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七夕伝説

2019年07月1日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日から7月という事で、2019年も下半期に突入です。気合いを入れて今年の後半戦も頑張りたいと思います。

 

個人的に7月と言われて真っ先に思い浮かべるのは七夕です。星が好きな私は、はくちょう座のデネブ、こと座のベガ、わし座のアルタイル、いわゆる夏の大三角形が見えないかなと思いながら、夜空を見上げたり。

 

「こと座のベガ」が織姫、「わし座のアルタイル」が彦星であり、織姫と彦星は年に1度、7月7日だけ逢う事が許される。そんな七夕伝説にロマンチックなものを感じる人も多いでしょう。

 

実はこの2人、恋人ではなく夫婦だというのをご存じでしょうか? 夫婦なのに年に1度しか逢えない事は悲劇だと思う人も多いでしょうが、そうなるまでの道筋を見ると、必ずしも悲劇とは言えないかもしれません。

 

今回は、そんな中国の七夕伝説のお話をしてみましょう。

 

七夕伝説その1:バカップルゆえの悲劇?

まずは「織姫」の紹介。「こと座のベガ」の事ですが、ベガの中国名は「織女星(しょくじょせい)」。その名が示すとおり、「機(はた)を織って着物を作る」仕事をしていました。

 

織姫は化粧をする事もなく、どこかに誰かと遊びに行く事もなく、ただひたすら毎日毎日、黙々と着物を作る仕事を頑張っていました。

 

実は彼女、天帝の娘になります。天帝とは、宇宙を支配する帝(みかど)の事ですから、織姫は超お嬢様というわけです。

 

一方、彦星にあたる「わし座のアルタイル」の中国名は「牽牛星(けんぎゅうせい)」。文字通り「牛を牽引する」、すなわち「牛の世話をする」仕事をしており、非常に仕事熱心な青年でした。

 

さて、織姫は来る日も来る日も機(はた)を織(お)り続けていたわけですが、父である天帝は「このままでは、嫁に行きそびれる」と心配し始めます。そこで、働き者と噂になっていた彦星と引き合わせたのです。

 

父である天帝が仲介した事で、2人はめでたく結婚する事となりました。根は真面目な2人ですから、さらに仕事を頑張り・・・ とはならなかったんですね。

 

2人とも仕事一筋だった反動なのか、毎日のように2人はイチャイチャラブラブのバカップル状態におちいってしまい、仕事が全く手に付かなくなってしまうのです。

 

「織姫が機を織らないので、着物が作れない」、「彦星の牛がほったらかしにされている」等のクレームまで出始め、父である天帝が「仕事しなさい」とうながすも、2人は無視。

 

ついに2人は、天を支配する天帝の怒りをかう事になりました。天の川をはさむように、2人は離ればなれにされたのです。引き裂かれた2人、それはもう落ち込みまくりました。

 

愛する者に逢えず、日々悲しむ織姫。そんな娘を見て、心を痛める父の天帝(あなたが、2人を引き裂いたんですけどね)。やがて「一生、逢えないのはかわいそうだな」と思った天帝が、年に1度、7月7日だけ天の川を渡れるようにしました。

 

バカップルが原因で引き裂かれた2人は、7月7日だけ巡り逢う事が出来る。これが七夕伝説です。ちなみにこの2人は、年に1度、パートナーに逢える事を励みに、仕事も頑張るようになったそうです。そういう意味ではめでたしめでたし、なのかな?

 

人の寿命が80年程度なのに対し、星の寿命は数十億年。それだけ長いなら、年に1度逢う程度がいいぐらいかもしれないなと、天体好きの私は思ったりするのです。

 

七夕伝説その2:いわゆる羽衣伝説?

ちなみに「七夕伝説」と言われるものは他にもありますので、紹介しましょう。中国のもう1つの七夕伝説は、天上に7人の天女がおり、彼女たちは機を織り、天衣(てんい)と呼ばれるものを作っていました。

 

天衣を羽織れば、天から地上へ降り立つ事も出来ます。ある日、7人の天女達は天衣を羽織って地上の水辺へ降り立ち、水浴びをしていました。

 

そこへたまたま居合わせたのが、貧しい牛飼いの若者。老いた牛の知恵で、置かれていた天衣の1つを隠し取ってしまいます。1人だけ天へ戻れなくなった天女を、その牛飼いは私が助けてやろうと声をかけました。

 

まさか若者が天衣を隠し取っているとは知らず、天女は天に戻る事も出来ないので、若者の家で暮らす事になりました。そして2人は結婚し、2人の子供ももうけました。

 

人間界でも機織りの仕事をする事になった天女。彼女の織るものは評判が良く、稼ぎもよくなったおかげで2人は裕福になり、幸せな日々を暮らしていました。

 

しかし、ある日の事、かわいがっていた牛が死んでしまいました。悲しむ天女を見て、牛飼いは「実は天衣を取ったのは自分だ」と告白。それを聞いて、さらに深く傷ついた天女は天衣を取り戻し、天へと戻ってしまいました。

 

若者と子供たちは、死んだ牛の奇跡により、天へ昇る事が出き、天女を追いかけていきます。しかし織姫はそれに気づくと、さしていたかんざしをスーッと引きました。すると若者との間に天の川が出現し、2人は川をはさんで離ればなれになったのです。

 

ところが織姫も、若者への愛が残っていたのか、離ればなれになった事を悲しみます。それを見ていた父である天帝は、年に1度、7月7日だけは2人を逢わせてやる事にしました。

 

この話にもいくつかバージョンがあり、最初から若者は天衣を奪った事を告白し、私の妻になるように強要したストーリーもあります。天の川を出現させたのも、織姫ではなく天帝の妹というバージョンなど、細かく違った話はけっこうあります。

 

聞いてておわかりになったかと思いますが、これは日本で言う「羽衣伝説」になります。琉球にも有名な羽衣伝説がありますが、それはまた別の機会に。

 

七夕伝説はバカップルが原因で引き裂かれたり、牛飼いが天女を妻にするため大事な天衣を隠し取ったり、いずれにせよ単純な悲劇ではないという事ですね。

 

七夕と言えば、短冊に願い事を書いたりする風習がありますが・・・。例えば「金持ちになりたい」「素敵な人に出会いたい」など、「短冊に願い事を書く」事は正式には間違いです。

 

その話は次回にしたいと思います。

 

旧盆の準備は始まっています

さて、マルキヨ製菓では、すでに旧盆の準備が始まっています。今年は、旧暦のお盆(旧暦7月15日)と、新暦のお盆(新暦8月15日)がピッタリ重なる、数10年に1度の年です。

 

内地にいる方と、沖縄や鹿児島など(旧暦で盆を行う)一部の地域の方が同時期にお盆を行う珍しい年なので、「内地にいる沖縄の人も、内地基準の盆休みを取りやすいのかな」と、つい思ってしまいます。

 

日本全国、一斉にお盆を迎えるという事で、あの世からこちらに戻ってくる方々が渋滞を起こさないかな、なんて思ったりもしちゃいます。

 

そんなご先祖様達をしっかり迎え入れられるよう、マルキヨ製菓としてはお供え用お菓子をきっちり作っていきたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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