端午の節句
2021年04月27日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先週は台風の影響もあり、風が強く雨が降ったりした沖縄ですが、今日は朝からいい天気。昼ご飯を買いに外へ出ると、太陽の光がすごく気持ちいいです。
今の時期が、もっとも快適に過ごしやすいかなと思いながら、今日も朝から頑張っています。たくさんの太陽の光を浴びると、体内でセロトニンが増えます。精神を安定させる事につながりますので、積極的に陽光を浴びましょう!
さて、今週の木曜日は4月29日で昭和の日。ゴールデンウィークの初日となります。マルキヨ製菓はゴールデンウィーク関係なく、月曜日から土曜日はお菓子を作り続けます。
ゴールデンウィーク最終日は「子どもの日」。マルキヨ製菓としては、その行事用お菓子である「かしわ餅」の製造に向け、今週はその準備にもとりかかります。
今回のブログでは「子どもの日」に関してお話しします。来週やってくるこの日に向け、どんな休日なのかをチェックしておきましょう。
端午の節句
「子どもの日」を語る時、まずは「五節句」についてお話しする事になります。唐時代の中国が定めた、季節の変わり目とされる5つの日で、以下の通りです。
1月7日:人日 (じんじつ)の節句
3月3日:上巳(じょうし)の節句
5月5日:端午 (たんご)の節句
7月7日:七夕(しちせき)の節句
9月9日:重陽(ちょうよう)の節句
この5節句も本ブログでは何度か紹介しています。基本は月と日の奇数がそろった日ですが、1月1日だけは例外。「1月1日=元日」は新年の始まりという事で、特別扱いとなっています。
その代わり、新年から約1週間にあたる1月7日が「人日の節句」として、五節句の仲間入りをしています。今回注目するのは、もちろん5月5日「端午の節句」になります。
「5月」の事を「午(うま)の月」と呼んでいた時代がありました。「午(うま)」は「午(ご)」と読むこともでき、数字の「五(ご)」と同じ読み方となります。
また、「端」は「はしっこ」の「はし」。「最初」という意味もあり、「端午」は「5月の最初の5日」という意味になります。すなわち「5月5日」という事です。
屈原
では、5月5日に行事を行う事になった由来はなんでしょうか? その起源は何と紀元前にまでさかのぼります。今から約2300年も前、中国で春秋戦国時代と呼ばれていた頃、楚(そ)という国がありました。
正義感が強く優秀であった政治家・屈原(くつげん)という人物がいたのですが、政争に敗れ失脚し、失意のもと、川に身を投げて自殺してしまいました。
屈原は人望も厚い政治家だったため、彼が川に身を投げたと知った国民達はその川へと集まります。遺体を見つけると、太鼓を叩いて魚を追い払い、遺体が魚に食べられないよう、「笹の葉にご飯を包んだもの」を川に投げ入れ、それを魚に食べさせました。
この「笹の葉にご飯を包んだもの」が「ちまき」の由来であり、子どもの日にちまきを食べる風習も、このエピソードから来ています。
屈原の命日は5月5日でした。国の人々は毎年その日になると、川に「ちまき」を投げ入れ、国の安寧を願う。そんな風習が広まり、それが「端午の節句」における行事の由来となったそうです。ただし、諸説あります。
魔除け
5月は雨が多く降り始める時期でもあり、中国ではそれに伴う流行病(はやりやまい)に頭を悩ませていました。そのため、「5月はお祓いが必要」とされました。
そこで屈原の命日である5月5日、国の安寧を願う日と結びつき、その日は「魔よけ」「お祓い」として、家の門に菖蒲(しょうぶ)という葉をさして、悪いものが家に入ってこないようにしました。
沖縄でも似たような行事があります。旧暦8月に「シバサシ」という行事があり、「ススキと桑を束ねたもの(これを柴【しば】と言います)」を、屋敷の四隅や門などに差し、マジムン(妖怪・悪いもの)が家に入ってこないようにします。
中国では菖蒲(しょうぶ)を差しますが、家の中に悪いものが入らないようにするという点では同じ形になります。この中国の「魔よけ」「お祓い」の行事が日本にも輸入される事になります。
この時点では「魔よけ」の行事であり、「子どもの日=男の子をお祝いする行事」というわけではありません。では、どのようにして5月5日が「男の子をお祝いする日」になるのでしょうか?
それに関しては、次回のブログでお話ししたいと思います。
かしわ餅
写真は去年のものになりますが、子どもの日に食べるお菓子といえば
この「かしわ餅」です。マルキヨ製菓は毎年、子どもの日用のお菓子として、この「かしわ餅」を期間限定商品としてリリースしています。
もちろん今年の「子どもの日」も、たくさん「かしわ餅」を作りますよ。期間限定お菓子となりますので、来週水曜日の5月5日は是非、店頭でお買い求め下さい。私も毎年、これを食べるのが楽しみです!
さぁ、いよいよ明後日からゴールデンウィーク突入。シーミー用のお菓子もまだまだ作っているマルキヨ製菓は、この連休中も沖縄の行事を支えるため、たくさんお菓子を作り続けます。
今回はこの辺で。
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