スタッフブログ

グングヮチウマチー

2020年06月29日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先週は「また梅雨?」と感じるほど、天気が悪かった沖縄ですが、今日は快晴! 月曜日がいい天気だと「1週間、頑張ろう!」という気持ちになれます。

 

今年はコロナウイルスの影響で、売り上げがガタ落ちした期間があり、今もそれが尾を引いています。マイナスを少しでも返すため、どれだけ頑張っていけるかが大事だと思っています。

 

先週、無事に【ユッカヌヒー】という行事が終わりました。旧暦の5月4日に行われる「子どもの日」にあたる行事でした。次にやってくる行事が、今度の日曜日にやってくる「グングヮチウマチー」という行事です。

 

今回はこの行事についてお話ししてみましょう。

 

稲の豊作を祈る行事

 

「グングヮチウマチー」の「グングヮチ」は5月、「ウマチー」は「お祭り」という意味になります。その名の通り旧暦の5月に行われる行事で、簡潔に言えば「稲の豊作を祈る行事」となります。

 

「お祭り」というと、なにやら賑やかな雰囲気を思いがちですが、この言葉の由来は神様を「祀(まつ)る・奉る(まつる・たてまつる)」です。「まつる」(動詞)の名詞形が「まつり」であり、これは神聖な「神事」を表す言葉となります。

 

この神事である「ウマチー」、実は年に4回行われます。いずれも旧暦の15日、満月になる日に行われます。

 

旧暦2月15日:麦の豊作を祈るウマチー

旧暦3月15日:麦の収穫を感謝するウマチー

 

旧暦5月15日:稲の豊作を祈るウマチー

旧暦6月15日:稲の収穫を感謝するウマチー

 

このように「麦」と「稲」について豊作祈願と収穫感謝に関する「ウマチー」が行われるのです。先に述べた通り、「ウマチー」は神聖な行事であり、琉球王朝時代は首里城や神の島と言われる久高島で、国王も参加しての盛大な儀式が執り行われていました。

 

琉球王朝時代はまとめて「麦稲四大祭」と称していました。特に旧暦5月15日に行われる「グングヮチウマチー」は、他の「ウマチー」に比べて最も重要という位置づけした。

 

それゆえ、昔の琉球では「グングヮチウマチー」の時期に合わせ、地域の人は3日間も仕事を休んで派手な行動は控えたそうです。現代の感覚だと、「いくら神聖な行事とは言え3日間も仕事を休むとは…」って感じですよね。

 

サイエンスがまだまだ未熟だった昔は(現代もまだまだ科学は発展途上ですが)今以上に、行事や占いなどは神聖視されていました。なので3日間の休業要請も、みなしっかり受け入れたのでしょう。

 

ひょっとしたら今、行っている常識的な行動が、100年後には「無意味なこと」になっているかもしれませんね。

 

かつては4回あったウマチーも徐々に廃(すた)れ、現代では「五月ウマチー」と「六月ウマチー」、あるいは「五月ウマチー」だけを行う所も多くなっています。

 

また、この行事を久米島では「初穂」を意味する「シチュマ(シツマ)」、八重山では「スクマ」、奄美諸島では「シキュマ」と呼んだりします。

 

1879年に琉球処分がなされた後、琉球王朝は存在しません。それ以降は集落やムンチュー単位でこの行事を執り行う事になります。

 

どんな事をするのかと言いますと、まずは神に捧げるための「ウンサク」作り。「ウンサク」は米や麦を煮込んでトロトロにし、地域によっては米と同等の重さの砂糖も投入したり、発酵させたりして作ります。

 

神人(カミンチュ)やノロを中心に、神が降り立つ御嶽(うたき)やカー(井泉)などに出向き、作ったウンサクをお供えし、手を合わせて豊作を祈願します。今では公民館でウンサク作りをしている所もありますよ。

 

家庭単位だと、神の降り立つ場所と言えばヒヌカンのいる台所。ヒヌカンにウンサクをお供えして手を合わせます。

 

また、地域によっては神ではなくご先祖様に豊作祈願をするケースもあります。この場合は仏壇にお供え物をし、家内安全・無病息災を願って手を合わせます。

 

時代と共に少しずつ形を変える「ウマチー」。とはいえ、数100年も続いている伝統行事ですので、その伝統は守られて欲しいですね。

 

行事用お菓子

 

この行事では赤系のお菓子をお供えします。

20_0413_05赤かるかんや

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蒸しまんじゅう、そして

 

DSCN2912

コンペンなどもお供えしたりしますよ。マルキヨ製菓は今週、これらのお菓子をたくさん作る予定です。

 

次回のブログではこのお菓子の中のどれかを紹介する予定です。お楽しみに。

 

6月最後のブログ更新

 

今回が2020年6月、最後のブログ更新となります。6月も明日で終わり、明後日からは7月です。今年も半分が終わるという事で、コロナの影響で落ちた売り上げを、下半期にどうやって回復させるかに頭を悩ませているところです。

 

ただ、本土ではまだまだ感染者が出ている状況。もしまた、非常事態宣言や休業要請がなされると、かなり厳しいお菓子業界です。

 

未来の事はどうなるか、誰にもわかりません。

 

マクトゥソーケー ナンクルナイサー

 

「誠実にしていれば何とかなる」。私の好きな言葉の1つです。その気持ちを持って、2020年下半期も誠実に頑張っていきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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