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ユッカヌヒー

2023年06月13日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日から天気が崩れている沖縄。今日も朝からシトシト雨が降ったりやんだり、と思ったらザーザーと強い雨が降り出したり。不安定な天気が続いています。

 

沖縄が梅雨入りした日はすごい雨と雷でしたが、それ以降は「梅雨はどこへ?」と思うほど穏やかな天候が続いていました。今日は久しぶりに梅雨らしい天気と言えるでしょう。週間天気予報を見ると、日曜日までずっと雨となっています。

 

しばらくは雨との付き合いになります。外出の際は傘などの雨具を忘れずに。何より、お店から出るときに晴れていても、自分の傘を忘れないようにと自分に言い聞かせておきます。

 

さて、来週は久しぶりに沖縄特有の行事「ユッカヌヒー」がやってきます。マルキヨ製菓はこの行事に対応するため、今週は忙しくしていますよ。「旧暦の子どもの日」とも言われるこの行事についてお話ししましょう。

 

ユッカヌヒー

「端午の節句」と言われると、もちろん5月5日の「子どもの日」を指します。旧暦の世界にも「子どもの日」に対応する行事があり、それが「ユッカヌヒー」となります。

 

「ユッカヌヒー」は旧暦5月4日に行われる行事で、新暦5月5日で行われる「子どもの日」とは日にちが違います。この日にちが違う理由は、自分の方でも調べてみましたがよくわかりませんでした。

 

「ユッカヌヒー」は「4日の日」という意味ですが、特に行事としての「ユッカヌヒー」は、旧暦5月4日の事を指します。この日は新暦の「子どもの日」同様、家庭にいるお子さん、特に男の子をお祝いする日となっています。

 

戦前の沖縄では旧暦5月4日になると、その日限定のおもちゃ売り場が現れ、たくさんの親子連れがそのおもちゃ売り場を訪れました。

 

令和となった現代で「子どものおもちゃ」、特に男の子が喜ぶおもちゃと言えば、TVゲームやカードゲームあたりだと思いますが、戦前の沖縄ではそのようなハイテク機器はありません。

 

当時はどんなおもちゃがあったのでしょうか?

 

子どものおもちゃ

ユッカヌヒーで売られる子どものおもちゃといえば、手作りのものが多くありました。例えば竹とんぼやコマなどの全国共通のおもちゃをはじめ、沖縄だとアダンの葉っぱなどで作られたボールやソテツのトゲトゲで作られた虫かごなども店頭に並びました。

 

また、張り子の起き上がりこぼし「ウッチリクブサー」や、「ジュリグワーブトゥキー」と呼ばれる人形、「ヤカジ」と呼ばれる男の子の健康を願う熊手のようなおもちゃなどもありました。

 

これらは琉球独特の民芸品でもありますが、現代となった今では直接目にする機会が減っています。今のような電子的なものではなく、手作りおもちゃや琉球独特のおもちゃに、当時のこども達は目を輝かせました。

 

時が進むと本土からブリキの人形やプラスチックで出来たおもちゃも沖縄に入ってきます。時代の変遷と共に、その時その時のトレンドのおもちゃがあったかもしれませんね。

 

旧暦5月4日になると、その日だけのおもちゃ売り場が並び、親子がそこを訪れる。そしてかわいい我が子におもちゃを買い与え、子どもの健康と幸せを願う。戦前の平和な日常が目に浮かびますね。

 

私が子どもの頃、ソテツのトゲトゲ葉っぱで虫かごを作ったり、琉球パタパタという板と小さな帯からなるおもちゃを作った記憶があります。今では、それらを目にする機会は全くありません。

 

ファミコンといったTVゲームが登場してからは、私もスーパーマリオブラザーズやドラゴンクエストなどにハマったものです。今はゲームやおもちゃに縁のない日々ですが、今の子ども達はさらにハイテクなおもちゃで遊んでいることでしょう。

 

行事「ユッカヌヒー」は何をする?

令和の時代となった今、旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」では何をするのでしょうか? 子どもにおもちゃを買い与える家庭もあるかもしれませんが、一般には子どもの成長や幸せを願いつつ

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「ちんびん」(写真は去年のもの)や「ポーポー」など、沖縄独特のお菓子を子どもと一緒に食べます。そして、仏壇があるところはご先祖様にそのお菓子をお供えし、ヒヌカンを祀っている家庭ではヒヌカンにもお供えし、手を合わせます。

 

新暦5月5日の子どもの日では

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「柏もち」を食べたりしますが、マルキヨ製菓も毎年この商品をリリースしています。そして、旧暦5月4日の「ユッカヌヒー」でもマルキヨ製菓は

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この「ちんびん」という商品をリリースしています。「沖縄風クレープ」とも言われるこのお菓子は黒糖で味付けされたシンプルな美味しさが特徴です。毎年、私はこのお菓子を食べるのが楽しみで

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このようにアイスクリームをくるんで食べるのも好きです。今年もそうして食べようかなと思っています。

 

マルキヨ製菓は「ポーポー」は作っていませんが、このお菓子も昔から沖縄にある伝統的なお菓子です。チンビンが黒糖のしみこんだ黒っぽい生地なのに対し、ポーポーは白い生地でクルクル巻きます。そして中に油味噌が入っているのが特徴です。

 

チンビンもポーポーも、行事に関わらず沖縄のお菓子としてよく食べられていました。昔ほどではありませんが、今もお店でこれらのお菓子を目にする事はあります。スーパーでは「ホットケーキミックス」ならぬ「ちんびんミックス」もありますからね。

 

また、糸満市では「ユッカヌヒー」に「爬竜船(はりゅうせん)」による海上レース「ハーレー」を行いますが、今年もあります。これが楽しみで仕方ないという方も多いと思います。今年もきっと盛り上がることでしょう。

 

マルキヨ製菓としては来週やってくる「ユッカヌヒー」に向け

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たくさんの「ちんびん」を用意します。来週は是非、マルキヨ製菓の「ちんびん」もお買い求め下さい。

 

日曜日には「父の日」もやってきます。マルキヨ製菓は父の日用のお菓子もリリース予定なので、「ユッカヌヒー」と合わせて2つの行事に対応中。忙しい1週間となりますが、沖縄の行事を支えるため、今日もお菓子をたくさん作ります。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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