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月の話:第1回「ユンヂチって何?」

2015年06月4日

こんにちは、ブログ担当の仲宗根です。こちらのマルキヨ製菓・新スタッフブログ「お菓子な琉球話」、2つめの記事となります。

 

今回は「ユンヂチ」について、話をしてみようと思います。沖縄の人でも「ユンヂチって何?」と聞かれ、正確に答えられる人は少ないのではないでしょうか。この「ユンヂチ」は、月によって刻まれる暦「旧暦」と、太陽によって刻まれる暦「新暦」の誤差を埋めるために設定された「閏月(うるうづき)」の事です。

 

「ユンヂチって何?」の質問に正確に答えるためには、「月」についてくわしく知る必要があります。ご存じの通り、沖縄の行事は「旧暦」で行うことが多いですよね。この「旧暦」は月の運行によって刻まれた暦です。

 

沖縄は周りを海に囲まれた島国。海と月は密接な関係がありまして、簡単に言うと月が海を引っ張っる事で「満潮」や「干潮」という現象が引き起こされます(月が、その重力によって海を引っ張る力を「潮汐力」と言います)。沖縄で旧暦を基準に行う行事が多いのは、「沖縄と海の関係」「海と月の関係」から導かれる「沖縄と月の関係」にもあるのです。

 

それでは、もう少し月について、くわしく話してみましょう。

 

地球は太陽の周りを回っている(公転している)「惑星」の1つです。水星・金星・地球・火星・木星・土星・天王星・海王星の8つが、いわゆる「太陽系惑星」と呼ばれる星達で(冥王星は「惑星」からハズれました)、惑星の周りを回る天体を「衛星」と言います。なので、月は地球の衛星というわけです。

 

ちなみに水星と金星には衛星がありません。地球の衛星は月のみで、火星にはフォボスとダイモスという2つの衛星があります。木星にはどれぐらい衛星があるかご存じでしょうか? 何と70個近い衛星が、木星の周りを回っているんですね。土星にも65個以上の衛星が存在し、太陽系全体で、その衛星の数は170個以上とも言われ、観測技術の発達により、これからも増える可能性があります。

 

170近くある衛星の中でも、月は非常に特異な衛星となっています。それは母星である地球に対する大きさの比率が、圧倒的に大きいのです。単純に「大きさ」だけなら、月よりも大きい衛星はいくつかありまして、例えば土星の衛星「タイタン」は月の大きさの2倍近くあります。しかし、タイタンは母星である土星に対する比率は非常に小さく、月は地球の大きさの約4分の1もあり、その比率は太陽系の衛星の中では1番となっています。

 

それだけ大きな衛星ですから、地球に与える影響も大きいと言えるでしょう。では、さらにくわしく月のDATAを見てみましょう。地球から月までの平均距離は、約38万km。光の速さが秒速約30万kmですから、地球から月へ行く「光」ですら、1秒以上はかかります(ちなみに、光は1秒で地球を7周半する程の速度です)。

 

そして月の1日の長さは、なんと27.3日となっています。ただ、この「月の1日」というのが、ちょっとややこしい。

 

我々の住む地球における1日というのは、地球の自転(さらに公転)により、地球から見て太陽が同じ位置にくるまでの期間が1日であり、それは約24時間です。太陽の周りを回っている地球、その地球の周りを回っているのが月、さらに月も地球同様自転をしています。いろんな公転や自転が絡み合ってはいますが、月自身も太陽の周りを回っている事になります。

 

ですから、我々が月面にいたと仮定すれば、ある時太陽が現れ、やがて沈む。そしてまた、太陽が現れるといった形になります。月面から見て、太陽が同じ位置に現れるまでの期間が、27.3日。それが「月の1日」というわけです。地球の1日と比べれば、ずいぶんと長い月の1日ですよね。

 

ここで旧暦の話に戻ります。旧暦は「月の満ち欠け」を基準として、暦を刻んでいます。そして「月の満ち欠け」というのは、これもちょっとややこしいのですが、地球から見て「太陽の光が月に反射して見える領域」となります。地球と太陽の間に月が入ってくると、地球からは月の陰の部分しか見えませんし(これが新月)、地球から見て月が太陽と反対方向にあると、地球からは月の部分が全て太陽に照らされます(これが満月)。

 

この「新月 → 満月 → 新月 → 満月 → …」の繰り返されるサイクルにおいて、新月から次の新月までを1ヶ月とするのが旧暦です。従って旧暦の1日は、必ず新月、月がほとんど見えない日なのです。

 

ちなみに、この新月を「朔(さく)」と言います(満月は「望(ぼう)」)。月の始まりを「月立ち(つきたち)」と呼び、それが転じて「ついたち」と言うようになりました。そこで、新月の日にあたる「朔日」を「ついたち」と読むようになります。かつて旧暦を採用していた日本で、月の始めを「一日(ついたち)」と呼ぶのは、「朔日(ついたち)」から来ているんですよ(「ついたち」で漢字変換すると「朔日」と出ます)。

 

旧暦をチェックしてみれば分かると思いますが、旧暦における1ヶ月は29日か30日となっています。月の1日が27.3日ならば、27日か28日とした方が良さそうですよね。何故、旧暦の1ヶ月は29日か30日なのでしょうか?

 

27.3日という「月の1日」は、あくまでも月面から見た相対的な太陽の動きの周期です。その間に地球が入ってくると、地球の公転や月の(地球に対する)公転も入ってきて、「地球から見た、月の満ち欠けのサイクル」は29.5日となるのです。そこで旧暦では、小の月(1ヶ月29日)と大の月(1ヶ月30日)の2つから成り立っているというわけです。

 

ただし、我々の住む地球というのは、太陽との位置関係で春夏秋冬の季節が移り変わっていきます。地球が太陽の周りを1回りするのが、約365日。旧暦は1ヶ月が29日か30日であるため、その12ヶ月分を計算しても365日には届きません。実際には1年で、約11日のズレが生じる事になります。その差が徐々に広がっていくと、新暦と旧暦との間には1ヶ月近い差が生じてしまいます。単純計算で3年だと、33日ものズレが生じてしまいます。

 

そこで、「閏月(うるうづき)」というのを設定し、その差をなくしてしまうのです。約3年に1度、閏月の1ヶ月を加え、1年を13ヶ月にしてしまいます。例えば去年(2014年)、旧暦の9月の次が閏月でした。9月の次の月は、閏(うるう)9月となります。つまり、9月が連続してやってきたのです。

 

我々の感じる季節は、太陽が基準です。この作物はいついつに種をまき、いついつに回収する。この季節にはこういう行事を行い、あの季節には入学や新学期といったシーズンになる…。月も身近な存在ですが、太陽もまた身近で大きな存在なのです。その月と太陽の刻む時を調整するのが「閏月」であり、これを沖縄の言葉で「ユンヂチ」と言うのです。

 

今日はちょっと話が長くなりましたので、またいつか別の機会に「ユンヂチ」について、もう少し話してみたいと思います。例えば沖縄では、ユンヂチの月には「ユンヂチセール」といって、仏壇・仏具のセールが行われたりしますよね。あれにも、ちゃんと行事的関連の意味があるんですよ。

 

最近は、満月に近い美しい月が見られますので、夜、みなさんもちょいと夜空を見上げてみてはどうでしょうか? 心が和むと思います。

 

今回はこの辺で。

 

mozu08

 

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