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雛人形の起源

2022年02月18日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日から一気に気温が落ちた沖縄。今日も最低気温12度! 最高でも18度なので、沖縄としてはかなり寒い方です。春の訪れは3月かなと思いながら、寒い朝から仕事を頑張っているところです!

 

2日前は【ジュウルクニチー】という行事でした。菓子セットを過去最高数作ったため、かなり忙しかったですが、無事に行事を終えてホッとしているところです。

 

次は約2週間後に「ひな祭り」がやってきます。1つの行事が終わったら、次の行事に向け頑張る。その繰り返しですね。3月はこの「ひな祭り」と「春彼岸」、4月には「浜下り」に「シーミー」と、まだまだ行事ラッシュは続きますよ。

 

今回のブログでは、桃の節句とも呼ばれる「ひな祭り」についてお話ししましょう。

 

桃の節句

まずは中国由来の「節句」について学んでみましょう。

 

1月7日:人日 (じんじつ)の節句

3月3日:上巳(じょうし)の節句  ※上巳(じょうみ)とも読む

5月5日:端午 (たんご)の節句

7月7日:七夕(しちせき)の節句

9月9日:重陽(ちょうよう)の節句

 

「節目」表す日とされる「節句」は、上記の5つが設定されており、これを五節句と呼びます。5月5日、いわゆる子供の日を「端午の節句」と呼ぶ事は日本人にも馴染みが深いでしょう。ただし、それ以外の節句はピンとこない人が多いかなと思います。

 

基本は月と日にちが同じになるぞろ目で設定されますが、1月1日の元日だけは年頭という事もあり特別な日。なので1月の節句だけは1月7日に「人日の節句」として設定されています。

 

また、中国では「桃には魔除けの力がある」と信じられており、そこから「桃の節句」という呼称も生まれます。「ひな祭り」は、実は魔除けの行事でもありますので、この日を「桃の節句」と呼ぶのはピッタリなわけです。

 

というわけで、どんな魔除けの行事なのかを見ていきましょう。

 

川に入って「みそぎ」を行う

今から約1700年以上前の起源3世紀ごろ。中国では「3月上巳の日」に川へ入って「みそぎ」をする、すなわち悪い物をそぎ落とす習慣がありました。

 

「3月上巳の日」は「3月上旬の巳の日」という意味で、3月3日に限るわけではありませんでしたが、後に3月3日で固定される事になります。

 

日本では奈良時代あたりに、この中国のみそぎの習慣が伝わってきます。この手の習慣はまず、貴族の間で広まるのが常です。ただ、3月3日はまだまだ寒い時期。日本の貴族には、寒い日に川へ入る根性はなかったようです。

 

ただ、どうしても中国の行事を取り入れたい貴族の方々は「自分の身代わり」を川へ入れるという考えに到ります。木や藁を人の形にしたものを川へ投げ入れる事で、みそぎを行った事にしたのです。それでみそぎの効果が得られるとは思えませんが…。

 

この身代わりを「人形(ひとがた)」と言います。これこそが「雛人形」の原型と言われているものです。時が流れ平安時代になると、高い役職とされる陰陽師が紙で「人形」を作ります。

 

今から1000年以上前に書かれた源氏物語にも、「自分の身代わりをたて、みそぎをさせ厄払いとする」という記述があります。すでにその時代では、みそぎの行事が少なくとも高い位の人達には周知の行事だった事がわかります。

 

21世紀の現代でも、鳥取や奈良など一部の地域では「人形を川に流す事を持って身を清める」という行事が残っており、これを「流し雛」や「雛流し」と言います。あの光源氏も、人形を流していますよ。

 

1000年以上も続く「流し雛」が、「ひな祭り」の起源の1つと言われていますが、当時はけして「女の子の行事」というわけではありません。

 

雛(ひいな)

みそぎとして使われた「人形(ひとがた)」は、雛人形の原型とも言えるものですが、他にも「雛人形」に繋がるものが2つあります。

 

1つは平安時代の貴族の娘達の間で流行った「ままごと」で使われた、紙で作った人形(にんぎょう)。この人形を「雛(ひいな)」と呼び、それを使ったままごとを「雛(ひいな)遊び」と言います。「雛祭り」の「雛」、いわゆる「お雛様」の「雛」は、ここから来ています。

 

そしてもう1つ。平安時代には、赤ちゃんの枕元に布製の人形を置く習慣がありました。この人形が、赤ちゃんに憑こうとする悪い物を吸い寄せてくれる、いわゆる身代わりになってくれるアイテムなのです。

 

この布製の人形を「天児(あまがつ)」(または「這子(ほうこ)」)と呼び、これもまた源氏物語の中に登場します。この習慣は江戸時代以降も続き、その頃には天児を男子、這子を女子に見立てて、雛壇に対(つい)で飾るようになります。

 

そして女の子が嫁入りする際は、これを持参する。そんな風習が、江戸時代には確立していたのです。

 

これまでに登場した

 

・自分の身代わりにみそぎをしてくれる「人形(ひとがた)」

・ままごとに使われた「雛(ひいな)」

・赤ん坊の代わりに悪い物を吸い寄せる「天児(あまがつ)」

 

これら複数の要素が融合し、現代の「雛人形」になったと言われています。ままごとの所で、一部「女の子」に関連するものは出てきますが、少なくとも平安時代におけるこの行事は、「女の子のためのもの」ではありませんでした。

 

一般庶民の間で「女の子の行事」としての「雛祭り」が広まるのは、江戸時代まで待たなくてはなりません。今回はだいぶ長くなりましたので、その話は次回に続きます。

 

ひしもちと桜もち

マルキヨ製菓はこの「雛祭り」に向け

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「桜もち」と「ひしもち」を期間限定商品としてリリースする予定です。約2週間後にやってくる行事ですから、すでに準備は始まっています。

 

3月3日に、美味しく召し上がっていただけるよう、この2週間はまた忙しくなります。また、その時期がやってくる頃にはもう「寒い!」と思える日が過ぎ去っているといいですね。

 

暖かい春の訪れを期待しながら、美味しいお菓子を届けられるよう頑張りたいと思います!

 

今回はこの辺で。

 

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