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うれしいひなまつり

2024年03月1日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日まで暑かったのですが、今日は一気に気温が落ちました。昨日は25度ぐらいあったと思いますが、今日は最高気温20度最低気温15度です。

 

さらに明日の予報では最高気温17度最低気温13度と、3月の沖縄でこんなに気温が落ちるのは記憶にありません。この1週間、最高26度から最低13度まで、寒暖差の大きい日が続きます。

 

体調を崩さないよう、身体の管理はしっかりしていきましょう。

 

さて、明後日は「ひな祭り」がやってきますね。「ひな祭り」といえば、女の子のいる家庭はひな壇を飾ったり、ひなあられを食べたりしますよね。そして、欠かせないのが『うれしいひなまつり』という曲です。

 

今回はその『うれしいひなまつり』に関するお話となります。

 

バックナンバー

「桃の節句」と言われる「ひな祭り」ですが、元々は「上巳(じょうし)の節句」に「みそぎをする」風習で、中国由来となります。1000年以上前に伝来したこの風習ですが、当時の日本貴族達は身代わりにみそぎをさせました。

⇒【上巳の節句

 

「みそぎ」だった行事は、江戸時代に入って「女の子をお祝いする行事」になります。ひな人形や雛道具は年々進化を続けるも、幕府側は派手なひな人形などを規制します。

⇒【派手な雛人形はNG

 

うれしいひなまつり

2月末から3月頭にかけ、テレビやラジオでもよく流れてくるのが『うれしいひなまつり』という曲です。私も最近、移動中の車の中でこの曲を聴きました。そのとき、ラジオではこの曲の作詞を担当したサトウハチロー先生についてもお話ししていました。

 

作詞家であるサトウハチロー先生は『リンゴの唄』の歌謡曲や、『ちいさい秋みつけた』『かわいいかくれんぼ』などの童謡でも作詞を担当しています。

 

1936年にレコードで発売された『うれしいひなまつり』は作詞をサトウハチロー先生、作曲を河村光陽先生が手がけています。この曲は全国的な大ヒットとなり、発売から90年近く経った今でもなお、日本国民に愛され続けています。

 

「あかりをつけましょぼんぼりに お花をあげましょ桃の花

 五人ばやしの笛太鼓 今日はたのしいひな祭り」

 

特にこの1番の歌詞は歌える人も多いでしょう。

 

「お内裏(だいり)様とおひな様 二人ならんですまし顔

 お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」

 

この2番までなら歌える人も多いはず。ちなみにこの曲、4番まであるのですが、私はこの2番までしか歌詞を知りません。

 

この2番の歌詞に出てくる「お内裏様」と「おひな様」ですが、多くの人は

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ひな壇の1番上、男性の人形である男雛(おびな)が「お内裏様」、女性の人形である女雛(めびな)が「おひな様」と思っているのではないでしょうか? 実はこれ、間違いです。

 

まず、「内裏(だいり)」とは「天皇が居住し、執務や儀式を行う宮殿」の事です。その内裏に住む人達は位の高い者であり、彼らを総称して「お内裏様」と呼びます。ひな壇に飾られた雛人形で、その「お内裏様」にあたるのは

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ひな壇上段にいる位の高い男雛と女雛の2体となります。つまり「お内裏様」は男雛だけでなく、女雛も含んでいるのです。では「おひな様」はどれを指すのでしょうか?

 

「雛(ひな)人形」の「雛」は、女の子がおままごとで遊ぶ時に使う人形の「ひいな」からきています。したがって、「おひな様」はひな壇に飾られている人形全てをさす事になります。

 

上段にたたずむ2体のお内裏様も、中断にいる三人官女(さんにんかんじょ)も、下段にいる五人囃子(ごにんばやし)も、全て「おひな様」になるのです。みんな雛人形なのですから。

 

だとすると、『うれしいひなまつり』の歌詞に出てくる「お内裏様とおひな様 二人ならんですまし顔」って、違和感のある描写になりますよね。「お内裏様」と「おひな様」で二人と言っているのですから。

 

この歌詞のせいで、多くの日本人が「お内裏様=男雛」「おひな様=女雛」と勘違いする事になったのです。実は「作詞を担当したサトウハチロー先生自身が、そう勘違いしていた」というのがその真相です。

 

作詞家の秘めた思い

作詞家サトウハチロー先生は「お内裏様=男雛、おひな様=女雛」と思って、「お内裏様とおひな様 二人ならんですまし顔」という歌詞を書きました。当然、その歌詞を見た人も同じように思うわけです。

 

『うれしいひなまつり』が全国的に大ヒットした後、ハチロー先生はその勘違いに気づき、とても複雑な思いを持ったそうです。3月3日が近づくと、日本中の子供達が大合唱したと言われています。

 

己の間違いに気づいたハチロー先生は、子ども達がこの曲を合唱する姿を見ると憂鬱な気持ちになったという話が伝わっています。ハチロー先生の息子が、レコードでその曲をかけようものなら「消せ!」と怒鳴ったと言われています。

 

日本人に愛される『うれしいひなまつり』は、その作詞家にとって黒歴史の1つだったのです。ただ、その歌詞の中には、ハチロー先生の秘めた思いを垣間見る事が出来ます。

 

2番の歌詞の中に「お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」とあります。官女が姉様に似ているという描写は、いっけんするとひな祭りとは無関係にも思えます。

 

実はこの歌詞、ハチロー先生の姉や妹を偲んだ内容なのです。ハチロー先生には姉と妹がいましたが、2人とも嫁入り前に亡くなってしまいました。その死に心を痛めたハチロー先生が『うれしいひなまつり』の中に、彼女たちを思った歌詞を入れたのです。

 

もし、姉が生きていて、嫁入り出来ていたら…。そんな思いが「お嫁にいらした姉様に よく似た官女の白い顔」の中に詰まっているというわけです。

 

「お内裏様とおひな様」の勘違いはありましたが、自分の家族を思った歌詞もさりげなく入っている『うれしいひなまつり』。それらを踏まえてこの曲を聴くと、今までになかった感情を持つかもしれませんね。

 

次回のブログ更新は明日!

本来火曜日と金曜日更新の本ブログですが、来週火曜日のブログをお休みし、その分を明日の土曜日に更新します。マルキヨ製菓のひな祭り用お菓子である

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「桜もち」と

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「ひしもち」を販売促進を兼ねて紹介するためです。連日のブログ更新となりますが、よろしくお願いします。

 

気がつけば今日から3月。マルキヨ製菓としては「ひな祭り」「春彼岸」に対応しつつ、マルキヨ製菓三大忙しい行事の1つ「シーミー」の準備も始まります。まだまだ行事ラッシュのまっただ中、今月も沖縄の行事を支えるため頑張ります。

 

そんなマルキヨ製菓のお菓子たちをこれからよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

⇒【マルキヨ製菓:Facebook

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