【旧暦7月13~15日】 旧盆④ 盆は旧暦だと7月なのに、新暦だと何故8月?
2015年08月27日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。今日は旧盆の中日(なかび)ですね。昨日はウンケー(お盆・初日)、皆さんはウヤファーフジ(ご先祖様)をちゃんと迎え入れましたか?
昨日は午前2時まで工場で仕事するスタッフがいましたよ。旧盆は短期間で作るお菓子の量が、1年を通して最も多いので、それぐらいまで仕事をしないと、旧盆用で売り出すお菓子をさばけないのです。
毎日クタクタですが、スタッフ一同、誠実に頑張っております! みなさんが「良いお盆だった」とウークイを終えられるよう、心から願っております。
さて、ここ最近はブログの方でも「旧盆特集」と称して、盆に関するあれこれを記事にしてきました。
旧の七夕は、旧盆のための準備期間でした。
→【 【旧暦7月7日】 七夕 】
盆の起源は、地獄に堕ちた母を救うために起こした行動でした。
盆踊りの起源は、踊り念仏が発展したもの。エイサーの起源は、袋中上人(たいちゅうしょうにん)が広めた踊りでした。
→【 【旧暦7月13~15日】 旧盆② 盆踊りとエイサー 】
あの世のお金「ウチカビ」を燃やすのは中国からきた風習でした。
今回はお盆の「日にち」についてのお話です。本土の方はもう、お盆が終わったという話を聞いて「あぁ、今年は沖縄の方が遅い盆なんだな」と思いました。沖縄の行事は基本的に旧暦で行う事が多いため、旧盆と言われます。
旧暦7月13日は「ウンケー」。ご先祖様の霊を「お迎え」する日でして、夕方に門や入口にロウソクや線香などを焚いて、「ウンケーサビラ」(お迎えいたします)と言って、ご先祖様をお迎えします。
14日は「中日(なかび)」で、この日は(基本的に)仏壇のある家へ赴いて線香をあげたり、お中元を配ったりという日となります。仏壇のある家は、拝みに来た親戚等を迎え入れる日となります。
そして15日が「ウークイ」で、ご先祖様を再びあの世へ見送る「お別れの日」となります。早い時間に見送ると失礼にあたりますので、夕食をとった後に見送りましょう。前回紹介した「ウチカビ」を燃やす時は、周りに引火しないよう気をつけて下さいね。
さて、ご存じの通り本土のお盆は8月に行われます。もともと盆は7月に行われる行事なんですが(【 【旧暦7月13~15日】 旧盆① 盆の起源 】参照)、何故、本土では8月なのでしょう? 沖縄では旧暦の7月15日に先祖を送るのに、どうして県外では(新暦の)8月15日なのでしょう?
実はかつて、日本全国では旧暦の7月15日にお盆を行っていました。明治政府が明治6年以降、グレゴリオ暦、すなわち新暦を採用した事により、お盆を行う日付が地域によってズレる事になるのです。
東京など関東圏の多くの地域では、今でも新暦7月15日にお盆をやっている所もあります。ただ新暦に合わせると、従来旧暦で行っていたお盆行事と、約1カ月のズレが生じたりする場合が多く、そこで「月送り」と言って「1カ月後ろにズラしてお盆を行う」ところが出てきました。
そして8月15日というのは、第二次世界大戦の終戦記念日でもあります。戦没者を慰霊する日でもありますから、その時期に合わせて先祖供養をするのも時期として都合がいいのです。「月送り」プラス「戦没者慰霊の日」という事で、全国的に新暦の8月15日にお盆行事を行う地域が多いんですね。なるほどですね。
ここで1つ注意を。「旧盆」に対して、この新暦8月15日のお盆を「新盆」と言う人がたまにいますが、これは間違いです。「新盆(「しんぼん」「にいぼん」とも言う)」というのは、人が亡くなって四十九日が終わって迎える最初の盆の事であり、「初盆(はつぼん)」とも言います。
旧盆を行うのは沖縄・奄美だけですので、この間違いはその地域の人に時々見られます。旧盆の対義語ではないので、使い方を間違えないようにしましょう。
というわけで… 今日もマルキヨ製菓は、午前4時からフル稼働! 明日のウークイで、ご先祖様をしっかりと送り出すためにも、ご先祖様が大好きなお菓子を準備しておきましょう。マルキヨ製菓も、たくさんの旧盆用お菓子を用意していますので、是非、スーパー等でチェックしてみて下さい!
旧盆用のお菓子の1つ「マドレーヌ」の写真を載せて、今回の記事は終了です。
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