、急激に増えます。観測技術の発達により、ここ数年で太陽系惑星の衛星の数はかなり増えています。

⇒【特別な衛星

 

近くて遠い月

旧暦は月の運行を基準に暦を刻んでいます。1969年には人類が月に降り立つ事にも成功しています。最近はまた、月に人を送り込む計画も話題となっていますね。近い将来、宇宙飛行士でなくても月へ旅行へ行ける日が来るかもしれません。

 

地球に最も近い天体である事から、月は気軽に行けそうな気もしますが、けしてそうではありません。地球から月までの平均距離は約38万kmであり、この世で最速と言われる光の速さは秒速約30万kmです。

 

なので、地球から月にライトを照らしても、その光が届くのに1秒以上かかります。地球の1周が約4万kmですから、月までの距離38万kmは地球9.5周分にもあたります。

 

ちなみにアポロ11号が地球を発って月面へ降り立つまで、4日ぐらいかかっていますよ。アポロは50年以上前の宇宙船ですから、現代の宇宙船ならもっと早く月に行くことは可能でしょう。

 

とはいえ、地球9.5周分の距離を地球の重力に逆らっていくのですから、かなりのエネルギーが必要である事は間違いありません。近くて遠い天体、それが月なのです。

 

「一日」と書いて「ついたち」と読む理由

「月の満ち欠け」を基準にして刻まれた暦が旧暦ですが、この「月の満ち欠け」はあくまでも「地球から見て」の話。地球と太陽の間に月が位置する時、地球から月を見ると影に覆われており、ただ暗いだけです。これが「新月」になり、旧暦の月初めとなります。

 

逆に、地球から見て太陽と月が反対側に位置する時、月を見ると月は太陽に照らされているので、丸く明るく見えます。これが「満月」です。旧暦の月初めは「新月」となり、旧暦の月の真ん中15日ごろは「満月」となります。

 

新月から満月(途中に三日月や半月も経てますが)、そして満月から新月となる周期が、旧暦の「1ヶ月」となります。まさに月の動きに応じた暦が刻まれているわけです。

 

月が新月にある状態を「朔(さく)」といい、満月にある状態を「望(ぼう)」と言います。そして月の始まりを「月立ち」と呼び、そこから転じて「ついたち」と言うようになりました。

 

旧暦の初日にあたる日を「朔日(さくじつ)」と言いますが、これも「ついたち」と読みます。手元のスマホやパソコンで「ついたち」を変換してみて下さい。「朔日」と出るはずです。

 

本来は旧暦の新月になる日をさし、旧暦の月初めをさす言葉「朔日(ついたち)」ですが、新暦の月初めも「一日」と書いて「ついたち」と読むようになりました。「一日」で「ついたち」と珍しい読みをするのは、「朔日」からきているのです。

 

一般に月の終わりを「晦日」と書いて「みそか」、あるいは「つごもり」とも言います。「つごもり」は聞き慣れない方もいるかもしれませんが、是非「つごもり」で変換してみて下さい。

 

12月31日は特に年の終わりでもある事から「大晦日(おおみそか)」と言います。「三十路」と書いて「みそじ」と読むように、「三十」は「みそ」と発音します。

 

もともと「みそか」は「三十日」の古い表現です。月終わりは三十日に近い事から、今は三十日に限らず月の終わりを「みそか」と呼ぶようになりました。一方、旧暦の月が終わる日は「月がこもる」状態にある事から「つきごもり」、そこから転じて「つごもり」と言うようになりました。

 

「1ヶ月の始まり」を「ついたち」、「1ヶ月の終わり」を「つごもり」というのは、月の動きを表す言葉から来ているのです。なので、本来の「ついたち」や「つごもり」という意味は、新暦でなく旧暦で使う方が正しいと言えるでしょう。

 

県外でもマルキヨ製菓のお菓子を販売

行事が少ないこの時期ですが、県外の沖縄フェアに出すための商品作りで忙しくしています。

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「黄金(くがに)シークヮーサーまんじゅう」や

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「黒糖まんじゅう」など、県外でも販売しますよ。

 

先日、台風2号が発生、沖縄方面に向かっていて、けっこう気になるところです。お菓子作りに必要な原材料など、県外から輸送しているものも少なくありません。台風の影響で輸送便がストップすると、計画通りお菓子が作れない事もあるのです。

 

そしてマルキヨ製菓で作った商品を県外に輸送する際、台風の影響で予定通りに事が進まない可能性もあります。こうやって台風の影響を気にしながらお菓子作りをするのも、この時期ならではと言えるでしょう。

 

雨にも負けず、風にも負けず、台風にも負けないよう、今日もお菓子作りを頑張るマルキヨ製菓をよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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