スタッフブログ

もう1つの七夕伝説

2023年07月7日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。連日、暑い日が続いていますが、今日も殺人的な暑さです。室内にいても、クーラーの冷風が届きにくいところでは、普通に汗が出ます。

 

最近は意識して、水分を多めに取るようにしています。とにかく熱中症にはかなり気を遣って、対策している毎日です。最近はコロナや腸炎なども流行っているという話を聞きます。自分で出来る対策はしっかりやっておきましょう。

 

さて、今日は7月7日という事で七夕ですね。みなさんは短冊に何かを書きますか? 前回お話ししましたが、短冊には自分のスキルアップの内容を書くのが正しいです。なのでマルキヨ製菓としては

 

「誰もが美味しいと思えるお菓子を作れるようになる」

 

という願いを掲げたいと思います。そして今回は、いわゆる織姫と彦星の七夕伝説ではなく、もう1つの七夕伝説を紹介したいと思います。

 

バックナンバー

七夕伝説に登場する織姫と彦星ですが、実は恋人ではなく夫婦という関係です。心から愛し合う2人ですが、年に1度しか会うことが出来ません。ともすれば悲劇的な運命の2人にみえますが、実は完全なる自業自得なのです。

⇒【七夕伝説

 

七夕関連の行事は1000年以上も前、中国から日本に伝わりました。短冊に書くのは自分のスキルアップの内容であり、「金持ちになりたい」「恋人が欲しい」などを書いたりしてはいけません。また、「七夕」と書いて「たなばた」と読む理由についてお話ししています。

⇒【短冊に願いを書くこと

 

羽衣伝説

もともと働き者だった織姫と彦星が、結婚したとたん怠け者になってしまい、絶大な権力を持った天帝(織姫の父)によって引き離されました。そしてこの2人は年に1回だけ会う事を許された… 先週、そのお話をしました。

 

いわゆる「七夕伝説」として広く知られるストーリーだと思います。これは中国の伝説なのですが、同じ中国の伝説でもう1つ七夕関連のものがあります。そのお話をしてみましょう。

 

天上には、それは美しい7人の天女がおりました。彼女たちは機(はた)を織り、天衣(てんい)と呼ばれるものを作っていました。この天衣を羽織れば、天から地上へ、あるいは地上から天へ行く事が出来ます。

 

ある日、仕事を終えた7人の天女達は天衣を羽織って、地上へ降りていきました。水辺の周辺に降り立つと、着ているものを脱いで水浴びをしました。そんな水辺の近くを、ある若者が歩いていました。仕事に行く途中の牛飼いです。

 

若者は木の枝にかけられていた美しい布を見つけます。あまりにも美しかったので、それを持ち去っていきました。そう、それが天衣だったのです。

 

水浴びを終えた天女達は、おのおのの天衣をまとい、天へと昇っていきました。しかし、1人の天女だけ天へ戻る事が出来ません。自分の天衣がどこにもないからです。どこを探しても見つからず、天女はその場で泣いてしまいました。

 

やがて仕事を終えた牛飼いが、水辺の近くで泣いている天女と遭遇。牛飼いが「どうしたの?」と聞くと「私は天女です。木の枝にかけていた天衣がなくなってしまい、天へもどれなくなりました」と答えます。

 

男が素直に奪い取った天衣を返せば良かったのですか… 美しい天女ともっといたいと思った男はその事を隠し、「私の家に来なさい」と言います。あたかも天女を助けるそぶりをみせ、家に連れ帰ったのです。

 

やがて天女と牛飼いは結婚し、2人の子どもをもうけました。天女は機織りの技術を人間界でも活用し、それを仕事としていました。天女の作る織物は評判が良く、たくさん稼いで家は裕福に。

 

家族4人幸せに暮らしていたのですが、ある日突然、その幸せは崩れ去ります。家の中で、天女はかつて自分がなくした天衣を見つけてしまったのです。夫が自分を騙していたと確信した天女はその天衣をまとい、天へと帰っていきました。

