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徳を修めよう

2024年03月22日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。3月も下旬に入った沖縄ですが、なかなか肌寒い日が続いています。今朝も気温は15度で、布団から出るのに時間がかかりました。

 

週間天気予報を見ると、明後日の日曜日あたりから最高気温25度を超え、最低気温も20度を超えそうです。この辺りから、ようやく暖かくなっていくのかもしれませんね。

 

おととい20日の春分の日に春彼岸のメインとなる日を迎えました。そして、明日の土曜日までが春彼岸の期間となっています。仏壇のある家庭は「春分の日は過ぎたので、もう大丈夫」なんて思っていませんか?

 

実は明日の春彼岸最終日まで、やるべき事があるのです。今回はそんなお話です。

 

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悟りの境地を開いた仏の世界を「彼岸」と言い、そこには亡くなったご先祖様達がいます。一方、我々の住む煩悩と迷いが渦巻く世界は「此岸(しがん)」と言います。春分の日は、この2つの世界が最もつながりやすい日です。

⇒【春彼岸

 

ご先祖様にお供えするお菓子として「紅白かるかん」「レモンケーキ」「コンペン」を紹介しました。

⇒【ご先祖様にお供えするお菓子3選

 

日々、徳を修める

春分の日を中日(なかび)とした前後3日ずつ、この期間が「春彼岸」の期間となります。「秋彼岸」もありますので、「彼岸」は年に2回あることになります。

 

特に春分の日はご先祖様に手を合わせ、お供え物などを新しくしたりします。その前後3日ずつも、ご先祖様に手を合わせたりしますが、実はもう1つやるべき事があります。

 

今年(2024年)は3月20日が春分の日でしたから、その前後3日ずつというと、3月17・18・19日、そして3月21・22・23日となります。このブログがアップされる日は3月22日ですから、今日もやるべき事があるというわけです。

 

そのやるべき事とは「1日ずつ1つの徳を修めること」です。春分の日を除く合計6日で6つの徳を修めることになり、どんな徳を修めるのかも決まっています。6つの徳とは「布施」「持戒」「忍辱」「精進」「禅定」「智慧」であり、以下のようになっています。

 

布施(ふせ):完全な恵みを施すこと

持戒(じかい):自らを戒めること

精進(しょうじん):不断の努力を行うこと

忍辱(にんにく):堪え忍ぶこと

禅定(ぜんじょう):冷静に自分自身を見つめること

智慧(ちえ):仏教の究極目的である悟りの境地に達すること

 

春分の日の前後6日の間に1日1徳、6つの徳を修めるのです。仏教の世界では、「悟りの境地に至ること」を「波羅蜜(はらみつ)」と言います。そして、その境地に至るため6つの徳を修める修行のことを「六波羅蜜(ろくはらみつ)」と言います。

 

1日1つの徳を修めるのですが、修行といっても険しい山を登ったり、長い道のりを重い荷物を背負って歩いたりする必要はありません。

 

例えば「持戒(じかい)」は、自分を戒める事を意識しながらその日を過ごす事になります。「仕事中はダラダラしない」とか、「身の回りの物を散らかしたりしない」を意識して行動するなどでいいかなと思います。

 

お彼岸の期間はご先祖様に手を合わせるのはもちろんですが、自らもこれら6つの徳を積む事を意識しながら過ごすのです。そうする事で、少しでも悟りの境地、いわゆるご先祖様達のいる「彼岸」の世界へ近づく事が出来るというわけです。

 

ご先祖様は悟りの境地である「彼岸」にいます。煩悩にまみれた「此岸(しがん)」にいる我々は徳を積む事で、より「彼岸」の世界と通じやすくなるのです。ご先祖様に手を合わせつつ、自らも徳を修める。それが、「お彼岸」という行事なのです。

 

お彼岸は平安時代からある

仏教が日本に伝来したのは538年と言われており、飛鳥時代(593年~710年)よりも前になります。「お彼岸」という行事の歴史は古く、平安時代にはその行事を行っていたという記録が残っています。

 

平安時代初期に書かれた『日本後紀』(にほんこうき)という資料には「延暦25年(西暦806年)、早良親王(※謀反の疑いで死去)のために、春分・秋分を中心とした7日間、お経を転読させた」という記述があります。

 

今から1200年以上も前の資料ですが、これが日本における最古の彼岸の記録と言われています。こんなに古くからある伝統行事「お彼岸」なのですが、実は仏教の発祥国であるインドには「お彼岸」という行事はありません。

 

「彼岸」という言葉は、中国から日本へと伝わってきました。その後、お釈迦様の教えを説いた仏教、そして日本人が古来より信仰している「神道」と結びつきます。

 

日本は古くから農業が盛んであり、作物を育てる光の源(みなもと)である太陽、そしてご先祖様に感謝する信仰がありました。この信仰を「日願」といい、一説にはこの言葉が「彼岸」につながるとも言われています。

 

昔から日本では「春の豊作祈願」「秋の収穫に感謝」のように、自然に対する祈願・感謝を、ご先祖様に対する祈願・感謝と結びつけてきました。これらが「彼岸」という言葉や仏教の教えと結びつき、「日本におけるお彼岸」という行事が生まれたと言われています。

 

「春分の日」が「春彼岸」、「秋分の日」が「秋彼岸」の時期ですが、国民の祝日に関する法律では

 

春分の日:自然をたたえ、生物をいつくしむ。

秋分の日:祖先をうやまい、なくなった人々をしのぶ。

 

という記載があります。自然に対する感謝と、ご先祖を敬う内容が規定されているので、覚えておくとよいでしょう。

 

そんなお彼岸は明日で終わりですが、沖縄の場合はすぐ「シーミー」というご先祖様に手を合わせる行事がやってきます。

 

3月から4月にかけては、年度が終わり、新年度が始まる慌ただしい時期。ご先祖様に近況報告をしながら、敬う気持ちを今一度確認しておきましょう。

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ご先祖様へお供えするお餅やお菓子に、マルキヨ製菓の商品を是非!

 

今回はこの辺で。

 

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