スタッフブログ

ひな祭り ~雛飾りを片付けないと、お嫁に行き遅れる?~

2020年02月27日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今回が2月最後のブログ更新となります。
 
2月が終わるという事は、とても忙しい3月がやってくるという事。マルキヨ製菓のスタッフが戦々恐々とする「行事ラッシュ」は、もう目の前です。
 
その最初の行事が「ひな祭り」という事で、前回は雛人形の由来についてお話ししました。

⇒【ひな祭り ~雛人形の起源~
 
今回は行事としての「ひな祭り」のお話となります。
 

「みそぎ」から「お祝い」になるのは、江戸時代から

 
上巳(じょうし)の節句である3月3日、みそぎを行うという中国の行事が日本へ伝わったのは、一説によると奈良時代です。
 
自分の代わりにみそぎを行ってくれる「人形(ひとがた)」や、平安貴族の娘達がおままごとで使った紙人形「雛(ひいな)」等、これらが複合して「雛人形」となっていきます。
 
当初は「みそぎ」を行う「厄除け」の行事であり、特に女の子を祝う「祭り」ではありませんでした。平安・鎌倉・室町・戦国と時代は進み、徳川家康による幕府が世を治める江戸時代が到来します。
 
1629年、京都にある御所で「ひな祭り」が行われたという記録があります。江戸時代初期の頃、このお祭りを行うのは上の身分の者であり、それが庶民へと広がるにはもう少し時間の経過が必要でした。
 

かつては、等身大雛人形があった

 
ひな壇に雛人形を飾り始めるのも江戸時代に入ってからで、当時は「菅原道真公」の人形も飾られ、女の子だけでなく男の子に対するお祝いも行っていました。ちなみに端午の節句も、男女区別のない行事でした。
 
やがて上巳の節句(桃の節句)の雛人形は女の子のためのもの、端午の節句は「菖蒲の節句」とも呼ばれており、「尚武」にかけて男の子の行事とされるようになっていきました。
 
また、雛人形やひな祭りの道具を売り出す「雛市」なるものが現れ、桃の節句の時期が訪れると、これらの市場が賑わうようになっていきます。
 
「雛人形」や「雛飾り」等はだんだん豪華になっていきますが、江戸幕府による緊縮政策の一環として「雛人形を豪華にする事を禁じる」というお触れが出しています。いわゆる8代将軍吉宗が出した奢侈禁止令(しゃしきんしれい)と呼ばれるものです。
 
この禁止令が出る前、身分の高い方に等身大雛人形を奉納するケースがあったといいますから、今考えても非常に大きいですよね。というより、等身大人形が家にあったら、夜怖いかも。
 
禁止令により「雛人形の高さは八寸まで」と、その大きさまで制限されたようです。1寸は約3cmなので、8寸は約24cm。まぁまぁの大きさですね。
 
とにもかくにも、桃の節句に女の子を、端午の節句に男の子をお祝いするという今の形は、江戸時代に定まったものなのです。
 

雛飾りを片付けないと、お嫁にいけない?

 
ひな祭りでよく言われるのが「雛飾りを早く片付けないと、お嫁に行くのが遅れてしまう」ですよね。実はこれが言われるようになったのは江戸時代が終わり、明治・大正も過ぎた昭和の時代です。
 
なぜ、このような事が言われるようになったのか?
 
ひな祭りは、ひな壇や雛人形、雛飾りなど、たくさんの道具を準備する必要があります。出したはいいものの、それを片付けるのは面倒くさいもの。そこで、親は「早く片付けないと、お嫁さんにいけないよ」なんて言うわけです。
 
「ちゃんとお片付けをしなさい」という躾(しつけ)の意味合いを込めて、そういう事を言い出したのが1つ。
 
また、親、特に父親は娘が嫁に行った時、「娘もようやく片付いたか」なんて言ったりします。「娘の婚期は遅れて欲しくない」という願望から、雛人形を娘に見立て「雛人形を早く片付ける」=「娘が片付く、すなわち結婚する」と結びつけているのが1つ。

 

さらには、もともと雛人形は自分の身代わりに災厄を吸い取ってくれる存在でした。ひな祭りが終わった後、雛人形を速やかに片付けることで、吸い取った災厄を遠ざける事になるわけです。
 
いつまでも、雛人形が身近にあると災厄が訪れ結婚できないかも、というわけです。そんな災厄離脱説も「雛飾り、早く片付けなさい」に結びついている要因の1つだとか。
 
まぁ、色々な理由が複合して、「早く片付けないと、結婚できない」と誰かが言い出したのでしょう。
 
理由は何にせよ、出したものを速やかに片付ける事は、子供だけでなく大人にもいえる大事な習慣だと思いますので、家を広く使うためにも早めに片付けてあげましょう。
 
その際、「私の災厄を受けとめてくれてありがとう」と感謝の気持ちを持つようにすれば、なおよしかなと思います。
 

「さくら餅」「ひし餅」の販売は土曜日から

 
マルキヨ製菓は年に1度、ひな祭りの期間限定お菓子として

7030209さくら餅と

7030202ひし餅を販売しています。あさって土曜日から店頭に並ぶ予定ですので、見かけたら是非、手にとってみて下さい。
 
次回、3月2日のブログでは、この2つのお菓子を紹介しますのでお楽しみに。私自身も、年に1度しかお目にかかれない「さくら餅」「ひし餅」を食べる事を楽しみにしています。
 
次のブログ更新は3月という事で、2020年の6分の1が過ぎようとしています。行事に追われて、気が付けば「これだけ時間が過ぎていたの?」と思わされる日々。
 
日々のニュースがコロナウイルスの脅威を伝える中、元気に仕事出来る事を感謝し、今日も頑張りたいと思います。
 
今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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