今年の恵方は東北東
2024年01月30日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。気がつけば1月も明日で終わり。2024年も1ヶ月が終わろうとしています。マルキヨ製菓は相変わらず行事に追われる毎日です。
今週は【ウガンブトゥチ】、来週は旧正月がやってくるという事で、今は年末年始用のお餅やお菓子をたくさん作っているところです。そう、旧暦の世界では来週、新年がやってくるのです。
今年は【ウガンブトゥチ】と節分が同じ日にかぶってしまいました。【ウガンブトゥチ】は旧暦12月24日ですが、その日は新暦2月3日となり、節分でもあるのです。
マルキヨ製菓は節分用のお菓子は作っていませんが、今回のブログでは新暦の行事である「節分」について、「恵方」も一緒にお話ししたいと思います。
節分は毎年同じ日ではない
節分というと「2月3日」と思っている人も多いかもしれませんが、実は「節分は年に4回ある」事を知っていますか? また、例えば2021年の節分は2月2日だったし、2月4日だった年もあります。そう、2月3日に固定されているわけではないのです。
まず「節分」とは、読んで字のごとく「季節の分かれ目」を意味する言葉です。二十四節気「立春」「立夏」「立秋」「立冬」をまとめて「四立(しりゅう)」と言い、それらの前日は「季節の分かれ目」という事で「節分」と言うのです。
「春から1年が開始する」という考え方があるため、特に「節分」というと「立春の前日」を指す事が多いです。お彼岸も「春彼岸」と「秋彼岸」がありますが、どちらかというと「春彼岸」の方に重きを置くという家庭も多いですからね。
今年(2024年)は2月4日が立春なので、前日の2月3日が「節分」となるわけです。
地球と太陽の位置関係を基準として定められている二十四節気は、毎年同じ日になるとは限りません。その原因は地球が太陽の周りを回る日数がジャスト365日ではないからです。
そのズレを修正するため、今年のように「閏年(うるうどし)」が設定されているのです。同じように二十四節気も太陽と地球の位置関係により、固定された日付になっているわけではないのです。
「節分は年に4回ある」「2月3日に固定されているわけではない」、これらの事を覚えておいて損はないはずです。ちなみに来年2025年の節分は2月2日となっていますよ。
今年の恵方
「鬼は外、福は内」と言いながら、豆をまく「豆まき」。節分の日に見られる光景ですが、もう1つ「恵方巻を食べる」人も多いでしょう。ただ、特に沖縄の方は「子どもの頃、恵方巻食べたっけ?」という人も多いはず。
実は「恵方巻を食べる」という風習が広まったのは、ここ20年の事なのです。
「恵方巻」とは、「節分の日に、恵方(縁起の良い方向)を向いて願い事を思い浮かべながら食べる太巻き(またはその習慣)」の事を指します。
「恵方」とは、陰陽道における「その年の干支によって定められた、最も縁起が良いとされる方角」のこと。その方向には、その年の福徳を司る神様「歳徳神(としとくじん)」がいると言われています。
今年(2024年)の恵方は「東北東」。去年は「南南東」でしたので、全然違う方向ですね。
「恵方に向かって、太巻きを丸かじりする」という風習の起源は、正確にはわかっていないようです。一説には、江戸時代末期の大阪で「商売繁盛を祈願した」事が発祥とされています。
戦後の大阪で、江戸末期のその風習を「復活させよう」という動きが出たのが1960年代。「大阪の海苔問屋協同組合」と「すし組合」が「節分に太巻きを丸かじりする」と宣伝しました。
1973年、「大阪海苔問屋協同組合」が作製したポスターを寿司屋が店頭に貼り出すなどして、道頓堀を中心に「節分の日は太巻きを丸かじりする」と広く宣伝しました。
熱心な宣伝のおかげで、「節分の日に、恵方を向いて太巻きを丸かじりする」という習慣が徐々に広まっていくのです。この段階では「海苔を巻いた太巻き」を「幸運巻ずし」と呼んでおり、「恵方巻」という単語は使われておりません。
この風習が大阪を超え、全国に広まるきっかけとなったのがセブンイレブンです。1998年、セブンイレブンは【丸かぶり寿司・恵方巻】という商品名で、全国販売を開始したのです(地方販売は1989年)。
実は沖縄にセブンイレブンがやってきたのは今から5年前。「え? もう10年以上ある気がするんだけど?」という方もいるかもしれませんが、2019年7月に沖縄で初のセブンイレブンが開業しています。
ちなみに沖縄で開業当初、「5年間で250店舗に増やす」という目標を掲げていましたが、2023年末時点で沖縄での出店数は168店舗となっています。7月までに250はきついかもしれませんが、それでも十分な出店数だと思います。
全国で最も遅いセブンイレブンの出店という事もあり、沖縄では他府県に比べて「恵方巻」の認知度が低かったのです。この「恵方巻」自体も、セブンイレブンが初めて使用した言葉です。
「恵方巻」以前は、先ほども出てきた「幸運巻ずし」とか「丸かぶり寿司」、「丸かじり寿司」と呼んでいました。なんとなく江戸時代からありそうな言葉「恵方巻」ですが、実は平成生まれの言葉なのです。
ハロウィンもそうですが、TVなどのメディアで取り上げられる事も増え、令和の今では47都道府県全てで「節分に恵方巻を食べる」という風習が広まっていったのです。
3つのルール
恵方巻を食べる時は3つのルールを守らなければなりません。1つ目は「恵方を向いて食べる」。2つ目は「黙って食べる」。3つめは「一気に食べる」です。
そもそも「恵方巻」と言いますので、恵方を向きながら食べるのは当たり前。その方向には福徳を司る神様がいますので、そこを向かなければ御利益はありません。おしゃべりしながら食べるのもNGなので、静かに黙々と食べましょう。
「一気に食べる」。このルールが1番ハードル高いです。ちなみに太巻を切り分ける事は、「縁を切る」事につながるという事でNG行為。「一気に食べる」事は「縁を切らない」という意味があるため、頑張って一気に食べましょう。
私は、あらかじめ小さめサイズの太巻でチャレンジしたいと思います。最近はロールケーキを恵方巻に見立てて食べたりする事も増えてきました。
マルキヨ製菓のロールケーキは大きすぎるので、これを一気に食べるのはガチマヤーの私でも不可能です。
恵方巻を食べる2月3日は【ウガンブトゥチ】の日でもあるので、次回ブログでは
この行事用のお菓子である「ウチャヌク」を紹介したいと思います。お楽しみに。
先週は11度まで気温が下がるなどかなり寒かったですが、明日以降は最高気温が24~25度の日が続きます。まさに春を迎える季節の変わり目といった感じですね。沖縄の行事を支えるため、今日も頑張るマルキヨ製菓をよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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