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釈迦のアドバイス[旧盆①]

2022年06月7日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。毎日毎日、よくもこれだけ雨が降るなぁと思いながら、日々の業務をこなしています。

 

現在のマルキヨ製菓は過去最高に忙しい時期を送っています。本当に毎日がギリギリ。余裕を持って仕事をしたいですが、毎日仕事が終わる頃にはクタクタ状態。

 

忙しいので、さぞ儲かっていると思っている方もいるでしょうが、現実はそう甘くありません。ご存じの通り、今はあらゆるものの価格が高騰。お菓子を作るための原材料もそのほとんどが値上がりしています。

 

「こんなに値段が上がるの?」というのもたくさんあり、企業努力だけでどうにかなるレベルも超えています。マルキヨ製菓のお菓子たちも価格の見直しを迫られているところなのです。

 

梅雨のせいか、ついネガティブな話からスタートしましたが、「頑張る」以外の選択肢がないので、頑張っていきたいと思います!

 

今回は旧盆関連のお話をします。今は6月で、旧盆は8月にやってきます。旧盆は沖縄の人にとって、一大行事。これから2ヶ月かけてお盆に関する内容や、お供え用お菓子を少しずつ紹介していく予定です。

 

ご先祖様がこちらの世界に降りてくる前に、「盆」に関する色々な事を学んでおきましょう。

 

2022年旧盆の日程

沖縄は本土のお盆とは違う日程で行われます。本土では新暦を基準に盆を行いますが、沖縄では旧暦に合わせてご先祖様を迎え入れます。

 

まずは、本土のお盆の日程を見てみましょう。本土は新暦の8月13日(土曜日)に盆入りし、8月15日(月曜日)まで。翌8月16日(火曜日)が盆明けとなります。

 

一方、沖縄は旧暦の7月に合わせて盆を行います。旧暦に合わせる事から「旧盆」と言われます。その日程は基本的に次のようになります。

 

新暦8月10日(水)[旧暦7月13日]

「ウンケー」。ご先祖様をこちらの世界に迎え入れる日になります。

 

新暦8月11日(木)[旧暦7月14日]

「ナカビ」(中日)。ご先祖様と一緒の時間を過ごす日です。

 

新暦8月12日(金)[旧暦7月15日]

「ウークイ」。ご先祖様をあの世(グソー)へ送り出す日です。

 

今年(2022年)に関しては、沖縄の旧盆が8月10~12日、本土のお盆が8月13~15日となっていて隣接しています。ちなみに新暦のお盆は8月に行うのに、旧暦の盆は7月になっています。何故、そうなるかはおいおい話していくことにしましょう。

 

余談ですが、私の知り合いに「霊が見える」という女性がいます。彼女によると、沖縄のご先祖様は「ちゃんと旧暦に合わせて、こちらの世界に降りてくる」そうです。グソーでも沖縄出身のご先祖様は、旧暦を理解してこちらに来るというのも、面白くて不思議ですね。

 

旧盆はどんな行事?

旧盆と言えば、グソー(あの世)にいるご先祖様が我々の住む世界に降りてきて、しばらくの間一緒に過ごす。そして、我々はご先祖様をしっかりとおもてなしをする。そんなイメージを持つ人が多いでしょう。

 

そんな「お盆」ですが、元々は農耕関連の行事でした。ご先祖様の霊や精霊を家に招きいれ、その年の豊作や収穫に対して感謝します。そして、翌年の豊作祈願をする。

 

これが、元々行われていた形になります。沖縄では昔からある「ウマチー」という行事がまさにそれにあたります。

 

次にお話しする「盂蘭盆会(うらぼんえ)」の考えを取り入れた事により、「豊作に感謝・翌年の豊作祈願」の部分がはずれて、「ご先祖様を迎え入れ、おもてなしをし、共に時間を過ごす」という今の形に落ち着くことになります。

 

盂蘭盆会(うらぼんえ)

「盂蘭盆会」とは仏教行事の1つで、地獄で苦しむ死者に対し、その苦しみを取り除くための供養を行うものです。これに関しては、次のような言い伝えがあります。

 

紀元前5世紀頃、お釈迦様はインドの地で生を受けます(正確な生没年は不明)。後に悟りを開いた彼の元には、立派な教えを請うため、多くの者が弟子入りしました。

 

そんな弟子達の1人に目連(もくれん)という人物がいました。目連の母親は自己中な性格で、生前、周りの人たちに多くの迷惑をかけてしまったため、その死後は地獄へ落とされる事になります。

 

飢えや渇きで苦しむ「餓鬼道(がきどう)」。母が落とされた地獄で、そこで逆さづりにされ、食べ物も飲み物も与えられず苦しむ事になります。

 

自分の母が餓鬼道へ落とされた事を知った目連は、修行で身につけた神通力で母親へ食べ物を与えようとしました。しかし、母へ送ったはずの食べ物は、食べる直前に火がついて燃えてしまい、さらに母を苦しめる形になりました。

 

そこで目連は釈迦に「母を助けるために、どうすればよいか?」と尋ねました。そんな弟子に対し「安居(あんご)の最後の日、母と同じ苦しみを持つ全ての比丘(びく)に食べ物を施しなさい」とアドバイスしたお釈迦様。

 

「安吾」とは、僧侶達が雨期の間に集団で修行する期間、「比丘」とは食べ物を乞う人たちの事です。安吾を過酷な修行で過ごした僧侶達は、それが終わるとボロボロ状態。

 

そんな僧侶達に、目連は食べ物や飲み物、寝床などを提供しました。それを受けた僧侶達は大変よろこび、彼らの喜びが餓鬼道まで伝わる事により、目連の母親はその苦しみから脱する事が出来ました。

 

「安居の最後の日」は「解夏(げげ)」と呼ばれ、それが旧暦7月15日、ウークイの日にあたります。釈迦の教えは「自分の身内だけでなく、多くの人を救う気持ちを持ちなさい」というものだったようです。

 

沖縄のお盆は、どちらかと言えば「自分のご先祖様」に対して行うイメージが強いと思います。ウークイの日、ご先祖様が好きだったお菓子や食べ物をくるんで玄関先に置いたりする風習がありますよね。

 

その行為は、身内のご先祖様だけでなくそこら辺にいる成仏し切れていない霊に対しても施しを与えているという意味合いもあるのです。実は知らず知らずの内に、お釈迦様の教えを実践している事にもなっているんですよ。

 

「お盆」に関して、調べれば調べるほど、興味深い内容が発掘できます。これから旧盆がやってくる日までお盆関連のお話をしたり、お供え用お菓子を紹介していきたいと思います。

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来たる8月。沖縄の皆さんが先祖様をおもてなしするためのお菓子を、しっかり用意できるよう頑張っているマルキヨ製菓をよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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