程順則 ~名護聖人と呼ばれた男~ (前編)
2019年04月29日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今回のブログが平成最後となります。10連休中という方も多いと思いますが、この連休中にシーミーを済ませる方も多いという事で、マルキヨ製菓は今日も行事用お菓子を作り続けています。
今月はシーミーの記事をたくさん書いてきましたので、今回は行事を離れ、琉球史に登場する人物にスポットライトを当てた話をしてみたいと思います。紹介するのは「程順則(ていじゅんそく)」という人物です。
沖縄の人なら、どんな人かは知らなくても「なんとなく名前は聞いたことある」という人も多いのではないでしょうか? 庶民教育に力を入れ、名護聖人と呼ばれた人物です。では、くわしく彼の生い立ちから見ていきましょう。
程順則が生まれたのは、今から約350年前の1663年、久米(くめ)村という所で生まれました。士族出身ということで、ある程度裕福な家庭に生まれたと言えるでしょう。
彼の父は教育熱心で、琉球政府の外交官をしていました。しかし程順則が13歳の時、中国で病死しています。母親は深い悲しみで後を追うことも考えましたが、息子の事を立派に育てなければと奮起します。
「立派な父親に負けぬよう、しっかり努力しなさい」と息子に言い聞かせる母親。その言葉を受け止め、父の残した本をたくさん読み勉強に励んだ程順則。15歳になると、古波蔵(こはぐら)という村の地頭にもなりました。
日々の勉強を怠らず、成長していく彼は、当時の大国である中国(清)へも留学します。陳元輔(ちんげんぽ)という人物を先生とし、朱子学や漢詩を学びました。
琉球に戻ってからは久米村で学校の先生となるも、まだまだ自身の学が足りないと再度留学します。陳元輔は程順則が学問を学ぶ姿勢だけでなく、その考え方や人間としてのあり方も絶讃。
そして、4度目の留学中、程順則は運命の書物と出会います。それが「六諭衍義(りくゆえんぎ)」。「六諭(りくゆ)」とは
1:孝順父母(親孝行をしなさい)
2:尊敬長上(年長者を敬いなさい)
3:和睦郷里(郷里を愛しなさい)
4:教訓子孫(子孫を教え導きなさい)
5:各安生理(各自の職業に徹しなさい)
6:毋作非為(悪い事をしてはいけない)
という6つの教えの事です。「衍義(えんぎ)」は、解説書という意味になります。本の内容の素晴らしさを強く感じた程順則は、中国語を学ぶのにも最適だとして、自腹で大量に印刷し、琉球へと持ち帰りました。
この後・・・ 話はまだまだ続き長くなりそうなので、今回はここまで。次回はこの話の続きをしたいと思います。
世間はゴールデンウィーク3日目。まだまだ7連休まるまる残っているという方も多いでしょう。色んなところに出かけて楽しむもよし、家でのんびり過ごすもよし。もちろんこれからシーミーを行う所もあるでしょう。
マルキヨ製菓は5月3日までお菓子を作り続けていますので、店頭にはずっと行事用お菓子を中心に各種お菓子が並んでいます。そして、5月4・5・6日はお休みとなります。
是非、このゴールデンウィーク期間中、お店で見かけたマルキヨ製菓のお菓子を「行事用として」、あるいは「おやつとして」召し上がって頂ければ幸いです。
明日で平成が終わり、明後日からは令和となります。マルキヨ製菓は行事用お菓子を作る忙しさゆえ、平成最後も令和最初も、いつも通りせわしく仕事をしているでしょう。
元号が変わるという貴重な体験をするわけですから、マルキヨ製菓として、令和にはもっともっと美味しいお菓子を作り、食べてくれる方が平成以上に喜んでいただけるよう、精進したいと思います。
今回はこの辺で。
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