スタッフブログ

2017年、明けましておめでとうございます

2017年01月2日

2017年、明けましておめでとうございます!

 

マルキヨ製菓は、美味しいお菓子を多くの場所へ届けられるよう、日々誠実に努力し頑張っていきますので、今年もよろしくお願いします。

 

今回はのブログでは、2つ紹介する事があります。まずは、正月用お菓子として期間限定販売中

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ナントゥもち】と

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紅白巻もち】の紹介から。

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ナントゥもち】の「ナントゥ」は「年頭」という意味でした。赤みその独特のコクが、その香ばしさと味のWパンチで美味しさを演出してくれます。

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私も大好きなおもちで、もちろん今年もすでに食べました。

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紅白巻もち】は、「めでたい」とされる配色「紅白」に色分けされているのが特徴。砂糖が入っていて、甘めに味付けされています。

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1月5日までの期間限定販売お菓子。沖縄県内にお住まいの方は是非、この機会にお求め下さい。

 

【マルキヨ製菓 CM①】

 

そして2つめに紹介したい事は… 【ムーチー】についてです。

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先月はこの【ムーチー】にまつわる伝説について紹介しました。

→【鬼退治するための餅

 

今回のブログでは【ムーチー】について、伝説ではなく歴史的な話をしましょう。

 

先月紹介した伝説は今から約800年も前のお話で、ここから「厄払い」のために「ムーチーを食べる」習慣が出来ました。

 

伝説から時は過ぎ、今から180年ほど前の西暦1735年。名君として名高い時の王・尚敬(しょうけい)王の時代の記録に「この年から、十二月庚午(かのえうま)の鬼餅を八日に改定す」という記述が残っているそうです。

 

「改定す」という事は、もともと【ムーチー】は12月8日ではなかったという事になります。前回紹介した伝説では、鬼を退治したのが12月8日という事でした。

 

伝説から数百年後に「八日に改定す」の記述がある事から、ひょっとしたら鬼退治をした日は別の日(もしくは不明)であり、改定の後、伝説の方が書き換えられて「12月8日に鬼退治した」となった可能性もあるかもしれません。

 

この「旧暦12月8日」ですが、実は重要な日。事納め(事八日・ことようか)と言われる特別な日なのですが、それについてくわしくお話しをしましょう。

 

正月に人間界に降りてくる「年神様(としがみさま)」という神様がいます。その神様が「年越し」や「元旦」に向け準備を始めるのが旧暦の12月8日と言われ、その日は「神様にとっての事始め」になります。

 

そして、神様がいろんな「神事」を行い、全ての事が終了するのが旧暦の2月8日で、その日は「神様にとっての事納め」になります。同時にこの旧暦2月8日は、神様を迎える正月行事を終えた人々が、通常の生活を始めるという事で「人にとっての事始め」の日でもあります。

 

そしてまた旧暦12月8日には神様を迎えるため、日常生活をいったん終えるという事で「人にとっての事納め」が旧暦の12月8日にあたるのです。

 

神様が神様として活動する期間、そして人が日常生活と神様を迎え入れる期間が区別されていて、「神様にとっての事始め」が「人にとっての事納め」、「神様にとっての事納め」が「人にとっての事始め」となるわけです。面白いですね。

 

という事で、沖縄で【ムーチー】を食べる旧暦の12月8日は「神様が活動を始める日」でもあるのです。

 


【マルキヨ製菓 CM②】

 

ムーチーは「鬼を退治するための餅」だったわけですが、この「鬼」と「神様」の関係も話しておきましょう。

 

日本に現存する文献で確認できる最も古い「鬼」は、「出雲国風土記(いずものくにふどき)」に登場する「阿用郷の鬼(あよのさとのおに)」だと言われています。

 

この鬼は旧暦の12月8日にやってくるという伝承があり、人間達は魔よけのため、竹竿の先に目籠(めかご)とヒイラギの枝をつけて軒先に飾る習慣があったそうです。

 

12月8日は神様の事始めの日なのに、その日に鬼がやってくる? そんな疑問を持つ方もいるでしょうが、 実は「鬼」というのは、もともと「荒ぶった神様」の事を言うのです。

 

旧暦12月8日は神様にとっての事始めであり、人間界に神が降りてくるわけですが、本来は「神様が降りてくるので、我々人間は慎んで家の中で過ごしましょう」という日でした。

 

しかし、いつしかその意味がすりかわり「悪いものがやってくるので、家でじっとしている」という形で伝わるようになりました。

 

「神がやってくる」が「荒ぶる神がやってくる」となり、「荒ぶる神は鬼」となり、さらに仏教の地獄に出てくる「鬼」と結びついて、いつしか元々の「神」とは違う完全に悪しきもの「鬼」としての地位が確立してしまったのです。

 

沖縄・宮古島の「パーントゥ」も神様だし、秋田県で有名な「なまはげ」も、ちゃんとした神の使いなのです。

 

ちなみに旧暦の12月8日は、中国でも邪気を払う日とされているそうです。これらの風習も全て結びつき、沖縄では旧暦12月8日に「子供の成長を祈り、邪気を払うため、ムーチー(鬼餅)を食べる」という風習が確立していったのでしょう。

 

ちなみにムーチーは本来、子供の年の数だけヒモでくくって、すだれ状に吊(つる)しておくものです。最近ではそれを見る機会は減りましたが、まだやっている所はあります。

 

沖縄には昔から「クバの葉を十字に結んで、軒先に吊るし邪気を払う」風習があり、それが「ムーチーを吊(つる)す」に結びついたと言われています。

 

さきほど述べた「阿用郷の鬼(あよのさとのおに)」について、「魔よけのため、竹竿の先に目籠(めかご)とヒイラギの枝をつけて軒先に飾る習慣があった」とも繋がっていそうです。

 

ムーチーについて調べれば調べるほど、伝説だけが全てではないというのがわかります。「神がやってくる日」「鬼」「邪気払いの風習」など、日本だけでなく中国からの思想も伝わってきており、非常に興味深いですね。

 

今年(2017年)は正月明けすぐの1月5日が【ムーチー】の日となっています。今、マルキヨ製菓はフル稼働でその【ムーチー】を製造しております。

 

賞味期限の関係で、行事の手前、ギリギリでしか製造できないお餅ゆえ、正月休み返上でスタッフ一同、頑張っています! 次回のブログでは、その【ムーチー】を紹介しますよ。

 

沖縄は、元日も今日も非常に暑い。車の中ではクーラーもつけている程です。しかし沖縄では「ムーチーの時期は寒くなる」と古くから言い伝えられています。「ムーチービーサ」と呼ばれる寒さは、本当にやってくるのでしょうか?

 

今回はこの辺で。

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