【新暦７月７日】　七夕①｜マルキヨ製菓スタッフブログ

【新暦７月７日】　七夕①

2015年07月2日

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。今日の朝、仕事半分に「なでしこＪＡＰＡＮ」を見ていましたよ！　相手のオウンゴールが決勝点という、相手選手には気の毒な結果でしたが、見事に決勝進出を決めてくれました！　朝からテンション、上がりましたね～♪　７月もスタートした事だし、２０１５年後半も頑張っていきますよ！

さて、来週の７月７日は七夕ですね。沖縄で「七夕」というと、「織姫（おりひめ）と彦星（ひこぼし）」「短冊に願いを書く」新暦７月７日の七夕と、「墓そうじをする」旧暦７月７日の七夕、２種類があります。旧暦の７月はまだまだ先なので、今回は来週に迫った新暦の方の七夕についてお話ししたいと思います。

まずは「織姫と彦星の伝説」について。この伝説は古代中国における伝説が発祥と言われていますが、皆さんはどんなストーリーを思い浮かべるでしょうか？　愛し合う２人が、神様によって引き裂かれてしまい、年に１回だけ天の川を越えて会う事を許される…　そんな悲劇とロマンチックを重ね合わせた物語を想像している人も多いのではないでしょうか？

そもそもなんですが、何故、織姫と彦星は引き離されてしまったのか、ご存じでしょうか？　この２人は夫婦になった後、神様によって引き裂かれる運命を辿る事になるのですが、その状況をくわしくみてみましょう。

こと座の「ベガ」という星が織姫で、その名の通り「機(はた)を織って着物を作る」仕事をしていました。ベガの中国名は「織女星（しょくじょせい）」と言いまして、織姫の名はここからきています。しかもこの織姫、宇宙を支配する天帝の娘というから、実はすごい身分なのです。

一方、わし座の「アルタイル」という星が彦星。こと座の「ベガ」・わし座の「アルタイル」・はくちょう座の「デネブ」は、夏の大三角形を作る…　というのは、中学校の時に習いましたね。この「アルタイル」の中国名は「牽牛星（けんぎゅうせい）」で彦星の中国名でもあり、その名が示すとおり天の川で牛の世話をする、非常に働き者の男でした。

仕事熱心なれど、化粧もせず、外にも出ず、ひたすら機織りばかりをしている織姫。「このままでは、嫁にいきそびれる」と思った天帝は、働き者として名高い彦星と引き合わせ、結婚させる事にしました。

ところが夫婦となった後の２人、とても幸せではあったのですが、毎日ラブラブというかイチャイチャしまくって、仕事が手に付かなくなってしまいました。世に言うバカップルという事でしょう。笑

天帝から「ちゃんと仕事をしなさい」と言われても、２人はイチャイチャしまくる日々。そして「織姫が機織りをしないので、着物が新調できない」「彦星が牛を放ったらかしているので、牛が弱っている」などのクレームが出始めました。

クレームが出ても仕事をしない２人に対し、フトゥフトゥの（怒りがこみ上げてくる）天帝。「仕事をしないとは何事ぞ！」ということで、この２人を天の川を挟んだ反対側に引き離してしまいました。

夫と離ればなれになり、日々悲しむ織姫…（仕事すればいいのに）。さすがの天帝も、自分が彦星を引き合わせた手前「一生離ればなれというのも可哀想だな」という事で、年に１度、７月７日だけは天の川を渡る事を許しました。

こうして織姫と彦星は、７月７日だけは出会うことが出来る…　それが「七夕伝説」なのです。

世間一般では「何かの不運で引き裂かれ、年に１度だけ会う事をゆるされた悲恋のカップル」と思われがちですが、実際は「恋におぼれて堕落した２人が、左遷された」（味気ない言い方ですが）、そういうわけです。

多少生産力が落ちても、ある程度仕事をしていればこうならなかったはず。全く仕事をしないなら、そりゃぁ左遷されますよ…　と、自分からしても「自業自得」かなと思うわけです。

ちなみに引き裂かれた２人ですが、年に１度パートナーに会える日を楽しみにして、仕事に励んだと言われております。そういう意味じゃ、天帝の判断も正しかったかなと思うわけです。年に１度に会うというのは少ない気もしますが、何億年も輝き続ける星の寿命を考えると、それぐらいがちょうどいいかもしれませんね。笑

今回は「七夕伝説」で止めておいて、また次回、「行事としての七夕」についてブログを書こうかと思います。「短冊に願いを書く風習はどこから？」「何故、【七夕】と書いて【たなばた】と読むのか？」などをお話しする予定です。

今週はたくさん仕事が入っていて、忙しい私。昨日は夜９時に仕事を終え、お疲れモードで帰宅していたんですが、月があまりにも綺麗だったので、その美しさに元気をもらう事が出来ました。