シーミー①
2016年04月18日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。雨が降ったり晴れたりの沖縄ですが、やはり今は九州地方の地震が気になります。TVを見ると頻繁に余震が続いているようで、一刻も早くこの悪い事態が収まる事を心より願います。
今の沖縄は、ちょうどシーミーの時期です。シーミーと言えば沖縄独特のご先祖のお墓参り行事でして、今年(2016年)は4月4日がシーミーの初日となっています。
とはいえ、4月4日は平日の月曜日。なかなか、皆さん仕事を休んで墓参り… というわけにもいかない人が多いでしょう。ですから、週末あたりに皆が集まってお墓参りするという家庭が多いでしょう。
今回はそのシーミーについて、お話ししてみたいと思います。
「シーミー」は漢字で「清明」と書きます。実はこれ「二十四節気」の1つにあたるため、新暦での行事か… と思いきや、実はそうではない。ちょっとややこしいですが、シーミーは「旧暦三月の清明節」という時期に行われるものとなっています。
「二十四節気」は太陽の運行を24等分して区切った「節」であり、普通は新暦の方をさすイメージがあります。しかし、意外や意外。「二十四節気」というのは、太陰暦(月の動きを基準に刻まれる暦)の日付と季節を一致させるように考案されたものなのです。
結論を言えば、旧暦の日付を決めるためには「二十四節気」が必要なのです。いわゆる「旧暦」も「新暦」とのズレが溜まると「ユンヂチ」で帳尻を合わせたりしますので、必ずしも「旧暦」「新暦」が独立した暦というわけではありませんし、「二十四節気」がそれらを繋いでいるとイメージしてもいいかと思います。
【旧暦】 ← 【二十四節気】 → 【新暦】(こんな感じ?)
「清明」は「二十四節気」の中では「春分」の次にあたります。この時期にご先祖の墓参りをするのですが、いったいこの行事はいつ頃から行われたと思いますか?
実は意外と歴史が浅く、18世紀の中頃に中国から伝来した行事です。二十四節気の1つである「清明」の時期は、本格的な農作業が始まる頃でもあります。
中国ではその時期に、ご先祖様にご加護を求めて、お墓を掃除したりお墓参りをし、豊作を祈願する。これがシーミーの起源と言われています。
墓掃除をしてお参りをする。沖縄でも似たような感じですが、沖縄の場合は親族が集まり、ご馳走を食べて、お菓子を食べて、お酒を飲んで、ちょっとしたピクニック的な要素も入ってきます。
特に土日など、親戚が集まりやすい時期に墓参りが行われるため、この時期、墓地の近くにたくさんの車が止まって、たくさんの人達で賑わう光景は沖縄の風物詩の1つと言えるでしょう。
一昔前は、シーミーの時期に入ってから2~3週間で、沖縄中の家庭が一斉に墓参りをしていたのですが、今はゴールデンウィークが終わる5月上旬までシーミーが行われる事も珍しくありません。
シーミーは、親族が一堂に会する「きっかけ」となる事も多い行事です。新年度が始まって、ようやく一息つく頃、近況を報告するとか、ちょっとした愚痴を言って発散するなどで、親族の集まる場所へ足を運ぶのもいいかと思います。
この行事が中国から伝来した頃は、首里の士族の間で行われていました。そして、それが一般市民にも伝播していく事になりますが、首里から遠い地域ほどそれを行う所は少なくなっていきます。
そして、首里に遠い地域ほどシーミーより【ジュウルクニチー(十六日祭)】の行事を盛大にやるという話を、以前やりました。
今、沖縄のスーパーに入れば、「清明祭(シーミー)」用のお菓子コーナーを設置している所が多いです。マルキヨ製菓も、土日返上で、シーミー用のお菓子を作っていますよ。
次回以降のブログでは、シーミー用のお菓子を紹介したり、もう少しシーミーの事を掘り下げてお話ししようかなと思っています。
自分のやれる事を、しっかりとこなす。それが大事だと思いながら、今日もお仕事、頑張ります!
今回はこの辺で。
ブログランキング参加中です。よかったらポチッとお願いします。
↓
商品取り扱い店舗
- ・タウンプラザかねひで
- ・イオン琉球㈱
- ・リウボウストアー
- ・㈱丸大
- ・㈱サンエー
- ・ユニオン
- ・コープおきなわ
- ・JAおきなわAコープ
- ・野原食堂(宮古島)
- (順位不同)
※工場でもご購入可能です。毎日製造する商品は異なりますので、事前にお問合わせください。