「ジャック・オー・ランタン」は「かぼちゃ」じゃない？｜マルキヨ製菓

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。ここ最近は天気もよく、穏やかな日々が続いています。特に朝晩は涼しく、クーラーも必要ありません。今日は最高気温２８度、最低気温２３度と気温的にも過ごしやすいです。

 

今度の土曜日は予想最高気温２６度とかなり涼しそう。ですが、その前後は２９度となっているので、たまに涼しい日をはさみながら、少しずつ気温が下がっていく事でしょう。

 

そんな過ごしやすい日々ですが、マルキヨ製菓はハロウィン用お菓子を作っているところです。ハロウィンは今からちょうど２週間後という事で、今週と来週はしっかりハロウィン用お菓子を準備しますよ。

 

というわけで、今回は行事としての「ハロウィン」についてお話ししましょう。

 

ハロウィンってどんな行事？

「ハロウィン」と聞くと、「お化けなどのコスプレをして、テンションあげて街を闊歩（かっぽ）する」とイメージする人も多いかなと思います。確かにハロウィンの日は渋谷など、日本各地でコスプレイベントが行われますが、実際にどんな行事なのでしょうか？

 

ハロウィンについて、その起源は諸説ありますが、古代ケルト人のドルイド教で行われていたサウィン祭が、ハロウィンの起源の１つと言われています。サウィン祭は秋の収穫祭で、悪霊を追い払う魔除けの行事でもあります。

 

１年の終わりが１０月３１日である古代のケルトでは、その日から翌日にかけ、大規模な収穫祭を開きます。そして、その日は死者の霊が地上に降りてきて家族の元に帰ってくると言われていました。

 

沖縄だと、ご先祖様が帰ってくるのは旧暦７月１３～１５日の旧盆ですが、古代ケルトでは年末にあたる１０月３１日というわけです。

 

沖縄ではご先祖様だけでなく、悪いもの（マジムン）もやってくると言われ、「お盆の時期は海へ行くな。悪霊に引きずり込まれる」なんて言われます。サウィン祭もまた、悪霊や精霊など、いろいろな霊が１０月３１日にやってきます。

 

悪霊は農作物に害を与えたり、子どもや弱い人に危害を加えたり、時にはさらっていく事もあると信じられていました。そこで古代ケルト人は、火を焚いて悪霊を追い払いました。その魔除けのアイテムが

この、大きなだいだい色のカボチャをくり抜いて作られた「ジャック・オー・ランタン」です。意外と知らないこの「ジャック・オー・ランタン」について、お話ししてみましょう。

 

ジャック・オー・ランタン

「ジャック・オー・ランタン」を玄関先に置いておくと、悪霊は家の中に入ってこられないとされました。このアイテムは悪霊を遠ざけ、善い霊を呼び寄せる効果があるのです。

 

沖縄だと玄関先に「シバサシ」をさして、マジムンが入って来られないようにしますが、まさに「ジャック・オー・ランタン」と同じ役割を担っていますね。そんな「ジャック・オー・ランタン」ですが、もともとは「かぼちゃ」でなく「かぶ」だったそうです。

 

ちなみに「ジャック」はモデルがいまして、アイルランドの物語に登場する鍛治屋の男だそうです。ジャックは生前、怠け者で悪いことばかりし、人に迷惑ばかりかけていました。このままだと地獄行きが確実なのを自覚していた彼は、一計を案じます。

 

十字架を使って悪魔を呼び寄せたジャックは、罠を仕掛けてその悪魔の自由を奪います。「俺が地獄行きにならないようにしろ」と悪魔を脅し、結局悪魔は彼の要求を飲んで解放されました。

 

ジャックは死後、天国の門の前にいました。地獄には行けないはずですが、天国行きというわけにもいきません。天国の門の管理者であるペドロは、ジャックの口車に乗り、彼を生き返らせました。

 

２度目の人生も悪行三昧をはたらいたジャックは、２度目の死後、再び天国の門の前へ。ペドロはジャックを生き返らせた事を後悔しました。ジャックは生きている間は悪いことしかしませんからね。

 

天国へは行かせられない、かといって悪魔との契約で地獄にも行かせられない。さらには生き返らせても悪い事しかしない。そこでペドロは、ジャックを霊のまま永遠の暗闇の中に放つ事にしました。

 

ジャックは一生、光に当たることもなく、ただ無限の暗闇の中をさまよう事しか出来ないのです。何故か悪魔はそのジャックの状況を哀れみ、彼に地獄の業火が宿った石炭を彼に与えました。

 

ジャックはその灯りを手に入れると、野菜の「かぶ」に憑依し、その灯りと共にこの世を永遠にさまよう事になりました。このストーリーのように、もともと「ジャック・オー・ランタン」はだいだい色の「かぼちゃ」でなく白い「かぶ」でした。

 

「かぶ」である理由は亡くなった人の頭蓋骨のサイズや白さを表現しているとも言われ、かつては本物の頭蓋骨を使っていたとも言われています。

 

また、この「ジャック・オー・ランタン」のストーリーがアメリカに伝わり、そこへ移民したアイルランド人によって、「かぶ」から現地で生産の多い「かぼちゃ」に変わったそうです。

コミカルに見える「ジャック・オー・ランタン」には、けっこう奥深いストーリーがあったんですね。

 

何故、仮装する？

「ハロウィンと言えばコスプレ」という方も多いでしょう。ゾンビやお化けなどのコスプレだけでなく、最近はアニメキャラや時事的に有名になった人を模した姿になる人も多いです。

 

ただ、「何故、仮装するか？」の理由を考えると、アニメキャラや有名人に扮するのは間違いで、ゾンビやお化けの仮装をするのが正しいと言えます。自分自身がお化けなど「怖いもの」に仮装する事で、魔除けの効果があるからです。

 

ハロウィンは自分の祖先だけでなく、悪い霊もたくさんこちらの世界にやってきます。そして、時にはこちらの世界の人に害を与える事があります。もし、あなたがお化けなどの格好をしていれば、悪霊は「仲間だ」と思いこみ、襲う事はないというわけです。

 

そう。「ハロウィンでコスプレをする理由」は「自分も悪霊に扮する事で、本物の悪霊から身を守る」というわけです。

 

ただ、時代の流れとでも言いましょうか、現代は「自分がコスプレしたい人やキャラをイメージして仮装する」といった形になっています。行事というのは時代と共にその形態を変えていきますからね。それもまた正しいのかもしれません。

 

ハロウィン用お菓子

マルキヨ製菓はすでに

「パンプキンマフィン」

「さぁーたーあんだぎー（かぼちゃ）」

「パンプキンパイ」をリリース中。「パンプキンマフィン」と「パンプキンパイ」はハロウィンまでの期間限定商品となっていますよ。どちらもめちゃくちゃ美味しいので、あと２週間、たくさん食べていただけたらと思います。

 

次回はこれらの商品の中から１つを紹介する予定です。お楽しみに。

 

１０月も中旬を過ぎました。１１月になれば年末の忙しさも押し寄せてくるでしょう。２０２３年もいい形で仕事を終えられるよう、日々の業務に対し、誠実に頑張っていきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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