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太陽と月【ユンヂチ②】

2023年03月28日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今朝、目が覚めた時は寒さを感じました。調べてみると今朝は気温16度。今日は日中も21度までしか上がらないので、沖縄としては寒い方といえるでしょう。

 

さらに今日は1日中、曇りの予報。やはり太陽の光が届かないと、体感気温は下がりますね。3月もそろそろ終わりそうですが、まだ寒いと感じる日がある沖縄です。

 

今日は3月28日ですが、旧暦だと閏(うるう)2月7日。先月の旧暦2月に続き、今月も旧暦の2月。ただし、閏(うるう)2月となっています。

 

旧暦の世界ではこのように、同じ月が閏月として続く時が3年に1回ほどあります。この閏月を沖縄の言葉で「ユンヂチ」と言います。前回に続いて、今回も暦(こよみ)に関するお話をしましょう。

 

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旧暦で行事を行う事の多い沖縄。この旧暦は月の動きを基準に刻まれた暦です。一方、普段使っている新暦は太陽の動きを基準に刻まれた暦。この2つの暦のズレを修正するのが「ユンヂチ」となります。

⇒【日本の暦

 

グレゴリオ暦

仕事の納期だとか、学校の中間テスト日程だとか、普段我々の行動の日程は新暦を基準にしています。この新暦は「グレゴリオ暦」と呼ばれます。日本では明治時代に入ってから採用されていますが、登場したのは1582年になります。

 

ご存知の通り、1年を365日と定めていますが、これは地球が太陽の周りを1周する公転周期がそれに近い日数だからです。しかし、実際の公転周期はジャスト365日ではないため、数年経つとズレが生じてしまいます。

 


そのズレは4年間で約23時間15分。そのズレを修正するべく4年に1度、「閏年(うるうどし)」が定められています。閏年は2月が1日増え、1年366日となります。

 

しかし4年に1度、1日多めに取ったとしてもまだ分単位のズレが出ます。それが何十年何百年と蓄積すると、また公転周期とのズレが生じます。

 

実はグレゴリオ暦では、そのズレも修正するため、次のように決まり事が設定されています。

 

1:西暦が4の倍数の年は閏年(1年366日)である。

2:ただし、100の倍数の年は閏年ではない(1年365日)。

3:ただし、400の倍数の年は閏年(1年366日)である。

 

このように細かく定められているのです。この3番目が適用されたのは、1600年と2000年の2回のみ。23歳以上の人は希少な「400の倍数の年の閏年」を経験している事になります。

 

4の倍数の年が閏年というのは周知でしょうが、「100の倍数の年は閏年ではない」「400の倍数の年は閏年」というルールも知っているという方は少ないのではないでしょうか?

 

太陽

暦の基準となっている太陽のお話をしておきましょう。

 

周知の通り、太陽は東から昇ると西へ沈んでいきます。翌実もその次の日も太陽は東から昇って西へ沈みます。ただし、これは地球上にいる人間から見た視点です。いざ、地球を飛び出し太陽まで行くと、地球の位置は1日1日、少しずつズレています。

 

したがって、地球から見た太陽は毎日東から西へ移動していますが、その軌道は毎日少しのズレがあります。地球から見た太陽の軌道の事を黄道(こうどう)と言います。黄道がズレていくという事は、地球に対する太陽の影響が変化するという事でもあります。

 

1日程度のズレでは大きな影響はありませんが、それが積み重なると大きな違いが生じてきます。地球と太陽の相対的な位置がズレる事で、まず、地球上の各地で受ける太陽の光の量が変わります。

 

太陽の光が届く量が変わると、人間や動物は暖かく感じたり寒く感じたり、植物も咲く花が違ったり、育つ穀物が違ったりします。それによって生じるのが「季節」です。地球が太陽の周りを回っているからこそ、地球には四季が存在するのです。

 

生物が存在するのに絶対に欠かせないと言われているのが、「光」と「液体の水」です。恒星である太陽の周りを回る惑星は、太陽に近すぎると水は蒸発してしまい、逆に遠すぎると氷になってしまい、水は液体としては存在出来ません。

 

太陽から近すぎず遠すぎず、ちょうど液体として水が存在できる。太陽系の惑星だと地球と火星がそのゾーン(ハビタブルゾーンと言います)に入っています。イーロンマスクが「火星移住計画」を推し進めていますが、人類が地球以外で住める惑星は火星だけなのです。

 

太陽は人間や各種生命が存在するのに必要不可欠な存在。その太陽によって刻まれる暦が「グレゴリオ暦」であり、我々の生活がその暦に準ずるのは当たり前といっていいでしょう。

 

太陽は地球上の全ての生命体にとって必要不可欠だと言いました。では、月はどうでしょうか? 夜になると姿を見せる月は、新月の時はほとんどその姿は見えません。ならば月は無くてもいいのでしょうか?

 

沖縄の行事の多くは、「旧暦」で行いますが、これは沖縄の周りが海で囲まれている事とも関係します。「海」と「月」、一見すると関係なさそうな2つですが、非常に密接な関係があります。

 

周りを海で囲まれた沖縄は漁業が盛んで、海と関わりのある仕事人を「海人(うみんちゅ)」と呼んだりします。ウミンチュにとって、大事なのが満潮や干潮の時間を知る事。実はこの満潮や干潮を引き起こしているのは月なのです。

 

質量を持つものは周りのものを引きつける力、すなわち「万有引力」が働きます。月はその引力によって、地球の海を引っ張っています。地球と月の位置関係により「満潮」や「干潮」が引き起こされているのです。

 

地上において、月に面している海は月の引力により満潮になります。そして地球上でその反対側は月から最も離れていますが、実はそこも満潮になります。月と地球が引力によってお互い引っ張り合って回転する際に生じる遠心力が最も強く働くからです。

 

地球と月を結ぶ直線に対して、90度になる箇所が月の引力・遠心力共に弱くなるところで、その位置にある海は干潮となります。

 

かつて明治政府が新暦であるグレゴリオ暦を採用しても、沖縄の人達は旧暦で生活していました。ウミンチュの県である沖縄にとっては、月を基準にした暦が重宝されたのでしょう。そして、多くの行事は今でも旧暦を元に行い続けています。

 

「月も地球上の四季に関わっている」というお話をしようと思いましたが、それは次回以降にお話ししましょう。月もまた太陽と同様、地球の人々にとって必要不可欠な存在なのです。

 

今回は「ユンヂチ」から少し離れた太陽と月の話になりました。また次回以降、暦についてお話をしていこうかなと思います。

 

甲子園、沖縄尚学は残念ながら1対0で敗れてしまいました。WBCが終わり、春の選抜も沖縄代表が去り、少しさみしくなりますね。マルキヨ製菓は

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来週やってくる次の行事「シーミー」に向け、しっかり行事用お菓子を準備していきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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