御嶽（ウタキ）｜マルキヨ製菓スタッフブログ

御嶽（ウタキ）

2019年09月30日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。台風も前回よりはそれているようで、沖縄にはさほど影響なさそうです。

ただ、大きくカーブして本州へ向かう進路予想となっていますので、本土の方はこれからの台風情報を注視して下さい。

昨日、名護（沖縄県の北部にある。那覇市は南部）にある、

宮里前の御嶽という所へ行ってきました。

驚いたことに、９月ももうすぐ終わりという日なのに、セミが鳴いていましたよ。まだまだ夏を感じさせる、元気なセミの鳴き声でした。

1 御嶽（ウタキ）とは？
2 琉球開闢七御嶽
3 宮里前の御嶽
4 明日から１０月

御嶽（ウタキ）とは？

「御嶽（ウタキ）」とは、神の降り立つ所があり、神を祀る聖域の事です。琉球王朝時代、神聖な儀式などはここで行われていました。

これら聖域の制定を行ったのは、第二尚氏王朝です。琉球では神に仕えるのは女性なので、かつてはこの聖域に入れるのは女性のみでした。

琉球王朝が姿を消した現代では、観光地として有名になった場所もあります。沖縄県外の人にとってもっとも有名な御嶽といえば、おそらく南城市にある「斎場御嶽（せーふぁうたき）」ではないでしょうか？

斎場御嶽に関しては、後ほどもう少し掘り下げたいと思います。御嶽について、もう少しくわしくみてみましょう。

琉球開闢七御嶽

沖縄ではたくさんの御嶽がありますが、その中でも代表的な７つの御嶽が存在します。それが「琉球開闢七御嶽」（りゅうきゅうかいびゃくななうたき）と呼ばれるもの。

「開闢」（かいびゃく）とは、天と地が初めてできた事を表す言葉です。神話によれば、琉球を作ったのはアマミキヨという神様であり、このブログでも何度か登場していますよ。

中山世鑑という史料によれば、アマミキヨは９つの聖地と７つの森を作ったとあります。９つの聖地のうち７つが、現代も残る場所「琉球開闢七御嶽」として、今も沖縄県民に広く知られているのです。

それら七御嶽とは、以下の通り。アマミキヨが作ったとされる順番に

１：国頭（くにがみ）にある「安須森御嶽（あすむぃうたき）」

２：今帰仁（なきじん）にある「クボウ御嶽」

３：先ほども紹介した、南城市にある「斎場御嶽（せーふぁうたき）」

４：こちらも南城市にある「薮薩御嶽（やぶさつうたき）」

５：同じく南城市にある「雨つづ天つぎ御嶽（あまつづてんつぎうたき）」

６：神の島・久高島にある「クボー御嶽（くぼーうたき）」

７：那覇市の首里城内にある「首里真玉森御嶽（しゅいまだむいうたき）」

となります。神様が作ったと言われるので、まさに「神７」と言ってもよい聖地の中の聖地です。この７つの中でも、特に最も神聖な場所と言われるのが「斎場御嶽」です。

全国ネットのTＶで何度か「強力なパワースポット」として紹介されていますし、お笑いコンビ・ハライチの澤部さんがここを訪れた後に、奥さんと知り合い結婚したというエピソードは有名です。

「斎場御嶽」は、私も何度か行った事ありありますし、巨大な岩が三角形の形に組まれた不思議なトンネルや、神の島と言われる久高島を展望できる場所は、霊感のない私でも何かしらの神聖さを感じます。

世界遺産にも登録されていますので、県外から沖縄を訪れた際は、是非、斎場御嶽にも足を運んでみて下さい。何かしらの幸運が訪れるかもしれませんよ。