お盆は何月？｜マルキヨ製菓スタッフブログ

お盆は何月？

2017年08月31日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。３日前になりますが、８月２８日の月曜日、旧暦では７月７日となるいわゆる【旧の七夕】でした。

県内各地では、お墓掃除にいそしむ人がたくさんいたようです。識名霊園の前を車で通った時、多くの人が一生懸命作業していて、パンパンになったゴミ袋がたくさんありました。

【旧盆】に向けて、みんな準備をしっかりしているんだなと実感した月曜日でしたね。

ここ数回のブログでは「旧盆特集」ということで、【旧盆】にまつわるお話しをしてきました。今回もお盆にまつわるお話しですよ。

本土の方ではすでに盆を終えたことでしょう。沖縄や鹿児島の一部地域などをのぞき、多くの地域では新暦の８月１３～１５日がお盆期間でした。

そこでふと疑問が。【旧盆】は毎年旧暦の７月１３～１５日で行うのに、新暦でお盆を行うところは８月ですよね。

旧暦だと７月なのに、新暦だとなぜ８月なのでしょう？　今回は、そんなお話しです。

【マルキヨ製菓　CM①】

まずは【旧盆】について、復習しておきましょう。旧暦７月１３日、お盆の初日にあたる日を「ウンケー」と言います。ウヤファーフジ（ご先祖様）が、グソー（あの世）からこちらの世界に降りてくる日です。

現世に生きる人は丁重にウヤファーフジの霊を「お迎え」する日であり、夕方に門や入口に線香などを焚いて、「ウンケーサビラ」（お迎えいたします）と言ってお迎えします。

旧暦７月１４日は「中日（なかび）」と言います。この日は(基本的に)仏壇のある家へ赴いて線香をあげたり、お中元を配ったりという日になります。仏壇のある家は、拝みに来た親戚等を迎え入れる日となります。

そして旧暦７月１５日が「ウークイ」。ご先祖様を再びあの世へ見送る「お別れの日」となります。早い時間に見送ると失礼にあたりますので、ご先祖様と一緒に夕食をとった後に見送りましょう。

見送る前に、あの世のお金である「ウチカビ」（次回、くわしく解説）を燃やしますが、これはウヤファーフジがグソー、もしくはその道中で使うためのお金になります。

ウチカビは室内で燃やす家庭が多いと思いますが、周りに引火しないよう気をつけて下さい。

ウヤファーフジが好きな食べ物などを包んで玄関や門の前に置き、沖縄独特の平たい線香「平御香（ヒラウコー）」をたきます。こうしてウヤファーフジはグソーへと旅立ち、私達は翌年のお盆の時期を心待ちにするというわけです。

さて、本土のお盆は新暦の８月に行われます。もともと盆は７月に行われる行事のはずですが、何故、本土では８月なのでしょうか？

そのおもな理由は２つ挙げられます。

実はかつて、日本全国では旧暦の７月１５日にお盆を行っていました。明治政府が明治６年以降にグレゴリオ暦、すなわち新暦を採用したのですが…

今まで通り旧暦に合わせて「お盆」を行う地域もあれば、別の地域では新暦に合わせてとりおこなったり。地域によって、お盆を執り行う日にちがズレる事になります。

実は東京などの関東圏でも、新暦の７月１５日にお盆をやっている所が今もあります。ただ、新暦に合わせてしまうと「従来旧暦で行っていたお盆」と、約１カ月のズレが生じる場合が多いのです。

そこで「月送り」と言って「１カ月後ろにズラしてお盆を行う」ところが出てきました。

【マルキヨ製菓　CM②】