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春彼岸

2024年03月15日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。曇り空ですが、少しヒンヤリした空気と時折差し込む太陽の光が心地よく、過ごしやすい金曜日となっています。

 

今日は3月15日で、明後日の日曜日から「彼岸入り」となっています。いわゆる「春彼岸」という行事のスタートになるわけですが、この行事のメインとなる日は3月20日の水曜日となっています。

 

この「春彼岸」という行事、今年は3月20日ですが、去年は3月21日でした。お彼岸の日は旧暦で定められているのではなく、新暦の固定された日付でもありません。今回のブログでは、そんな「お彼岸」についてお話ししましょう。

 

春分

2024年3月20日は二十四節気の1つ「春分」であり、日本では「春分の日」として祝日となっています。その祝日「春分の日」ですが、固定された日付ではなく、二十四節気の「春分」がいつやってくるかで決まります。

 

このブログではよく耳にする「二十四節気」ですが、1年を24に区切って、季節感の視点で「春分」や「立春」など名付けたものです。春彼岸の次にやってくる行事「シーミー」も、二十四節気の1つ「清明」にあたります。

 

二十四節気の歴史は古く、紀元前の古代中国で作られたと言われており、日本でも平安時代ではすでに使われていました。

 

地球が太陽の周りを回る公転周期がちょうど365日だったら、二十四節気は固定された日付になっていたはずです。実際の公転周期は365.24日であり、4年経つと小数点以下のズレが蓄積し、およそ1日分のズレが出ます。

 

そのズレを修正するためにあるのが「うるう年」。今年(2024年)がまさに「うるう年」で、2月は従来28日までのところ、1日足して29日までありました。こうする事で、暦のズレを修正するのです。

 

二十四節気もまた太陽の運動によって定められているため、公転周期のズレの影響を受けます。もし、今年がうるう年でなければ、今回の春分の日も3月21日となっていました。2月が29日まであったため、今年の春分の日は3月20日なのです。

 

二十四節気の1つ「春分」を中心とした前後3日ずつ、合計7日間がお彼岸、特に春彼岸の期間となります。同様に二十四節気の1つ「秋分」を中心とした前後3日ずつもお彼岸、特に秋彼岸の期間となります。お彼岸は年に2回あるのです。

 

2024年春彼岸の日程は

 

3月17日(日) 彼岸入り

3月20日(水) 春分

3月23日(土) 彼岸明け

 

上記の通り。いつも「春彼岸の後はシーミーがやってくる」と言っていますが、二十四節気は15~16日ごとに割り当てられ、「春分」の次が「清明(せいめい)」、すなわち「シーミー」なのです。

 

「春彼岸」と「シーミー」は、連続する二十四節気。それゆえ、この時期は行事が短期間でやってくる行事ラッシュになる事が確定しているのです。

 

「彼岸」とは?

「お彼岸」はご先祖様に手を合わせる行事であり、いわゆる仏事(ぶつじ)の1つにあたります。皆さんは「彼岸」の意味をご存じでしょうか? 「彼岸」とは「悟りの境地を開いた仏の世界」を表す仏教用語であり、亡くなったご先祖様はそこにいるとされます。

 

「彼」は「かれ」と呼んでいわゆる三人称を表す言葉ですが、離れたものを形容する言葉としても使用されます。例えば「彼方(かなた)」は「はなれた方角」、すなわち「あちら側」という意味になります。「はるか彼方」という表現、時々耳にしますよね。

 

ちなみに「彼方」は「かなた」という読み以外にも「あちら」「あなた」という読みもあります。その「彼方(かなた)」には対義語があり、それを「此方(こなた)」と言い、「こちら側」という意味の言葉になります。

 

「此方」は「こちら」とも読みます。「彼」は「離れた」側、「此」は「近い側」をさす意味を持ち、「彼岸(ひがん)」に対してはその対義語「此岸(しがん)」という言葉が存在します。

 

「此岸(しがん)」は我々生きている人間がいる世界のことで、仏教的には「煩悩と迷いの渦巻く世界」です。我々のいる「此岸」とご先祖様のいる「彼岸」の間には大きな川があり、その川は皆さんも聞き覚えがあるでしょう、「三途(さんず)の川」です。

 

修行を重ねた仏教徒は、徳を積む事で悟りを開くと言われています。生きながら「悟り開いた世界」である「彼岸」に達する事を「パーラミーター」と言います。

 

サンスクリット語で「彼岸」は「パーラム」、「至る」が「イタ」にあたり、その混成語が「パーラミーター」となり、「完全であること」「最高であること」という意味になります。ちなみに、日本語にすると「到彼岸(とうひがん)」になりますよ。

 

今日も私は「宝くじ、当たらないかな」とか「安くて美味しいもの、食べたいな」など、煩悩にまみれた日々を送っています。こんな私でも、彼岸に至る事は出来るのでしょうか?

 

春分は彼岸と通じやすい

悟りの境地に達した世界「彼岸」は太陽の沈む西の方向、煩悩や迷いの世界である「此岸」は太陽の昇る東の方向にあると言われています。

 

二十四節気の「春分」と「秋分」は、太陽が真東から昇って真西に沈む日。すなわち、太陽の軌道が「彼岸」と「此岸」の中央付近になります。そして、その日は2つの世界が最も通じやすいとされています。

 

太陽の沈む西へ向かえば「彼岸」のある方向ですが、悟りを開いていない人間には到達する事は出来ません。到達できるのはたくさん修行して悟りを開いた者だけなのです。「徳を積む」、これが彼岸へ至るためのキーワードになります。

 

修行僧は徳を積む事で、春分や秋分の日に「彼岸」へ「至る」事が出来るそうです。そこからお彼岸という行事は生まれました。ちなみに春分の日を中日(なかび)とした前後3日ずつは、1日1つ、合計6つの徳を積む日とされています。

 

修行をしていない者は「彼岸」へ到達出来ません。しかし、春分の日はこちらとあちらの世界が通じやすい日なので、その日にご先祖様に手を合わせて感謝の気持ちを伝えたり、近況報告をします。それが我々にとっての「お彼岸」という行事なのです。

 

盆と違って、ご先祖様がこちらの世界にやってくる事はありません。ただし、こちらとあちらはいつもより通じています。お墓参りをして墓掃除をしたり、仏壇周りを綺麗にして線香をあげたりお供え物をしたりする事で、ご先祖様を大事にしている事を伝えるのです。

 

沖縄では「春分」の次の二十四節気「清明」になると、お墓参りをする「シーミー」という行事があります。なのでお彼岸では、ご先祖様に手を合わせて「もうすぐシーミーがやってきます」と、「シーミー」に向けての報告もする事になります。

 

春分の日とは?

「国民の祝日に関する法律」の中で、春分の日は「自然をたたえ、生物をいつくしむ」という趣旨が定められています。来週の水曜日はご先祖様に手を合わせるだけでなく、自然に対する感謝の気持ちも確認しておきましょう。

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マルキヨ製菓は「かるかん」や「レモンケーキ」など、ご先祖様にお供えするお菓子をたくさん作っているところです。すでに県内各スーパーにてお彼岸のコーナーがありますので、お彼岸用お菓子はそちらでお買い求め下さい。

 

お彼岸の後はシーミーが待っています。沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓をよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

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