清明祭【シーミー①】
2024年04月2日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日は朝からずっといい天気で、洗濯物も気持ちよく乾いてくれました。今日は朝から空一面曇り空で、雨もパラついたりしています。外出時は傘を持った方が良さそうです。
今週はずっと最高気温が26~27度で、毎日夏日。3月の間は肌寒く感じる日も多かったですが、さすがに4月以降、寒い日はやってこないと思っています。
さて、沖縄で4月といえば「シーミー」ですよね。マルキヨ製菓にとっては非常に大きな行事となります。今回はそのシーミーに関するお話です。
二十四節気の1つ「清明」
3月24日、那覇でスターダスト☆レビューのコンサートがありました。このコンサートで、ボーカルの根本要さんが「4月といえば、沖縄はシーミーですね」と、シーミーの話題を取り上げたそうです。
スター☆ダストレビューのメンバーは全員埼玉県出身。沖縄のシーミーの事を知っているなんて、凄いですね。まさにその通りで、4月に入ると新年度の忙しさと共に「シーミーの時期だな」と思うのが沖縄の人です。
いわゆるご先祖様に手を合わせる行事ですが、この時期はスーパーなどで「清明祭」のコーナーが特設されます。「シーミー」は漢字で「清明」と書き、二十四節気の1つとなります。
本ブログでよく登場する「二十四節気」は、古代中国で作られたもので、季節の移り変わりを表す目印みたいなものです。1年を春夏秋冬の4つの季節に分け、それぞれの季節をさらに6つに分けます。
4×6で24のポイントがあり、その1つ1つに「春分」や「夏至」など、その時期を表す言葉を対応させたもの。それが二十四節気です。
小寒・大寒・立春・雨水・啓蟄・春分
清明・穀雨・立夏・小満・芒種・夏至
小暑・大暑・立秋・処暑・白露・秋分
寒露・霜降・立冬・小雪・大雪・冬至
以上が二十四節気一覧。よく耳にするものもあれば、聞きなじみがないのもあるでしょう。例えば「霜降」は「しもふり」ではなく「そうこう」と読みます。
今年(2024年)は3月20日が「春分」で、4月4日が「清明」となっています。「清明」は「せいめい」と読みますが、沖縄の言葉で「シーミー」と言います。
清明の意味
二十四節気の1つ「大寒(だいかん)」の意味は、なんとなく漢字から「すごく寒い日」というイメージがわくでしょう。実際その通りで、「1年で最も寒い時期」を表す言葉です。では、「清明」はどういう意味を持つのでしょうか?
「清明」は四字熟語である「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」を略した言葉で、その意味は「万物が清らかで明るく、生き生きと活気に満ちているさま」となっています。4月上旬の季節感を表している感じがしますね。
スーパーなどでこの時期「清明祭」というコーナーを見かけるので「シーミー」は漢字で「清明」と書くというのは知っている人も多いはず。ですが「その意味は?」となると、知らない人も多いのではないでしょうか? 私も最近までその意味を知りませんでした。
非常に素敵な言葉なので、ご先祖様のお墓参りをするまでには、「シーミー」の意味を理解しておきましょう。
「シーミー」は中国由来の行事
沖縄では中国由来の行事がいくつかありますが、「シーミー」もその1つです。「清明」の時期は気候的には暖かくなり、農作業が始まる頃。中国ではその時期、ご先祖様のお墓参りをし、ご先祖様に手を合わせて豊作を祈願します。
その中国の行事が琉球へ伝わったのは18世紀ごろなので、沖縄の「シーミー」はとても古い行事というわけではありません。18世紀より前から続いている行事が、いくつかありますからね。
琉球へこの行事が伝わると、まずは首里に住む士族達、いわゆる身分の高い人達の間で、「シーミー」が行われるようになります。そして、少しずつ身分の低い人達に広まっていくのです。
中国ではご先祖様に豊作祈願をしましたが、沖縄では先祖供養の行事として定着していく事になります。ただ、沖縄本島の北部だったり、宮古八重山あたりまで広まることはなく、首里から遠い地域では「シーミー」を行わないところも多いです。
そういう地域ではご先祖様に手を合わせる行事として、「シーミー」より「ジュウルクニチー」という行事を盛大に行ったりします。
シーミーの期間は約1ヶ月
本来、「シーミー」は二十四節気の「清明」に合わせて行われる行事です。今年(2024年)は4月4日(木)から4月18日(木)が、「清明」の期間となっており、その間でご先祖様のお墓参りをすることになります。
特に動きやすい土日で「シーミー」を済ませるというところも多いでしょう。とはいえ、何かと忙しい現代社会。例えば県外に住む沖縄の人が、「シーミー」のために帰省するのも大変という人も少なくないはず。
なので、公休日の多いゴールデンウィーク期間を利用して、墓参りのため帰省するという人もたくさんいます。すでに二十四節気の「清明」は終わり、「穀雨」(4月19日~5月4日)や「立夏」(5月5日~)にさしかかる時期となっています。
私の記憶では、昭和の時代は「シーミー」はどの家庭もゴールデンウィーク前には終わらせていたイメージです。平成になって、少しずつその期間がのび、ゴールデンウィークまでシーミーをするようになったという認識です。
したがって、現在のシーミーは「約1ヶ月続く」ことになります。もちろん、早めに済ませる家庭も多いでしょうが、大型連休期間で済ませようという家庭も多いのは確かです。
マルキヨ製菓としては、「シーミーは1ヶ月続く」ため、行事用お菓子を用意するのが大変になります。特に土日で墓参りをする方が多いので、それに合わせて多くのお菓子が各家庭に届くよう製造しています。
しかし、墓参りは天候に大きく左右されます。せっかく土日に合わせてお菓子をたくさん用意しても、急な雨降りで「シーミー」を中止する事になり、賞味期限との兼ね合いでお菓子が無駄になりかねない事もしばしば。
行事期間が長い事に加え、天候に左右される行事のため、「シーミー」は非常に難しい行事なのです。「マルキヨ製菓三大忙しい行事」の1つである「シーミー」。4月はこの行事に向き合い、頑張って行くことになります。
「シーミー」でお墓参りをする予定の方は是非、マルキヨ製菓のお餅や
お菓子をご先祖様にお供えしていただけたらと思います。
新年度も沖縄の行事を支えるマルキヨ製菓をよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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