 

それに気づいた牛飼いは、何とか天女の所へ行けないかと考えます。すると、その願いが通じたのか、飼い牛が死んだあとに奇跡を起こし、天へ昇る事が出来たのです。

 

天女は自分を追いかけている夫の存在に気づくと、髪の毛にさしていた簪(かんざし)をスーっと引きました。すると、天女と牛飼いの間に大きな川が出現し、牛飼いはその川を超える事ができず、2人は引き離されたのです。

 

川を作った天女ですが、まだ夫への愛情が残っていたのか、離れ離れになった事を悲しんでいました。その様子を見ていた父親の天帝は年に1度、7月7日だけは2人を会わせてやろうと思い、そうすることにしました。

 

天女は織姫、牛飼いは彦星となり、年に1度、7月7日だけは会うことが出来るようになったのです。

 

いろんなバージョンがある

この伝説は、いわゆる「羽衣伝説」とも知られ、七夕とは関係無しに「聞いた事ある」という人も多いでしょう。

 

天女からすれば、「天衣がなくなった」と言ったにも関わらず、牛飼いは自分が盗った事をずっと黙っていたわけで、憎む対象となってもおかしくありません。とはいえ、夫婦となり子どもももうけ、その牛飼いを愛した事実はあるはず。

 

天女が天衣を見つけた時、そして夫が天まで自分を追ってきた時、どんな感情を持ったのかは本人しか知り得ませんね。この羽衣伝説にもいくつかバージョンがあり、最初から若者は天衣を奪った事を告白し、自分の妻になるように強要したストーリーもあります。

 

娘を奪われた天帝が怒り、天女を奪い返すために兵を送ったという話もあります。天の川を出現させたのも、天女ではなく天帝の妹だというバージョンがあったり、牛飼いが禁じられていた瓜を食べて天の川が出現したというバージョンもあります。

 

千足のわらじを竹の根元に埋めると、ものすごい勢いで竹が成長し、それを登って夫は天へ行った等など。さらには琉球バージョンの羽衣伝説があり、それは察度(さっと)王の出生と関わっていたりします。

 

先週・今週で2つの「七夕伝説」を紹介しましたが、個人的に思う事があります。夫婦になった瞬間、バカップルになって仕事をほったらかしにしたり、天衣を盗んで天女を妻にしたり、まあまあ人としてダメっぷりが原因で引き離されているなと思ってしまいます。

 

まぁ、そういう人間のネガティブな部分は時に悲劇を招き入れるという教訓的なものも、この七夕伝説にはあるかもしれませんね。

 

誠実に働くのが1番だなと思いながら、今日も仕事を頑張りたいと思います。

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

⇒【マルキヨ製菓:Facebook

mozu08

 

ブログランキング参加中です。よかったらポチッとお願いします。

 ↓

br_c_3110_1

沖縄 ブログランキングへ

商品取り扱い店舗

  • ・タウンプラザかねひで
  • ・イオン琉球㈱
  • ・リウボウストアー
  • ・㈱丸大
  • ・㈱サンエー
  • ・ユニオン
  • ・コープおきなわ
  • ・JAおきなわAコープ
  • ・野原食堂(宮古島)
  • (順位不同)

※工場でもご購入可能です。毎日製造する商品は異なりますので、事前にお問合わせください。

ご注文・お問合せはこちら 下記の電話番号・お問合せフォームからお気軽にお問合せください。 お問合せフォーム 098-878-8583

関連記事

マルキヨ製菓通信販売

過去の記事

商品取り扱い店舗

  • タウンプラザかねひで
  • イオン琉球㈱
  • リウボウストアー
  • ㈱丸大
  • ㈱サンエー
  • ユニオン
  • コープおきなわ
  • JAおきなわAコープ
  • 野原食堂(宮古島)