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月の暦・太陽の暦【ユンヂチ①】

2025年08月5日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。今朝はかなり曇り空でしたが、お昼ごろになると青空も見えています。昨日は晴れて青空が見える時間もあれば、突然雨が降り出す時間もありました。今日もそんな感じになりそうな雰囲気があります。

 

沖縄の天気は非常に変わりやすいので、青空が見えても多少雲があるなら、外出時は傘を持った方がいいでしょう。暑さ対策も忘れず、体調管理をしっかりしていきましょう。

 

さて、今日は新暦8月5日ですが、旧暦だと閏(うるう)6月12日になります。旧暦の6月ではなく、閏6月なのです。

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旧暦の世界では現在、閏月(うるうづき)と呼ばれる期間であり、沖縄の言葉では「ユンヂチ」と言います。沖縄の方なら「ユンヂチ」という言葉を聞いた事があるという人は多いでしょう。

 

しかし、この「ユンヂチ」についてうまく説明できる方は少ないかもしれません。今回のブログでは、沖縄独特の暦に現れる「ユンヂチ」についてお話ししましょう。

 

グレゴリオ暦

「ユンヂチ」とは旧暦の中に定期的に表れる1ヶ月間になります。普段、我々が使用している暦は「新暦」と呼ばれるものですが、これは「旧暦」に対する対義語となっています。

 

「新暦」と「旧暦」の違いは何でしょうか? 簡単に言えば「新暦は太陽基準の暦」であり、「旧暦は月基準の暦」と言えるでしょう。

 

我々が普段目にするカレンダーは太陽を基準に刻まれた暦であり、「太陽暦」とも呼ばれます。旧暦をよく使う沖縄では、「新暦」という事が多いですね。

 

この「新暦(太陽暦)」を始めて採用した人物が、ローマ教皇グレゴリウス13世。彼の名前から新暦の事を「グレゴリオ暦」とも呼びます。

 

グレゴリウス13世が、それまで使われていたユリウス暦を廃して改暦を実行したのは、今から400年以上も前の1582年。日本史が好きな方は、同年「本能寺の変」が起こった年だと気づくでしょう。

 

日本では織田信長が討ち取られた年、世界は今も使われる新しい暦を使い始めたのです。しかし、日本が「グレゴリオ暦」を採用したのは明治時代。西暦で1872年から1873年にかけてですから、織田信長の時代から約300年ほど後になります。

 

明治時代にグレゴリオ暦を採用する前、日本の暦はどのようなものを使っていたのでしょうか? その歴史を見てみましょう。

 

日本で使用されていた暦

日本が暦を使い始めたのは飛鳥時代。6世紀頃に中国からもたらされた暦「元嘉(げんか)暦」をもとに、西暦604年、百済(くだら)から招いた僧によって日本最初の暦が作られました。この暦は、太陽ではなく月の満ち欠けを基準にしたものでした。

 

日本ではその後、いくつかの中国の暦が採用されています。元嘉暦の後は儀鳳暦、大衍暦、五紀暦などの暦が使われていますが、西暦862年に採用された「宣明(せんみょう)暦」は、1685年まで、約800年も使われ続けました。

 

今のところ、この「宣明暦」が日本で最も長く採用された暦となっています。1685年、「宣明暦」に代わって「貞享(じょうきょう)暦」が採用されました。この暦は渋川春海という人物が作成したもので、日本人が生み出した最初の暦となっています。

 

その後、1755年に「宝暦(ほうりゃく)暦」、1798年に「寛政(かんせい)暦」、1842年には「天保(てんぽう)暦」が使われています。その間、世界では今も使われている「グレゴリオ暦」の使用が広まっていました。

 

「天保暦」は「グレゴリオ暦」の1つ前の暦で、「旧暦」と呼ばれるものはこの暦になります。「旧暦」の「天保暦」と、「新暦」である「グレゴリオ暦」、この2つにはどんな違いがあるのでしょうか?

 

月と太陽の暦の違い

新暦が恒星である「太陽」を基準として刻まれた暦であるのに対し、旧暦は地球の衛星である「月」を基準に刻まれた暦です。

 

月の満ち欠けの周期は約29.5日であるため、旧暦では「大の月」と呼ばれる「30日」と、「小の月」と呼ばれる「29日」をが、基本交互にやってくるように「ひと月=1ヶ月」が設定されています。

 

例えば今年(2025年)だと、旧暦1月は30日までの大の月、旧暦2月は29日までの小の月、旧暦3月は30日までの大の月といった感じです。

 

大の月と小の月は必ずしも交互に来るわけではなく、今年だと旧暦4月と5月はどちらも小の月となっています。

 

今年(2025年)の旧暦6月は30日までの大の月。ですが、翌月にあたる閏6月は同じ6月なのに、29日までの小の月となっています。

 

この暦の刻み方だと、2ヶ月はだいたい「29+30=59日」、1年は「59×6=354日」となります。1年は本来365日であるため、旧暦と新暦では1年で約10日ほどのズレが生じる事になります。

 

旧暦に対し新暦は、地球が太陽を1周する期間を1年としています。地球は太陽の周りを公転しており、その公転周期は、正確には365.242日です。

 

それゆえ、4年経つと小数以下のズレが約1日となってしまい、これを修正すべく新暦では4年に1度、閏年(うるうどし)を定めているのです。閏年では、本来28日までの2月が1日増えて29日となります。

 

人間にとって月も太陽も時間の流れを知る大事な要素。月だと、その満ち欠けで、太陽だと「暖かい」や「寒い」という気候的な感覚で季節の流れを知る事になります。

 

地球における気候は太陽と地球の位置関係で決まるため、暦に季節感を反映させるためには太陽を基準とする必要があります。

 

月の周期に合わせてしまうと、12ヶ月は約354日。それは地球の公転周期と10日以上ズレるため、必然的に季節感にもズレが生じます。地球が3年かけて太陽の周りを3周する頃には約30日、すなわち1ヶ月近いズレにまで拡大します。

 

月の暦だけで過ごすと、18年過ぎると季節が逆転するでしょう。7月には雪が降り、1月は猛暑になるといった感じです。例えば農作業などは、月ではなく太陽を基準とした暦で、作業を進めなければなりません。

 

育てる作物にもよりますが、春に種をまき夏や秋に収穫するなど、太陽が地球を照らす時期が大切になります。なので、月の暦だけではうまく作物を育てることができないのです。

 

そんな季節感のズレを埋めるため、定期的に(約3年に1回ほど)閏月(うるうづき)を設定するのです。沖縄の言葉で「ユンヂチ」と呼ばれる閏月は、季節感にズレを生じさせないためにあるのです。

 

「最初から太陽を基準とした暦を採用しておけばよかったのでは?」という声も聞こえてきそうですが、16世紀に登場したグレゴリオ暦を鎖国していた日本はなかなか採用しませんでした。

 

沖縄に至っては、令和になった今でも旧暦を基準にして行事を行っています。そんな沖縄で「ユンヂチ」とは特別な月となっていますが、そのお話は次回以降に続くこととしましょう。

 

旧盆まで約1ヶ月。マルキヨ製菓はこの行事に向け、忙しさを増しています。今年の旧盆、ご先祖様が満足できるようなお菓子作りを頑張りたいと思います。

 

今回はこの辺で。

 

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