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6月23日は慰霊の日

2021年06月22日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。昨日に続いて今日も曇り空の沖縄。今日の午後は強い雨の予報も出ていますので、外出時は傘を持っていきましょう。

 

気が付けば6月も残り8日ですね。月末処理に手をつけなければと思いつつ、日々の仕事に追われる毎日です。

 

さて、明日は6月23日。沖縄では「慰霊の日」となっています。毎年「慰霊の日」について書いていますが、大事な事なので今年もそのお話をしたいと思います。過去記事に加筆修正して、お送りします。

 

平和の礎

1945年8月、日本は終戦を迎えました。全国各地で大きな被害を出した先の戦争ですが、日本で唯一地上戦が行われたのが沖縄。想像を絶する壮絶な地上戦は、今も多くの爪痕を残しています。

 

苛烈を極めた沖縄戦で、命を落とした人の数は20万人以上。その半数以上は、兵士ではない人たち、そして子どもたちでした。

 

那覇市の南に位置する糸満市には、沖縄戦に関する慰霊碑や資料館がある平和祈念公園があります。その中でも、毎年県内のニュースでピックアップされるのが「平和の礎(いしじ)」です。

 

沖縄戦終結から50周年になる1995年6月23日に建設されました。戦争に関連して亡くなった方の名前が、敵味方とわず刻まれた慰霊碑です。年間を通して多くの人が訪れ、平和の礎の前で手を合わせます。

 

そして、新たな戦争被害者の存在が明らかになるたび、そこに刻まれる名前が増えていきます。私が調べたところ

 

2020年(6月):24万1566人

2021年(6月):24万1632人

 

となっており、1年間で刻まれた方の名前が66人増えています。戦争関連で亡くなった方に関する調査は今も行われており、この人数は毎年増加しています。

 

平和祈念公園には何度か訪れていますが、いつ行っても平和の礎の前には人がいます。慰霊の日が近づくと、さらに訪れる人は増えます。刻まれた名前の前で手を合わせたり、涙を流す方もいます。

 

24万人以上という、膨大な数の名前が刻まれていますが、当然ながら彼ら1人1人にも人生がありましたし、沖縄戦によってその人生が奪われたかと思うと、胸が苦しくなります。

 

平和の礎と海岸を見渡せる場所に「平和の広場」と呼ばれる場所があり、慰霊の日にはその中心にある燭台に「平和の火」が灯されます。

 

平和祈念資料館

平和祈念公園に行ったのなら、平和祈念資料館にも足を運ぶ事をオススメします。沖縄戦に関連する実物資料や写真、当時の証言集など、戦争をリアルに感じられる資料がたくさんある所です。

 

証言集に目を通すと、あまりにも残酷で非現実的な事が書かれており、こんな事が実際に起こったのかと思うと、本当に胸が苦しくなります。沖縄戦を何とか生き抜いた方が、こうやって戦争の様子を伝える事は、とても大事な事だと思います。

 

最近はコロナの影響で縮小されていますが、沖縄の学校ではこの時期、平和教育が行われます。私も学生の頃、平和教育の一環で平和祈念公園に訪れ、平和祈念資料館にも立ち入っています。

 

学生の皆さんもこういう資料館を訪れ、自分なりに何を感じ取るか、そして戦争についてどう思うかを考えて欲しいですね。

 

以前、県外で先生をやっている方が、社会の時間に沖縄戦の資料を見せたところ、保護者から「なんで、子どもにあんなむごたらしい事を教えるんだ」と苦情が入ったそうです。

 

沖縄には日本にある米軍基地の大半があり、平和教育も行われています。沖縄県民と県外の方では、先の戦争に対する意識はかなり違うような気がします。

 

私は学生の頃、「人を殺すのも殺されるのも嫌だ。だから戦争は嫌だ」とレポートを書きました。表現力はつたないですが、本質的なものは今も変わっていません。

 

6月23日

慰霊の日が6月23日に制定されている理由はもちろんあります。この日は沖縄防衛第32軍司令官・牛島満中将と、参謀長の長勇(ちょう・いさむ)中将が糸満の摩文仁(まぶに)で自決したとされる日。

 

沖縄が本土復帰(1972年)する以前、この「慰霊の日」は県内の学校や企業はお休みとされていました。本土復帰前はアメリカ統治下にあった沖縄ですが、本土復帰後には日本の法律が採用されるため「慰霊の日を休日とする」法的な根拠がなくなりました。

 

そこで沖縄県は「沖縄県慰霊の日を定める条例」を1974年(昭和49年)に制定し、慰霊の日が休日となるようにしました。沖縄県の条例は以下の通りです。

 

【沖縄県慰霊の日を定める条例】

昭和49年10月21日 条例第42号

沖縄県慰霊の日を定める条例をここに公布する。

 

第1条

我が県が、第二次世界大戦において多くの尊い生命、 財産及び文化的遺産を失つた冷厳な歴史的事実にかんがみ、 これを厳粛に受けとめ、戦争による惨禍が再び起こることのないよう、人類普遍の願いである恒久の平和を希求するとともに 戦没者の霊を慰めるため、慰霊の日を定める。

 

第2条

慰霊の日は、6月23日とする。

 

この条例により、6月23日は県内の小中学校や一部の施設などがお休みとなります。戦後76年。沖縄県では今でも不発弾処理が行われています。沖縄に残された不発弾を全て処理するには、今から70年もかかると言われています。

 

不発弾や基地問題など、沖縄ではまだまだ戦争の爪痕が多く残っています。明日は県内の学校は原則休校となりますので、特に生徒の皆さんは戦争について少しばかり調べ物をして、自分なりに何を感じ、この先をどうすべきかを考えて欲しいですね。

 

慰霊の日について、マルキヨ製菓が何かのお菓子を特別にリリースする事はありません。ただ、少しはこの日の意義について考えながら仕事を頑張りたいなと思います。

 

次回ブログでは

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マルキヨ製菓のお菓子を1つ紹介する予定です。お楽しみに。

 

今回はこの辺で。

 

平日は毎日更新。Facebookもよろしくお願いします。

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