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清浄明潔【清明①】

2023年03月31日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。3月も最終日、年度末ですね。溜まっている年度内の雑務を片付けているところです。

 

昨日は最低気温16度だった沖縄。強い風も手伝って、1日中肌寒かったです。今日は最低気温20度なので、昨日に比べればかなり暖かい方。ただ、曇り空が続いているので、太陽の光が恋しいですね。

 

さて、来週水曜日になりますが、あの行事がやってきます。マルキヨ製菓三大忙しい行事に数えられる「シーミー」です。今回はその「シーミー」についてお話ししましょう。

 

「清明」

3月の終わり、あるいは4月に入ってすぐ、多くの人が「シーミーの時期だな」と思うことでしょう。この行事が近づくと、スーパーなどでは「清明祭」のコーナーが特設されます。そう、「シーミー」は漢字で「清明」と書くのです。

 

そしてその「清明」は二十四節気の1つになっています。このブログではちょくちょく登場する「二十四節気」は古代中国で作られたもので、季節の移り変わりを表す目印みたいなものです。

 

今一度簡単に説明しますと、1年をまず春夏秋冬の4つの季節に分けます。さらにそれぞれの季節を6つに分け、「春分」や「夏至」など、その時期を表す言葉を対応させたもの、それが二十四節気です。

 

2023年に関しては10日前の3月21日は「春分」、そして5日後の4月5日が「清明」となります。他にも「秋分」や「大寒」などの二十四節気があり、聞いた事がある人も多いでしょう。「白露(はくろ)」や「霜降(そうこう)」なんてのもありますよ。

 

例えば「大寒」はなんとなく「すごく寒い日だろうな」という感じがしますよね。実際に「1年で最も寒い時期」を表す言葉です。では、二十四節気の1つである「清明」はどういう意味を持つのでしょうか?

 

「清浄明潔(しょうじょうめいけつ)」、これを略した言葉が「清明」になります。その意味は「万物が清らかで生き生きした状態のこと」となります。4月上旬の季節感を表している感じがしますね。

 

「清明」を沖縄の言葉で「シーミー」と言うわけです。「シーミー」が「清明」というのは知ってる人も多いと思いますが、その意味まで知っている人は少ないのではないでしょうか。私も調べるまで全く知りませんでした。この機会に覚えておきましょう!

 

中国由来の行事

シーミーはいつ頃から行われている行事なのでしょうか? 実はこの行事、もともとは沖縄の行事ではありません。「二十四節気」が中国から日本へもたらされたように、「シーミー」という行事も中国から琉球へもたらされたものなのです。

 

二十四節気で「清明」にあたる時期は農作業が始まる頃になります。中国ではその時期、ご先祖様のお墓参りをします。墓掃除などをした後、ご先祖様に手を合わせ豊作を祈願するのです。

 

その行事が18世紀に琉球へ伝わります。伝わって当初は、まず首里の士族など身分の高い人達の間で、その行事が行われるようになりました。行事が伝わった後、まずは身分が高い人達の間で広まるのは琉球に限らず「あるある」です。

 

そして月日が流れていくと共に、身分の低い人達までその行事を行うようになるのです。ただ、「シーミー」に関しては首里を中心に広まっていくのですが、首里から遠い地域までは広まらなかったようです。

 

例えば沖縄の北部地域では「シーミーはやらない」という家庭も多くあります。ちなみに「シーミーを行わない」首里から遠い地域では、「ジュウルクニチー(十六日祭)」という行事を盛大に執り行うところが多いですね。

 

逆に首里に近い地域では「ジュウルクニチー」は行わない、あるいは行っても小規模で済ませるというところが多いです。ちなみに、北部に住んでいる私の親戚も「シーミーはやらない」「ジュウルクニチーの方をやる」と言っていました。

 

皆さんのお住まいの地域は「シーミー」「ジュウルクニチー」、どちらの行事をどの程度の規模でやりますか?

 

シーミーは1ヶ月続く

4月5日が二十四節気の「清明」であり、いわゆる行事としてのシーミー初日になります。まずは血縁の濃いムンチューで集まって「カミウシーミー」が行われます。それが過ぎてしばらくすると、一般の家庭で通常のシーミーが行われます。

 

「ムンチュー」や「カミウシーミー」については、次回以降にお話しします。

 

私が子どもの頃、シーミーといえば4月の中旬までには終わっていたイメージがあります。少なくともゴールデンウィークまで、シーミーが行われていた記憶はありません。ですが、近年はゴールデンウィーク期間中の5月上旬までシーミーが行われる事も珍しくありません。

 

何かと忙しい現代社会。ご先祖様に手を合わせる大事な行事には何としても参加したいところ。特に県外にいる人は、沖縄特有の行事で休みが取りづらいという人もいるでしょう。

 

そういう方はゴールデンウィークなどの大型連休を利用して帰省する人も多いはず。それゆえ、マルキヨ製菓もこれから約1ヶ月、行事用お菓子を作り続ける事になります。

 

シーミーはご先祖様のお墓参りをする行事なので、天気が悪いと「この日はヤメて、また晴れた日に行こう」という人も多いでしょう。4月はいい天気が続く事を願います。

 

シーミーはピクニック?

最近、県外の出身の方(沖縄在住)とお話しした際、「シーミーはご存知ですか?」と聞いてみました。「詳しくは知らないけど、そういう行事がある事は知っている」という返事でした。

 

続けて「シーミーって、どんなイメージあります?」と聞くと、「お墓へピクニックに行く感じ?」と言っていました。なかなか正しい印象だなと思いました。

 

沖縄のシーミーといえば、ご先祖様のお墓に出向き、線香を焚く。クヮッチー(ごちそう)やお菓子をお供えし、ウチカビを燃やしたり。そして家族や親族で食事をして、ご先祖様を偲びながら会話を楽しむ。

 

確かにピクニック的な側面もあります。この「シーミー」をきっかけに家族や親族が集まるので、それを楽しみにしている人も多いでしょう。

 

本来は4月5日の「清明」から、次の二十四節気「穀雨(こくう)」(4月20日)がやってくる前にシーミーを済ませるイメージですが、5月のゴールデンウィークに合わせてシーミーを行うもよしです。そんなシーミーを支えるため、マルキヨ製菓は

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ご先祖様へお供えするお菓子を約1ヶ月にわたりたくさん作り続けます。もうすぐ沖縄県内各スーパーで「清明祭」のコーナーが特設されますので、シーミーを行う方は是非、マルキヨ製菓のお菓子もお供え下さい。

 

明日から4月、新年度の始まりです。新年度も沖縄の行事を支えるため、マルキヨ製菓は行事用お菓子を作り続けます。そんなマルキヨ製菓のお菓子たちを今後ともよろしくお願いします。

 

今回はこの辺で。

 

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