ジュウルクニチー
2022年02月8日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。最近は朝起きたときに冷え込んでいる日が続きます。昨日の午前は雨でしたが、今日の午前も曇りでさらに寒く感じましたね。すでに立春を迎えていますが、実際の春はもう少しといった感じでしょうか。
マルキヨ製菓は相変わらず忙しい日々を過ごしています。この2月は旧暦の世界で1月、すなわち新年になったばかり。旧正月やジュウルクニチーといった行事があり、その準備のため忙しいのです。
今回のブログでは、来週やってくる「ジュウルクニチー」という行事についてお話ししましょう。首里から離れるほど、大きな行事となっていますよ。いったい、どんな行事なのでしょうか?
16日に行われるので、ジュウルクニチー
ジュウルクニチーは旧暦1月16日に行われるので、「ジュウルクニチー」と呼ばれます。いわゆる、沖縄の言葉で「16日」という意味です。
今年(2022年)は、新暦2月と旧暦1月の日付けがピタリとリンクしていますので、来週の2月16日水曜日がこの行事の日にあたります。
まず、旧暦1月の主(おも)な行事についてみてみましょう。1月1日の元日は新年の始まり、旧正月になります。正月三が日が終わると、1月4日には「ヒヌカンウンケー」という行事がやってきます。
旧暦12月24日、【ウガンブトゥチ】で天に送り出したヒヌカンが、再び各家庭へ舞い降りてきます。このヒヌカンを丁重におもてなしする行事が「ヒヌカンウンケー」です。
ヒヌカンが家を見守るため降りてくるわけですから、その日以降、人間はしばらく慎んだ行動を取らなければなりません。神様に対して、あれやこれやを行う事になり、その間は死んだ人間、いわゆるご先祖様の墓参りなどもNGなのです。
旧暦1月14日(または15日)は「ソーグヮチグワァー(小正月)」とよばれ、この日をもって正月は終わり、特に「生きている人の正月は終わり」とされます。正月などの飾り付けを外し、片付けをして仏壇に手を合わせます。
「今日をもって私達の正月は終わりです」と報告し、正月明けの通常生活に戻る事になります。この「生きている人間の正月」が終了した後、1月16日からはようやくご先祖様の墓参りが解禁となるのです。
「ジュウルクニチー」を「グソーヌショウグヮチ(あの世の正月)」と言うのは、そのためなんですね。「仏の正月」と呼ばれたりもします。
ジュウルクニチーにはご先祖様の墓参りをしたり、仏壇には線香をあげると共に、正月用の御馳走もお供えします。
新暦元日に行う通常の「正月」、旧暦元日に行う「旧正月」、旧暦1月16日に行う「あの世の正月」という事で、「沖縄は正月が3度やってくる」と言われたりしますよ。
沖縄本島南部では小規模
ジュウルクニチーですが、実は地域によって行事の規模が違うのをご存じでしょうか? 首里に近い南部の人はさほど大きく行事を行わない所が多いのですが、逆に首里から離れた北部では盛大に行事を執り行う所が多いです。
ご先祖様に手を合わせる行事と言えば「旧盆」や「シーミー」があります。いずれも大きな行事で、その時期はマルキヨ製菓もかなり忙しくなります。
ですが、沖縄本島北部や宮古・八重山などの地域ではシーミーよりも、ジュウルクニチーの方に力を入れている所が多いと言われています。
もともとシーミーは首里を中心に広まった行事であり、首里に近い地域の人々はシーミーの方を盛大にお祝いし、首里から遠い地域になるほど、行事の規模は縮小していきます。シーミーに限らず、首里発祥の行事ではよく見られる現象です。
そしてシーミーに力を入れるため、同じご先祖様に手を合わせる行事であるジュウルクニチーは小規模になりがち、というわけです。逆にシーミーがあまり浸透してこなかった地域では、ジュウルクニチーの方に力を入れるというわけです。
ずっと北部に住んでいる人で「シーミーはやらないけどジュウルクニチーはしっかりやる」という方も実際にいます。
宮古・八重山地方では、ジュウルクニチーの日に地元へ戻り、仏壇に手を合わせて家族や親戚と交流を深めるという方も多いですね。
首里に近い地域ほど
「ジュウルクニチー(十六日祭)」 < 「シーミー」
首里から遠い地域ほど
「ジュウルクニチー(十六日祭)」 > 「シーミー」
となる傾向が強いです。同じ沖縄ですが、面白いですね。もちろん地域や家庭によって行事の執り行い方は細かい違いなどありますが、ジュウルクニチーでしっかりご先祖様に手を合わせる家庭はとても多いのです。
去年はコロナの影響で、あらゆる行事が規模を小さくして執り行う所が多かったです。今年もまだコロナ禍が継続中なので、2年前のように「ジュウルクニチー」を盛大に行う所は少ないかなと思います。
菓子セット
マルキヨ製菓はジュウルクニチーに向け、たくさんの行事用お菓子を製造中です。特に
菓子セットは、過去最高数の注文が入っています。そのため、スタッフ一同毎日フル回転状態で頑張っているところです。
来週のブログでは、この菓子セットに入っているお菓子の中からいくつかを紹介する予定です。お楽しみに。今年のジュウルクニチー、マルキヨ製菓の菓子セットを購入していただけたら、スタッフ全員喜びます。
1月は旧正月やヒヌカンウンケー、ジュウルクニチー以外にもたくさん行事があります。沖縄県内の各家庭がしっかり行事を執り行えるよう、お供え用お菓子をこれからもたくさん作ります。
沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓をよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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