カミウシーミー
2019年04月11日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日は急な大雨が降ったりして、不安定な天気でしたが、今日も「曇りのち雨」という事なので傘が必要となるかもしれません。
さて、沖縄で4月と言えばシーミーの期間です。去った土日もお墓参りしている人達を見かけました。二十四節気の「清明」になってすぐに行われているので、「カミウシーミー」のケースが多いでしょう。
この「カミウシーミー」が終われば、一般のシーミーが行われ、時期的には今週や来週の土日に行うところが多いと思います。今回はまず、「カミウシーミー」についてお話ししましょう。
漢字では「神御清明」と書く「カミウシーミー」は、いわゆる「本家(ムートゥヤー)」によるシーミーです。
沖縄県本当南部に多く見られる、父系出自側に共通の先祖をもつ血縁集団を門中(もんちゅう・ムンチュー)と言いますが、そのムンチューが本家に集まり、二十四節気の清明入りの時に、遠い先祖のお墓参りをする。これが「カミウシーミー」です。
17世紀後半、琉球王府がに士族の家譜を編纂しました。明文化する事により、親族同士のつながりを明確に確認でき、これによりムンチューが発達する事になります。
本島南部でムンチューが多く見られる理由は、琉球王府のある首里に士族の多くが住んでいたからです。
清明入りから早い時期にムンチューで集まり、遠いご先祖のお墓参りをして手を合わせる「カミウシーミー」。清明入りは先週の金曜日ですから、「カミウシーミー」を終えた所も多いでしょう。
のんびりしている所や、首里から遠い所だと、今度の土日あたりに行うかもしれませんね。ちょうど昨日、とある霊園前で「ムンチューがシーミー終わらせないと、自分たちのシーミーが出来ないさー」と会話している人達とすれ違いました。
沖縄でしか聞けない会話だなぁと思いながら、横を通り過ぎました。会話の通り「カミウシーミー」が終われば、通常のシーミーを行う番になり、こちらは身近な先祖のお墓参りをする事になります。
ただし、「カミウシーミー」の後すぐというわけではなく、皆が集まりやすいゴールデンウィーク中に行う事も少なくありません。特に県外からシーミーに参加する場合は、ゴールデンウィーク中に帰省してから行う場合が多いですね。
すなわち、マルキヨ製菓はゴールデンウィークまで忙しいという事になります。
去年、尚家によるシーミーが48年ぶりに行われたとニュースになっていましたが、琉球国王による最初のシーミーの記録は1768年になります。
琉球王国の正史「球陽」に、尚穆(しょうぼく)王が玉陵(たまうどぅん)で初めてシーミーを行ったという記録が残っています。その年以降、毎年シーミーを行う事になりました。
国王が士族に指示を出して行事を執り行わせ、琉球王国末期あたりに、ようやく市民へとその行事が広まっていく事になります。
次回は、実は沖縄にはもっと古いシーミーの記録がある事や、今年も行われた尚家によるシーミーのお話をしたいと思います。
こちらは2019年バージョンの菓子セットです。
マルキヨ製菓は10年以上前からこの菓子セットを販売していますが、売れるようになったのはここ数年です。
以前は、セットより個々に買うという人が多かったのですが、今はセットの方が何かと便利と思う人が多いようです。
こちらは「7個セット」で、「紅白かるかん」「レモンケーキ」
「チョコマドレーヌ」「やきまんじゅう」
「紅芋しっとりまんじゅう」「コンペン」という内容になっています。
セットにもいくつか種類があり、個数やお菓子の内容が違いますので、スーパーで見かけたら是非、チェックしてみてください。次回以降も、行事用お菓子を紹介していきますよ。
さて、沖縄県内では入学式や入園式も終わり、新入生は不安と希望を抱えて過ごす1週間ではないでしょうか。不安も含めて、そういう気持ちは大切です。それらの気持ちから学べる事はたくさんあると思いますので、精一杯頑張って欲しいですね。
例年通りならシーミーは今度の土日、そして来週の土日にかけてピークを迎えるでしょう。すなわち、マルキヨ製菓の頑張りどころも今週・来週になるわけです。
「沖縄の行事を支える」使命感を持って、今日もスタッフ一同、お菓子を作り続けます。
今回はこの辺で。
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