シバサシ
2016年09月5日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。台風の影響でしょうか、今日の沖縄は朝から天気が悪いです。「月曜日から雨」という事で気分も沈みがちになりそうですが、気合いを入れてお仕事頑張りたいと思います。
さて、今年(2016年)の9月は、珍しく旧暦の8月と「日付」がピッタリと重なっています。今日は新暦9月の「5日」であり、旧暦8月の「5日」でもあります。
そして今月は旧暦・新暦で3つの行事が毎週やってくる忙しい月なんですね。
まず、今週末には「シバサシ」(旧暦)という行事。来週には「ジューグヤ(十五夜)」(旧暦)、さらに再来週には「お彼岸」(新暦)がやってきます。
というわけで、今回のブログでは「シバサシ」についてお話ししてみたいと思います。
「シバサシ」は、旧暦の8月10日頃に行われる行事です。「シバサシ」の「シバ」は、漢字で「柴」と書き、「ススキと桑を束ねたもの」もしくは「ススキを結んだもの」で、魔除けアイテムの1つです。
この「シバ」を屋敷の四隅や、門などに差し込むことから「柴差し」=「シバサシ」と言われるのです。
「柴差し」について、もう少しくわしくお話ししましょう。 旧暦の8月ごろ、沖縄ではマジムン(魔物・妖怪など悪いもの)が現れる不吉な時期とされています。ですからこの頃は、魔除けの行事がいくつか集中している時期でもあるのです。この「シバサシ」も、魔除け行事の1つ。
では何故、ススキや桑の葉で「柴」を作るのでしょうか? ススキは稲に形が似て繁殖力が高い象徴である事が1つ。そして、時に皮膚などを切ってしまう葉は剣を思わせる「武器」をイメージさせるという事から、マジムンを遠ざける力があるとされていました。
また、昔から桑には「害を避ける力」があると信じられており、雷を避ける際には「桑木の下」というおまじないの言葉もあったそうです。
実はこの「柴差し」は、「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」と呼ばれる行事の中で行われるもの。「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」は「ヤシチウガン(屋敷の御願)」の1つで、小豆(あずき)や粟(あわ)を炊き込んだ赤カシチー(強飯:こわめし=かたい飯の事)を、仏壇やヒヌカン(火之神)にお供えします。
ちなみに「ルクグヮチカシチー(六月強飯)」という行事もありまして、こちらは豊作祈願の行事となります。
一方、収穫が終わりを迎える旧暦の8月ごろはマジムンが現れるという事もあり、「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」は厄払いの行事となります。「カシチー(強飯)には、マブイ(魂)を強める力がある」とも言われているのです。
また、「ハチグヮチカシチー(八月強飯)」は、別名「シバサシウイミ(柴差し折り目)」とも呼ばれ、先述の通り、魔除けのために屋敷の四隅や門等に柴を差したりします。マジムンは、柴を差し込んである所には近づけないので、部屋の四隅に柴を差す事で、家全体に結界を張っている事になるのです。
「柴差し」=「結界を張る」。この結界のおかげで、「屋敷(家)にはマジムンが入ってこられない」というわけなのです。
今週・来週・再来週とやってくる3つの行事のうち、最初に来るのが「シバサシ」。かつてはマイナーな行事だったのですが、ここ数年は沖縄県内のスーパー等で行事の告知が積極的に行われるようになった事もあり、シバサシを行う家庭も増えています。
そして、シバサシでの「お供え用お菓子」と言えば「ウチャヌク」。マルキヨ製菓では、この「ウチャヌク」と「タンナファクルー」をコラボしたオリジナルお菓子「タンナウチャヌク」という商品もあります。
次回のブログでは、その「タンナウチャヌク」を紹介したいと思います。美味しいですよ!
お昼も雨が降ったりやんだりの沖縄。雨ニモマケズ、風ニモマケズ、お仕事頑張ります!
今回はこの辺で。
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