「砂糖入りウチャヌク」と「コンペンウチャヌク」
2023年01月13日
こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。気がつけば1月も中旬に入っていました。今日の沖縄は最高気温25度。クーラーをつけるかもしれない気温です。
相変わらずマルキヨ製菓は忙しい日々を送っています。というのも、旧暦の世界では年末だからです。そう、今日は旧暦12月22日。まずは明後日の12月24日に【ウガンブトゥチ】という行事がやってきて、その1週間後には旧正月がやってきます。
どちらの行事に対しても行事用お菓子を用意するため、マルキヨ製菓は日々忙しくしているのです。というわけで今回のブログでは、明後日やってくる【ウガンブトゥチ】のためのお菓子
ウチャヌクを紹介します。
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旧暦12月24日は家を見守っていたヒヌカンが天へ戻る日。そして万物の支配者である天帝に、その家庭の事を報告します。ヒヌカンを送り出すことで、その年のウガミ(御願)を解くという事で、「ウガンブトゥチ(御願解き)」というのです。
⇒【ウガンブトゥチ】
ヒヌカンとは「火の神」の事であり、沖縄にはそのヒヌカンを信仰する特有の風習があります。旧暦の1日と15日に手を合わせる、女性が行事を執り行う、ヒヌカン関連でやってはいけないことなど、知っておくべき事がけっこうあります。
⇒【ヒヌカン】
砂糖入ウチャヌク
【ウガンブトゥチ】でお供えするお菓子として、マルキヨ製菓は「ウチャヌク」をリリースしています。「砂糖無しウチャヌク」「砂糖入りウチャヌク」「タンナウチャヌク」「コンペンウチャヌク」の4種類を販売していますが、今回はその中から
「タンナウチャヌク」と「砂糖入りウチャヌク」の2つを紹介します。
まずは「砂糖入りウチャヌク」の方から紹介しましょう。
名前の通り、砂糖の入った甘いお餅となります。「ウガンブトゥチ」という表示もあります。
外のビニールをはがし
フタを開けると、10個のお餅がお目見えします。
さっそくお皿にのせました。ヒヌカンにお供えする時は、3段重ねのお餅を3グループ(合計9個)、横に広げるように並べて下さい。
その3つのお餅は「天・地・海」を表すとも、「過去・今・未来」という時の流れを表すとも、「先祖・今を生きる者・子孫」を表すとも言われています。
個人的には3段になったお餅が「先祖・今を生きる者・子孫」、横に広がった3グループが「過去・今・未来」を表していると言われると、しっくりきますね。
しかし、3×3の9個に加え、もう1個お餅がありますよね。これにも意味があります。お供えしてしばらく経ったあと、中央1番上にある餅1個を、余分な1個と取り替えます。その取り替え用のお餅なのです。
そうするで「全体を新しいお供え物とみなす」事になるのです。「1個取り替えただけで、全体を新しいものとするのはヒヌカンに失礼では?」と思う人もいるかもしれませんが、この作法は昔からある伝統的なもので「ウチジフェーシ」と呼ばれています。
なので、ヒヌカンにお供えする「ウチャヌク」は、その「ウチジフェーシ」も含めて10個単位で売られる事が多いですよ。本来はヒヌカンにお供えしたウチャヌクを、行事が終わってから「ウサンデー」します。
今回は商品紹介という事で、そのままウチャヌクを食べたいと思います。1番上のお餅は小さいので、ひと口で食べようと思い口の中に入れましたら… 意外と大きくてちょっとノドに詰まりそうになりました。
3段重ねのお餅は下が1番大きく、上が1番小さいのです。1番上は小さいとは言え立派なお餅ですから、ノドに詰まらせる事がないよう、あわてずゆっくりと食べましょう。
砂糖入りなのでシンプルに甘い。しかし甘すぎず、ほんのりした甘さなので、大人の方の口にも合う味だと思います。私もこの「ほんのり甘い」がちょうどよくて、ついつい3~4個食べてしまいます。
行事用には「甘くないお餅を」という方もいます。その場合は
「砂糖なしウチャヌク」もありますので、そちらをお買い求め下さい。砂糖無しでも美味しいと評判ですよ。
タンナウチャヌク
お次はこちら
「タンナウチャヌク」を紹介しましょう。
名前の通り「タンナファクルー」で出来た「ウチャヌク」となります。なので、お餅ではありません。「行事としてお餅をお供えしたい」という方は「砂糖なしウチャヌク」、または「砂糖入りウチャヌク」の方をお買い求め下さい。
「タンナウチャヌク」は外のビニールをはがしただけで、黒糖の甘い香りが漂ってきます。
全てを開封すると、さらなる黒糖の甘い香りに食欲をそそられる事でしょう。
こちらも3段重ねが3つ、そして「ウチジフェーシ」用も含め、合計10個の「タンナファクルー」が入っています。
それでは、さっそく食べてみましょう。うん、見事なタンナファクルーです。けっこう歯ごたえがあり、噛めば噛むほど黒糖の甘みがしみ出してきて口の中に広がり、とっても美味しいです。
食べてて思いましたが、この「タンナウチャヌク」は「ウブク」の代わりになるかもしれません。「ウブク」はヒヌカンが天帝に悪い事を報告させないアイテムであり、これを食べると口の中がネバネバして、悪い事を報告しようとするとしゃべりづらくなるのです。
タンナファクルーで出来たウチャヌクは歯ごたえがあり、たくさん食べるとアゴが疲れます。ヒヌカンもアゴが疲れて、天帝へは良い報告をするのが精一杯になるかもしれませんね。
何はともあれ、美味しいタンナウチャヌクですから、私のように何個も一気に食べ、お腹を壊さないように注意して下さい。
というわけで、今回は
「砂糖入りウチャヌク」と「タンナウチャヌク」の2種類を紹介しましたが、マルキヨ製菓はこの他にも2種類
「砂糖なしウチャヌク」と
「コンペン」で出来た
「コンペンウチャヌク」もリリースしています。店頭で見かけたら是非、手に取って欲しいですね。
日曜日の【ウガンブトゥチ】が終われば、次は旧正月。行事ラッシュの期間中ですが、沖縄の行事を支えるため、日々、誠実に頑張りたいと思います。
今回はこの辺で。
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