ヘビの子供を身ごもった時の対処法
2017年03月23日
こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。さぁ、今年度も残り1週間と1日。年度末で超忙しい日々を送っています。
来週は春休みをとっているので、それまでは毎日一生懸命、お仕事を頑張ります!
さて、1週間後は3月3日です。もちろん「旧暦」の3月3日です。新暦の3月3日は【ひな祭り】で、いわゆる女の子をお祝いする日でした。
沖縄では、旧暦の3月3日に「浜下り」という行事があります。沖縄ではなかなか大きな行事なので、「浜下りって何?」という方は、今回のブログで勉強していきましょう。
この行事の元となるのが、いわゆる「アカマタ伝説」。「アカマタ」とはヘビの一種で、見た目が毒々しいカラフルさで気性があらく、怖いイメージのあるヘビです。
【マルキヨ製菓 CM①】
では、琉球に伝わる「アカマタ伝説」について…。
むかしむかし… 首里城下のはずれに、美しいと評判の娘がおりました。ある夜、若い男がその美しい娘を訪ねてきました。その男は、雨の日も風の日も、毎日毎日娘に会いに来ました。
男は夜に娘を訪ね、夜が明ける頃にはどこかへと帰っていきます。やがて2人は親しくなっていくのですが、娘が「あなたのお名前は?」と尋ねても、男は答えません。「どちらから、いらしたのですか?」と尋ねても、男は答えません。
話しはするものの、男は自分の事に関しては一切口をつぐむのです。やがて娘は、そん名前も知らない男の子供を身ごもってしまいます。
娘が妊娠した事を知った母親。「あの男は誰なの?」と尋ねるも、娘は「知らない」と答えるだけ。不審に思った母親は、1つの策を講じました。
針に糸を通し「男の髪に、この針を刺しなさい」と言って、それを娘に渡しました。その日の夜も男は娘を訪れてきました。娘は言われた通り、男に気づかれぬよう針を髪に刺しました。
男はいつものように、夜明け前には娘の家を離れ、どこかへと帰って行きました。
作戦は成功。母と娘は、その糸をたどって行く事で、男のすみかを突き止めたのです。糸が伸びていた先にあったのは、遠く離れた山の洞窟。2人はゆっくりと洞窟の中へ入っていき、中を見渡しました。
すると、洞窟の奥にはアカマタがいたのです。あの男がいないと首をかしげましたが、何とそのアカマタの首には娘が刺した針が光っていました。そのアカマタこそが、あの男の正体だったのです。
2人は一度洞窟を離れ、どうすればよいかを考えました。母親は「そうだ、ユタに相談しよう」と思い、ユタの家へアドバイスをしました。
相談を受けたユタは次のようにアドバイスを施しました。
「3月3日、潮がひく頃に海へ行きなさい。浜に下りて(浜下り)砂を踏むのです。そして、潮水で娘の体を清めなさい。それで、アカマタのけがれを落とすことが出来ます」
2人は言われた通り、3月3日に海へ向かい、浜辺へ下りていきました。娘は海の中へと入っていき、体を清めます。
すると娘の体から7匹の小さなヘビが流れ出て、海の底へと沈んでいきました。こうして娘はけがれを落とすことができ、元の生活に戻る事が出来ました。めでたし、めでたし。
【マルキヨ製菓 CM②】
以上が、琉球に伝わるアカマタ伝説です。この伝説はいくつかのバージョンがありまして、例えば海には3日3晩つかるとか、アカマタは針を刺された事が原因で死ぬとか…
洞窟ではなく御嶽(うたき)の中に2匹のアカマタがいて、「海につかるとけがれを落とせる」というのは、ユタからではなくアカマタ同士の会話にの中に出てくる等など。他にもいくつかのバージョンがあります。
ただ、大筋は「アカマタの子供を宿した娘が、3月3日に浜へ下っていき、海水につかると、けがれを落とすことができる」で一致しています。
あくまでも伝説上の話ではありますが、この伝説が広まると、旧暦3月3日には女性達は浜へと下りて行き、身を清めるという風習が広まりました。これが「浜下り」という行事になるのです。
この行事で食べるお菓子と言えば…
「三月菓子」です。写真は去年のものですが、マルキヨ製菓は今週からこのお菓子を作り始めます。来週のブログにて、2017年バージョンの「三月菓子」を紹介する予定ですので、お楽しみに。
今回は琉球に伝わる「アカマタ伝説」のお話でした。アカマタは毒を持たないと前述しましたが、気性が激しい生き物なので、噛まれた所から悪い菌に感染したり、何かしらの症状を引き起こす事は十分考えられますので、見かけても近寄らないようにして下さい。
今日も朝からフル回転で頑張っております! 新年度からいい体制で仕事が出来るよう、日々、誠実に努力を積み重ねるだけです!
私の周りは、風邪でダウンしている人が非常に多いです。季節がらみなのか、年度の終わりでホッとして体調を崩すのか。私は体調を崩す暇が無いほど、忙しくしております。
みなさんも体調に気をつけ、よい新年度が迎えられるようお過ごし下さい。マルキヨ製菓のお菓子をつまんで、休息を取ることも忘れないように。
今回はこの辺で。
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