グングヮチウマチー(5月稲穂祭り)
2016年06月16日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。ここ最近の沖縄は雨、雨、雨…。もうすぐ梅雨明けと聞いていますが、少なくとも昨日まではそんな気配は見せておりません。時には「台風か!?」と思える程の雨風の強さ。傘が吹き飛ばされないよう、外を歩くのも必死でしたね。
さて、今度の日曜日、久しぶりに沖縄行事がやってきます。旧暦の5月15日にあたるこの日は「グングヮチウマチー」と呼ばれる行事が行われます。去年のブログでも説明しましたが、今一度おさらいしておきましょう。
時折、沖縄で耳にする言葉「ウマチー」。これは「お祭り」という意味のウチナーグチ(沖縄の言葉)です。もともと「お祭り」という言葉は「神仏に物を捧げる」という意味の「奉る(まつる・たてまつる)」が由来だと言われています。
「お祭り」と言えば、屋台やイベント・花火やどんちゃん騒ぎというイメージもあるかもしれませんが、いやいや、神聖な意味合いを持ち合わせているのです。
ウチナーグチの「ウマチー」にも、その神聖な意味合いが込められています。と言うのも「ウマチー」は琉球王国時代に神事(しんじ)として執り行われていたからです。
稲や麦の豊作を祈願したり、収穫が終わった後に感謝の意を表す「ウマチー」は、
旧暦の2月15日,3月15日,5月15日,6月15日
と、年に4回行われました。
2月と3月に行われるのが「麦」の「ウマチー」、5月と6月に行われるのが「稲」の「ウマチー」です。
琉球王国時代、これら4回の「ウマチー」は「麦稲四大祭」と呼ばれ、首里城にて国王自(みずか)らも参加する重要な行事でした。特に5月15日に行われる「ウマチー」は「グングヮチウマチー」と呼ばれ、稲の豊作を祈願する初穂儀礼であると同時に、4回の「ウマチー」の中で最も重要であるとされました。
この「ウマチー」という行事。 一般に集落で行う場合は、門中(もんちゅう)単位で御神酒(ウンサク)を作り、神人(カミンチュ)やノロを頂点とした神役と宗家の代表がその御神酒(ウンサク)やお供え物を供え、ウタキ(御獄)やヒヌカン(火の神)を巡り、豊穣祈願や集落の繁栄祈願を行いました。
昔の琉球では「グングヮチウマチー」の時、3日間も仕事を休んで厄よけをしながら稲の生長を見守っていたそうです。ちなみに同様の行事が久米島や八重山、奄美諸島にも存在します。
琉球王朝時代に比べると、今は稲作をする所はかなり減っています。「グングヮチウマチー」という行事は残っていますが、その中身は昔の「稲の豊作を祈願する」という儀礼的な内容から、(地域にもよりますが)祖先に祈りを捧げたり、家族の健康や無事を祈るといった形をとっている所も多くなっています。
そんな「グングヮチウマチー」においては、一般に赤いお菓子が食べられます。
【赤かるかん】や
【蒸しまんじゅう】。あとは
赤くはありませんが【コンペン】等もお供え用のお菓子として、よく供えられます。
お菓子の名前をクリックすると、それらをリポートしたブログ記事に飛びますし、【沖縄菓子】でもくわしく紹介していますので、上の【沖縄菓子】をクリックして原材料等もチェックしてみて下さい。また、この3つのお菓子はネットでの注文も可能ですので「食べてみたい」と思う方は是非!
今年(2016年)は今度の日曜日、6月19日が「グングヮチウマチー」となっています。色々な事に感謝をしながら、お菓子をつまんでみるのもいいかもしれませんね。
昨日の話ですが、午後5時過ぎに夕飯の支度で買い物に出たら、ものすごい雷に遭遇しました。雷光が何度も轟き、しかもその1つはピカッと光った瞬間に「ドドーン!」と轟音が鳴り響き、半径100m以内に落ちたかと思います。さすがに怖くて、買い物袋を握りしめ家まで走っていきましたね。
梅雨明けも間近と言われる沖縄。今日からは天気がよくなるようですが… どんな天気でも、お仕事を頑張っていきますよ!
今回はこの辺で。
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