トゥシヌユル｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日は最高気温２５度で、お昼はものすごくいい天気で暑かったです。

 

そして今日は最低気温２０度。もう「冬はどこへ？」って感じの沖縄です。沖縄でキャンプ中のプロ野球選手にとっては、最高の気候じゃないかなと思います。今日はちょっと天気が崩れて、雨の予報が出ていますが、今のところ降ってはおりません。

 

さて、旧暦において今日は１２月３０日。旧暦では３１日がないため、実は今日、大晦日となっています。沖縄の言葉では「トゥシヌユル（年の夜）」と言います。

 

今日が大晦日という事はもちろん明日が元日、いわゆる旧正月となります。旧暦で行事をとり行う沖縄は、もちろん旧正月もお祝いします。

 

したがって、明日はしめ縄を玄関などに飾っている所も見られることでしょう。

 

今回は新暦の正月、旧暦の正月についてお話ししてみましょう。

 

日本が新暦を採用したのは明治政府の頃で、明治政府樹立以前は日本全国、旧暦（正確には太陰太陽暦）で行事を行っていました。

 

新暦採用は明治５年から６年にかけてですが、沖縄ではそれ以降もずっと旧暦で正月を祝っていました。沖縄で新暦による正月が導入されるのは明治時代の後半。沖縄に来た内地の人によって導入されました。

 

ところが沖縄全体としては、やはり旧暦で正月を祝い続けるところがほとんどだったようで、新暦の正月を祝うのはマイノリティだったようです。明治・大正と過ぎ、ついには昭和の戦後まで、正月と言えば今の旧正月の事でした。

 

１９５６年（昭和３１年）になり、当時、米軍統治下におかれていた琉球政府は「新生活運動」なるものを展開します。これは地域社会の生活水準を向上させる目的で日常生活を見直す取り組みでした。

 

その運動の中で強く進められたのが「新正月一本化運動」であり、新暦で正月を祝う事が強く推奨されました。ここから沖縄でも新暦で正月を祝う家庭が増えていきます。

 

「新生活運動」では「新正月一本化運動」以外にも、長時間におよぶ「冠婚葬祭の簡素化」や、「時間厳守の実行」なども提唱されました。

 

今でも沖縄県民は「時間にルーズ」と言われていますからね。６０年以上前から「時間厳守の実行」が叫ばれているということは、時間のルーズさは筋金入りのようです。笑

 

「新正月一本化」と言ってはいますが、何世紀も親しんできた「旧正月」は今でも残り続けています。

 

沖縄は海で囲まれているのでウミンチュ（海人）が多いのは必然であり、潮の満ち引きは生活にも関わることでした。そして潮の満ち引きを左右するのは「月」です。

 

その月が刻む暦が旧暦であり、沖縄の人が今も旧暦を意識して行事を行うのは、そういう地理的・歴史的な背景があるのかもしれませんね。ちなみに、旧正月ではお年玉をあげる家庭もあるというから、驚きです。

 

というわけで、マルキヨ製菓は旧正月用の商品として

ナントゥもちと

紅白巻もちを期間限定で販売中です。新暦での正月にもリリースした商品ですが、旧暦の正月期間でも食べられるというわけです。

どちらも値段は税込４８６円（税抜４５０円）で、賞味期限は製造から８日です。賞味期限に関してはラベルに書かれている日付をチェックして下さい。

 

保存する場合は、高温多湿の場所・直射日光の当たる場所を避けて下さい。開封後は賞味期限によらず、お早めにお召し上がり下さい。また、お餅ですので、ノドに詰まらせないよう、食べる際は十分気をつけて下さい。

 

２月８日までの期間限定販売となっていますので、先月、いわゆる新暦の正月に食べ逃した方はこの機会に是非、召し上がって下さい！

 

なお、沖縄には正月が３回やってくると言われます。新暦の正月、明日の旧正月、そしてあの世の正月にあたるジュウルクニチー。ジュウルクニチーについては、また時期が近づいたらブログでお話ししたいと思います。

 

さて、今日はちょっと天気が悪いようで、気温よりは低めに感じるかもしれません。体調管理はしっかりしておきましょう。

 

今日、仕事終わるタイミングがよければ「ソーキそば」を食べたいなと思っています。そう、沖縄の年越しそばの定番メニューなんですよね。そして、ソーキそばは沖縄そばの中で個人的に１番好きなそばです。

 

旧暦の世界では今日で１年の区切り。明日は「明けましておめでとうございます」という事で、気持ち新たに頑張りたいと思います！

 

今回はこの辺で。

 

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