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端午の節句【こどもの日①】

2023年04月28日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日はちょっと気温が下がり、風もあって肌寒さを感じましたが、今日は朝からいい天気。太陽の光もまぶしく午前から扇風機のお世話になっています。

 

いよいよ明日は「昭和の日」、ゴールデンウィークが始まりますね。マルキヨ製菓は公休日は関係なく、お菓子を作り続けます。特にGW期間中は「シーミー」と「こどもの日」の2つの行事に対応します。

 

県内のスーパーを見ると、「清明祭」の特設コーナーは今でも健在。ただ、明日から3日間は曇りと雨の予報となっているのが気になるところです。

 

ちょうど1週間後、来週の金曜日は5月5日で「こどもの日」です。マルキヨ製菓としては、期間限定商品として

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「柏もち」をリリース予定です。この商品については来週くわしく紹介する予定なのでお楽しみに。

 

「こどもの日」は「端午の節句」とも呼ばれますよね。今回はそれについてのお話となります。

 

「節句」とは?

「端午の節句」とも呼ばれる「こどもの日」ですが、まず「節句とは何か?」についてお話ししましょう。奈良時代、中国から伝わった「節句」は「季節の節目となる日」を表しています。

 

この節句の日には伝統的な行事を行います。特に江戸時代、徳川幕府が次に示す5つの節句を祝日として設定したことで、いわゆる「五節句」が日本に浸透する事になります。

 

1月7日:人日 (じんじつ)の節句

3月3日:上巳(じょうし)の節句

5月5日:端午 (たんご)の節句

7月7日:七夕(しちせき)の節句

9月9日:重陽(ちょうよう)の節句

 

3月3日に関しては「桃には魔除けの力がある」事から「桃の節句」という呼称もあり、5月5日の「端午の節句」と共に、日本人にとっては聞きなじみがある節句です。ただ、3月3日の節句は、正式には「上巳の節句」となります。

 

本来は奇数のぞろ目で揃えたいところですが、1月1日の元日だけは1年の始まりで特別なため、節句からはハズされています。それゆえ1月だけはぞろ目ではなく、正月がひと段落した1月7日を「人日の節句」として定めています。

 

7月7日の「七夕(しちせき)の節句」は、漢字から「七夕(たなばた)」と予想できるでしょう。ただし、9月9日「重陽(ちょうよう)の節句」は、現代の日本人にとっては馴染みのない節句になっています。

 

実は平安時代から江戸時代まで、「重陽の節句」は1年最後の五節句として、盛んに行事が執り行われてきた歴史があります。

 

明治時代の初期、政府は旧暦から新暦への改暦を行っていますが、そのとき「五節句廃止令」を1873年に布告。節句は休日ではなくなり、公式行事も中止されました。

 

1月7日は七草粥を食べたり、3月3日は女の子のお祝いをしたり、5月5日は男の子をお祝いしたり、7月7日は短冊を書いて笹の葉に吊したり。五節句廃止令で公式行事が中止されても、民間の間では「重陽の節句」以外、今も伝統的な行事が継続して行われています。

 

「重陽の節句」だけは日本人の季節感とマッチしなかったのか、明治以降は廃れていきました。

 

「端午」とは?

次に「端午」という言葉についてお話ししましょう。その意味は「最初の午(うま)の日」となります。「端」は「最初」や「始め」という意味があり、「午」は「五」という意味になります。

 

昔の中国の暦では、1月を十二支の「寅の月」としており、2月が「卯の月」、3月が「辰の月」、4月が「巳の月」、5月が「午の月」と続きます。

 

「端」は「はしっこ」の事を指しますが、「最初」という意味もあります。節句は基本的に月と日にちが同じ日に設定されており(1月だけは例外)、「端午」は「5月最初の5日」、すなわち「5月5日」というわけです。

 

何故、ちまきを食べる?

5月5日に行事を行う由来となった出来事をお話ししましょう。時代は今から約2300年以上も前にさかのぼります。当時の中国は春秋戦国時代であり、秦・晋・斉・楚・燕・宋・・・といった国々が覇権を争っていました。後に秦の始皇帝が、中国を統一する事になります。

 

楚(そ)で生まれた屈原(くつげん)という人物は、あらゆる才能に秀でており、どんどん出世します。この春秋戦国時代、最も力があったのが秦(しん)であり、楚の中の親秦派の策謀により、屈原は失脚させられました。

 

楚のために人生をかけて頑張っていた屈原は大きな挫折感に直面すると我を失い、ついには川に飛び込んで自殺してしまいました。愛国心が強く、正義感も強かった屈原は国民の信頼も厚い人物でした。

 

屈原の死に心を痛めた国民は、彼の命日である5月5日になると、屈原が身投げした川へ出向きました。そして米を竹筒に入れて川に投げ込み、それを屈原へのお供え物としたのです。ところがある時、川に屈原の霊が現れ、こう言いました。

 

「その供物は川に住む龍に食べられている。龍が嫌う楝樹(せんだん)の葉で米を包み、五色の糸で巻きなさい。そうすれば厄除けになり、龍が食べる事はないだろう」

 

国民は言われた通りにしました。「葉っぱで米を包み糸で巻く」食べ物、それが後の「ちまき」です。楚の国民は屈原の命日である5月5日になると、川へ「ちまき」を投げ入れることで屈原に対する供養としました。同時に、国の安寧を願いました。

 

この話が由来となり、「子どもの日にちまきを食べる」という風習が生まれたのです。

 

「菖蒲(しょうぶ)の節句」とは?

「人日の節句」である3月3日が「桃の節句」と言われるように、「端午の節句」である5月5日は「菖蒲(しょうぶ)の節句」と呼ばれる事もあります。

 

5月といえば「梅雨に入るかな?」という時期であり、雨がよく降ります。中国ではその頃、流行病(はやりやまい)が蔓延する事がありました。そのため、屈原の命日である5月5日に合わせ、お祓いや魔除けの行事を行うようになります。

 

魔除けの効力があるとされる植物「菖蒲(しょうぶ)」の葉を家の門にさし、悪いものが家に入ってこないようにします。5月5日が「菖蒲の節句」と呼ばれる理由です。この中国の魔除けの行事が日本にも輸入され、日本でも5月5日に行事を行うようになります。

 

ただし、この時点で「端午の節句」は厄除けの行事に過ぎず、「男の子をお祝いする行事」というわけではありません。「桃の節句」である「ひな祭り」も最初は男女関係なく「みそぎの行事」でしたが、歴史の中で女の子をお祝いする行事に変遷しました。

 

「端午の節句」もまた「厄除けの行事」から「男の子をお祝いする行事」になるのですが、それに関しては次回、お話ししたいと思います。

 

このゴールデンウィークが「シーミー」としてもラストスパートになります。マルキヨ製菓としては「こどもの日」と共に、しっかりと沖縄の行事を支えていきたいです。

 

店頭に並ぶ

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シーミー用のお菓子や、来週店頭に並ぶ予定の

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「かしわ餅」をよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

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