「ウガンブトゥチ」には「ウチャヌク」を
2025年01月21日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今日は朝からいい天気。毛布を日干ししたので、今夜は気持ちよく眠れそうです。
さて、今日は旧暦だと12月22日。2日後の12月24日は、ヒヌカンが天へ帰る「ウガンブトゥチ」という行事の日です。今回のブログでは、この「ウガンブトゥチ」でヒヌカンにお供えするお菓子「ウチャヌク」を紹介します。
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沖縄に古くからある「ヒヌカン信仰」。各家庭を見守っているヒヌカン(火之神)に対し、定期的にお供えしたり手を合わせたりします。旧暦12月24日にヒヌカンは天へ帰るので、丁重に送り出す「ウガンブトゥチ」という行事の日となっています。
⇒【ヒヌカンを丁重に送り出す】
家の中で鎮座しているヒヌカンに対して、我々人間はやってはいけない事があります。家の中で愚痴ったり、喧嘩したり、香炉の灰をむやみに触るのもNGです。
⇒【家の中で愚痴ることなかれ】
ウチャヌク
ヒヌカンにお供えする「ウチャヌク」は、基本「お餅9個」が1セットになります。マルキヨ製菓は「砂糖なしウチャヌク」「砂糖入ウチャヌク」「タンナウチャヌク」「コンペンウチャヌク」の4種類のウチャヌクを製造しています。
今回はその中から
3種類を紹介したいと思います。
砂糖なしウチャヌク
まず、最初に紹介するのは
「砂糖なしウチャヌク」です。その名の通り、砂糖の入っていないお餅が9個…ではなく、10個入っています。何故、10個なのかは後ほど説明します。
「ウガンブトゥチ」や「ウチャヌク」という言葉は、沖縄県外の人はよくわからないでしょう。「ヒヌカン」や、これから紹介する「ウチジフェーシ」など聞き慣れない言葉のオンパレードだと思います。
開封すると、お餅独特の香りが立ちこめ食欲をそそりますよ。
3段重ねを3つ並べました。写真では窮屈に並べていますが、ヒヌカンを祀っている所にもう少し広く横へ並べてください。
3段重ねのお餅には意味があります。「天・地・海」を表すとも、「過去・今・未来」を表すとも、「先祖・今を生きる者・子孫」を表すとも言われています。必ずしも1つの意味に限るわけではなさそうです。
なので、本来3×3でお餅は9個で事足りるのですが、実はもう1つ加えて10個セットで売られている「ウチャヌク」が多いです。この余分な1個は、お供えしてしばらく経ったあと、中央1番上にある餅1個と取り替える用のお餅です。
そうするで「全体を新しいお供え物とみなす」事になります。「1個取り替えただけで、全体を新しいものとみなすのはヒヌカンに失礼では?」と思う人もいるかもしれませんが、これは「ウチジフェーシ」と呼ばれる昔からある作法なのです。
見ての通り、中まで真っ白なお餅です。では、いただきます。砂糖入ではないため甘くはありませんが、「これぞ餅」という王道の味ですね。マルキヨ製菓の餅は噛み切りやすく、食べやすいです。
とはいえ、お餅はお餅。急いで食べて、ノドに詰まらせないよう注意して食べましょう。砂糖なしのお餅は賞味期限が短いので、開封後はお早めにお召し上がりください。
タンナウチャヌク
次に紹介する「ウチャヌク」は
「タンナウチャヌク」です。こちらは、お餅でなく「タンナファクルー」で出来た「ウチャヌク」となっています。
「タンナファクルー」は歯ごたえのある生地に黒糖味を染みこませた、シンプルなお菓子です。大・中・小の「タンナファクルー」を用意し、ウチャヌクに仕上げたマルキヨ製菓のオリジナル商品です。
1番外のパッケージを取ったら、黒糖の香りが漂ってきました。さらに包みを取ると
さらなる黒糖の香りが食欲をそそります。
ウチジフェーシ込みで10個の「タンナファクルー」。これが、シンプルな味なのですが、とっても美味しい。歯ごたえがある分、噛めば噛むほど黒糖味がしみ出し、口の中に広がっていきます。
ウサンデーするのが楽しみな「ウチャヌク」ですね。こちらはお餅と違って賞味期限も長いですが、開封後はなるべくお早めにお召し上がりください。
「タンナファクルー」は「コンペン」という高級菓子に対抗して作られた、庶民向けのお菓子。なので、価格も他の「ウチャヌク」に比べてかなりリーズナブル。10個の「タンナファクルー」が入ってお得感は抜群。おやつとしてもオススメです。
コンペンウチャヌク
最後に紹介する「ウチャヌク」は
「コンペンウチャヌク」です。
かつての高級菓子「コンペン」を「ウチャヌク」にしているため、お値段は他の「ウチャヌク」に比べるとお高め。ですが、その分すごく美味しいですよ。
外の包みを取ると漂う、独特の香り。
ヒヌカンも、これをお供えしたらたいへん喜ぶと思いますよ。
ウチジフェーシ含めて10個のコンペンによるウチャヌク。
「砂糖なしウチャヌク」や
「タンナウチャヌク」とは違い、「コンペンウチャヌク」は
中に白あんが入っているのが特徴的。ピーナツバターも配合されているため、独特の美味しそうな香りも心地よいですよ。
「タンナウチャヌク」のシンプルな黒糖味もいいですが、「コンペンウチャヌク」の複雑な味わいは、やはりかつての高級菓子。すっごく美味しいです。「コンペン」を「ウチャヌク」にするのはかなりの贅沢と言えるでしょう。
というわけで、今回は3つの「ウチャヌク」を紹介しました。沖縄県内各スーパーにて販売中ですので、見かけたら是非、お買い求め下さい。
特にヒヌカンに手を合わせる家庭は是非、マルキヨ製菓のウチャヌクをお供えください。
マルキヨ製菓は今日も「ウガンブトゥチ」に向け、朝からスタッフ一同フル回転。この行事が終わるとすぐに「旧正月」がやってくるので、今度は正月用のお餅を作ります。
2025年も1月から沖縄の行事を支えているマルキヨ製菓。改めて、今年もよろしくお願いします。
今回はこの辺で。
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