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【満潮はジャイアントスイング?】 旧暦とユンヂチ(第1回)

2017年06月26日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当仲宗根です。梅雨の明けた沖縄では、毎日セミが元気に鳴いていい天気です。
 
たまに降る局所的な雨(沖縄の言葉で『かたぶい』と言います)は、「沖縄らしいな」と思えます。
 
さて、前回ブログを更新したのが6月22日で、旧暦だと5月28日にあたります。あれから4日後の今日は6月26日ですが… 旧暦だと5月3日になります。
 
4日前は5月28日だったのに、今日は5月3日。暦(こよみ)がさかのぼっていますが、これが沖縄で言うところの「ユンヂチ」にあたります。
 
標準語で言うと「閏月(うるうづき)」で、旧暦にしか現れない「月」のことです。旧暦で行事を進める沖縄なら、「ユンヂチ(閏月)」にも馴染みがあるだろうと思いきやそうでもありません。
 
沖縄の人も「ユンヂチって耳にするけど、くわしくはわからない」という方も多いでしょう。それもそのはず、数年に1度しかやってこない珍しい月だからです。
 
そして、ユンヂチの時期には仏壇仏具のセールが始まったりしますが、これにもちゃんとした意味があります。
 
「お菓子な琉球話」では「ユンヂチ」、それに伴う「太陽暦」や「旧暦」、「月」についてもわかりやすく解説していきます。とてもくわしくお話しする予定ですので、全3回を予定しています。

 

【マルキヨ製菓 CM①】

 

まず、普段我々が日常で使っている暦は「新暦」と呼ばれ、いわゆる「太陽」を基準にして刻まれる暦です。別名「太陽暦」とも呼ばれ、世界基準の暦でもあります。
 
その「新暦」について、くわしくみてみましょう。
 
地球から見ると、太陽は東から昇って西へ沈む。翌日も太陽は東から昇って西へ沈むのですが、その軌道は前日と比べて若干ズレています。
 
そのズレが積み重なると、地球上の各所において太陽光の当たる量が変動します。それにより、暖かく感じたり寒く感じたり、目にする植物や動物が変わったり、いわゆる「季節」が生み出されるのです。
 
この太陽が「昇る」「沈む」が約365回繰り返されると、地球から見た太陽の軌道はほぼ同じ位置に戻ってきます。そしてまた少しずつズレていくのです。
 
365日周期で太陽の軌道がリセットされるので、それを1年とするのが「太陽暦」。
 
実際は地球が太陽の周りを回っている(公転)のは周知の通りで、この公転周期が1年=365日に相当しています。
 
ただ、実際の公転周期はジャスト365日ではなく、約365日と5時間48分46秒です。約6時間と考えれば、それが4回積み重なると約24時間=1日のズレが生じることになります。
 
そのズレを修正するのが、4年に1度の閏年(うるうどし)で、その年は平年28日まである2月が29日と1日増えることになります。
 
もっと細かいことをいえば、1年で5時間48分46秒のズレなので4年で24時間ジャストというわけではありません。なので、4年ごとに1日増やしていくと、いずれまた公転周期と暦にズレが生じます。
 
法律的に、そのズレも修正されていまして
 
①西暦が4の倍数の年は閏年

②ただし、100の倍数の年は閏年ではない

③ただし、400の倍数の年は閏年
 
ちゃんと考えると実にややこしいのですが、分単位秒単位のズレも修正できるように「閏年」は定められているのです。
 
ちなみに今から17年前、西暦2000年は400の倍数の年なので、③に従い閏年でした。
 
ですがこれからやってくる西暦2100年は400の倍数ではなく、100の倍数となるので、②にしたがい「4の倍数の年だけど、閏年ではない」年になります。
 


【マルキヨ製菓 CM②】

 

さて、そんな「新暦」を踏まえて「旧暦」のお話をしましょう。「新暦」が太陽を基準にしているのに対し、「旧暦」は月を基準にして暦を刻みます。
 
沖縄の行事は「旧暦」で行うことが多いと言いましたが、実は沖縄が海で囲まれた島国であることもそれに関係しています。
 
しばしば「海人(ウミンチュ)」とも称される沖縄の人ですが、「月」と「海」は密接な関係があるのです。
 
「満潮」「干潮」という現象がありますが、これは「月」が「海」を引っ張って起こる現象なのです。
 
かつて「リンゴが落ちる」のを見てニュートンが発見したとされる「万有引力の法則」。地球がリンゴを引っ張るのと同じように、月は地球の海を引っ張っています。
 
月に面している側の海は月に引っ張られ、海面が高くなります。同時に地球上でその面の反対側も遠心力により海面が高くなります。
 
よく「月に引っ張られて海面が高くなるのはわかるけど、その反対側が高くなるのがよくわからない」と言われます。そんな時、私はプロレス技の「ジャイアントスイングをイメージして」と言います。
 
相手の両足を自分の両脇に抱え、自分を中心にして相手をグルグル回すプロレス技です。かけられている方は、ロックされている両足、そして遠心力により頭が引きちぎられるような感覚になります。
 
百聞は一見にしかず。こちらの動画の12分45秒あたりからご覧ください。

回している方が月、思いっきり回されている方が地球で、足と頭が引っ張られているイメージがわくと思います。足側と頭側で海面が高くなる… 想像できたでしょうか?

 
ちなみに、月よりも約400倍遠くにある太陽も地球の海を引っ張っています。地球から見て月と太陽が一直線上にあると、それらが同時に地球の海を引っ張るため、通常より干満の差が大きくなります。
 
これが「大潮」と呼ばれる現象です。逆に地球から見て太陽と月が直角の位置関係にある時は、海を引っ張る力が分散され干満の差が小さくなります。これが「小潮」です。

 

とまぁ、大好きなプロレスの話も踏まえて満潮・干潮のお話をしました。話が長くなってきたので、今回はここで止めておきましょう。次回は「旧暦」についてのお話となります。

 

今日も明日も、最高気温は32度の沖縄。クーラーのきく部屋から外に出たくありません。気がつけば、次回のブログが6月最後の更新。つまり、今年の半分が終わろうとしているということです。

 

仕事に追われる毎日ですが、水分補給を欠かさず、コツコツ頑張っていきたいと思います!

 

今回はこの辺で。

mozu08

 

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