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龍潭池を造った謎の人物

2018年11月12日

こんにちは、マルキヨ製菓広報担当の仲宗根です。先日は名護の知り合いに連絡し、カーサの状況を聞きました。山原(やんばる)もまた、台風によりカーサの被害は大きかったようです。

 

ここしばらくは、カーサの事で頭がいっぱいの状況です。今しばらく、各所から情報を集めたいと思います。

 

さて、沖縄の観光名所・首里城のすぐ近くには「龍潭(りゅうたん)池」と呼ばれる人工池があります。ちょうど昨日の夜、散歩がてらに写真を撮ってみました。

8111103bライトアップされている首里城の下側に、龍潭池の水面が見えます。この龍潭池を作ったと言われるのが、壊機(かいき)という人物です。今回は、琉球史の中で最も謎に包まれていると言われる、その人物についてお話ししてみましょう。

 

時はまさに琉球の英雄・尚巴志の時代へとさかのぼります。1429年に三山を統一する事になりますが、その直前の1427年、尚巴志は懐機に命じて、龍潭池を造らせました。

 

この懐機という人物、どうやら中国人らしいのですが、出身地や生年・没年の月日が分かっていないため、何歳で活躍して何歳で亡くなったのかも分かりません。

 

分かっているのは、尚家第一王党の初代国王である尚思紹(しょうししょう)王から5代国王である尚金福(しょうきんぷく)王まで仕えたという事。ちなみに、尚金福の次の国王が尚泰久王で、彼の話はつい最近もやりました。

⇒【尚泰久と万国津梁の鐘

 

いつ頃か琉球史に登場する懐機は、尚巴志の三山統一にも貢献したと言われ、国王のサポートをする国相(こくしょう)という役職について中国との貿易などにも力を入れました。

 

外交文書を取り扱う長史(ちゃぐし)として、色々な国との外交でその手腕を振るっています。

 

特に中国(当時は明【みん】)とはいわゆる「朝貢貿易」であり、琉球側は皇帝への朝貢品として琉球馬や日本の刀剣などを進呈し、これに対して明国皇帝から金品が与えられたり、冊封体制がしかれました。

 

冊封とは、琉球国王が明皇帝の臣下になり、中華体制に組み込まれることを言います。よく琉球史で耳にする冊封使は、新しい国王が誕生する時に、それを明の皇帝が認める勅書を渡すためにやってくる皇帝の遣いの人達です。

 

それゆえ明国との関係は上下関係がハッキリしたものでしたが、実はこの懐機という人物、明国でも身分の高い存在として知られており、一個人で皇帝と直接交渉できる琉球史上唯一の人物だったと言われています。

 

彼の才能は外交面だけでなく、例えば軍師として尚巴志の三山統一にも貢献。さらにはハイレベルな土木知識も持っていて、現在の崇元寺(そうげんじ)から松山あたりまでを結ぶ長虹堤(ちょうこうてい)という海中道路も整備しました。

 

そして、最初に挙げた龍潭池を造る際にも彼が指揮を執っており、外交面・軍事面・インフラ面でフル回転。しかし懐機の活躍は、まだまだあるのです。

 

彼は中国の道教を信仰しており、1436年には江西省にある道教の天師道教団という所から護符を取り寄せています。護符とはお守りのようなものであり、これで国の安寧を願いました。

 

そして尚巴志が亡くなると、懐機はこの琉球国の英雄を天井で再生さて欲しいと教団に求めてもいます。

 

不思議な事に、懐機は今の松山の地に長寿寺という寺を創建しているのですが、そこに祀られているのは天照大神(あまてらすおおみかみ)なのです。

 

道教は中国固有の宗教なので、それを琉球で広めようとしていそうですが、日本の神様を祀っていることから日本の神道にも通じていたようです。さらに「お寺」と言えば仏教なので、宗教面でもかなりインターナショナルだったようです。

 

そんな多才ぶりでマルチに尚家第一王党の繁栄を支えた懐機ですが、何故か出身地や年齢・没年などの記録がありません。これだけ尚家に貢献しているにも関わらず、謎の人物なのです。

 

明国の皇帝と個人で交渉できた事から、「実は明国から送られ、琉球を探っていた(あるいは操っていた)スパイでは?」なんて説もあります。

 

果たして、懐機という人物の真の正体とは何なのか? 琉球史の中にはこれだけ大活躍しているにもかかわらず謎の人物がいるのです。

8111104b首里城のすぐ近くに龍潭池はあります。謎の人物が造った池なんだなと思いながら、眺めるのもいいでしょう。特に夜は

8111103bライトアップされた首里城も見えますので、タイミングが合えば是非、昼とは違う雰囲気の姿も見て下さい。

 

さて、2018年は残り50日を切ったのをご存じですか? ホントに時の流れって、早いですよね。すでに来年の目標や計画も立て始めているマルキヨ製菓です。

 

特に力を入れているのは県産品を使った新商品の開発。日々、試行錯誤を繰り返して開発に取り組んでいますが、簡単にはできないのが現状。少なくともマルキヨスタッフが納得できる味に達しなければ、市場には出せませんからね。

 

皆さんもそろそろ「来年はどうしよう?」と思案し始めていませんか? 鬼が笑うかもしれませんが、笑うのはいい事だし笑わせてやろうじゃありませんか。

 

来年を見据えて、50日を切った今年を頑張っていきましょう!

 

今回はこの辺で。

 

Dee沖縄さんによる「マルキヨ製菓工場見学」の記事はこちらです。

⇒【めくるめくウチナー菓子の世界!マルキヨ製菓に潜入取材

 

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